チワワの小太郎
 
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●チワワの小太郎★膝蓋骨脱臼の手術 [2005年04月22日(金)]

以前から、いずれは手術したほうがいいかも、と言われていた小太郎のお膝をとうとう手術した。動物病院で一ヶ月か二ヶ月に一度、フィラリアの薬をもらいに行ったときに毎回診てもらっていて、だんだんとひどくなっていると言われた上に、お散歩のときに片足を上げてケンケンするように走ることも多くなったからだ。

このままだと、膝の関節が内股に曲がって、そのまま固まってしまうと手術しても治らなくなってしまうらしい。だから、早い時期にやったほうがいいみたい。で、小太郎の場合は程度の差はあれ両足ともお皿がずれているので、両足一度に手術することになった。片足ずつやるよりも、両足一度にやったほうがいいのだそうだ。片足ずつだと、手術したほうをかばってもう片方の足に負担がかかってしまうらしい。

膝蓋骨脱臼にはグレードがあって、小太郎の場合は左足はグレード3、右足は2から3。左足はお皿が完全にはずれてしまっていて、ほとんど戻らない状態。右足ははずれたりはまったりする状態だけど、はずれてる状態が多い。

手術日は3月28日。入院は3日から5日。その間、家に小太郎がいないと思うと寂しいが、仕方がない。小太郎はそんなに動物病院に泊まって大丈夫だろうか。

入院は手術の前日の27日。もう、一日目から寂しい我が家。明日の手術は大丈夫だろうかと気が気ではない。

手術当日は会いに行っても痛みでそれどころではないでしょうと言うので、夕方、電話で様子を聞いた。手術は成功。これで一安心。…と思ったら、続きがあって、前日の夜に小太郎は大暴れして大変だったらしい。

普段の診察のときはいつも大人しいので、これには獣医さんも驚いたらしい。家でも大人しいけれど、夜、寝てるときに起こしたりするとときどきガウガウする。いつも暖かいところで寝ているので、ときどきゲージのホットマットをつけ忘れたりすると、トイレをガリガリして「寒いよー」と訴えることもある。なので、もしかしたら動物病院のゲージが寒かったので機嫌が悪くなっちゃったのかもしれない。そのうえ見知らぬところで、他のワンコの臭いもするしね。

他のところに預けても夜、ひとりで寝られるようにと思って、小さい頃からゲージで寝かせるようにしていたのに、これじゃ意味ないじゃん。

次の日、母と面会に行った。獣医さんがレントゲン写真で説明してくれた。手術前の写真を見てもどこがどうはずれているのかよく分からなかったのだけど、手術後の写真には膝にはめ込んだ金属がくっきり写っていた。人間用のと同じ素材でできているらしい。金属が20年くらいで老朽化するので、人間の場合は金属を取り出すのだそうだけど、犬は寿命が短いので取り出さないらしい。

レントゲン写真にはシッポまでちゃんと写っていて(当たり前だけど)、小太郎の曲がったシッポを見て、笑った。正真正銘、小太郎の写真だ。

そうこうしていると、奥から抱きかかえられて小太郎登場。エリザベスカラーをつけられてプルプル震えている。涙目で、耳は後ろに倒れている。会ったら、もっと大げさに、シッポ振って喜んでくれるかと思ったのだけど、もう、それどころではないみたいだった。後ろ足の毛も剃られてるし、なんだか、ひとまわり小さくなってしまったみたい。憔悴しちゃってるよ。

足はサポーターで固定されていて、まだ立てない。経過は順調なので、あとは小太郎に頑張ってもらうしかない。頭をいっぱい撫でて帰ってきた。

次の日は、他の患者さんがいなかったので、待合室で面会した。抱っこしようとしたらすごい声で鳴いてびっくり。どこか痛いらしい。可哀想なので、抱っこは諦めた。やっぱり涙目だったけれど、前日よりは元気になったみたいだった。病院生活、大変そうだけどエサもちゃんと食べているらしい。父と私の顔を見て少し安心したようだった。足のサポーターが外されて、傷口が痛々しかった。

そして、3月31日ついに退院! エリザベスカラーは傷口を舐めさせないためではなくて、小太郎のガウガウ防止用だったことが判明。スタッフが手を噛まれないようにするためだったみたい。「ぼくたちでは外せないと思うので…」と言われ、獣医さんに外し方を教わって、私が外した。とんだ迷惑犬だったわけね。お世話かけました…。

退院後はリハビリも兼ねてなるべく自分で歩かせるように、とのこと。甘やかしてはいけないのだ。

家に帰ったら少し安心した様子。傷も日一日と良くなってるようで、抱っこしてももう平気。最初はよたよたとして、少しの段差も超えられなかったのだけど、毎日少しずつ快復していった。お散歩もお風呂もまだ禁止。放っておくと一日中ホットカーペットと布団の間に潜り込んで寝ているので、おやつを使ってリハビリ。題して「おやつでポン」。

部屋の隅でおやつを持って呼ぶとトコトコとやってくる。おやつをあげたら、反対側に移動してまた呼ぶ。これの繰り返し。毎日少しずつ距離を増やして、最終的には駆け足で部屋を移動するまでに。飼い主も小太郎も楽しいリハビリだった。

退院からしばらくは、お座りから立つのが辛そうだったので手伝っていたのだけれど、一週間くらいしたらお座りもフセも自分でできるようになった。犬の回復力ってスゴイ。

本当は10日後と言われていたのだけど、左足の傷口ばかり舐めていて、赤くなってしまったので、少し早めに病院に連れて行った。かなり糸がほどけてしまっていたようだけど、傷口はちゃんとついているので問題ないとのこと。糸は溶けてしまうので抜糸の必要はない。病院に行って安心したし、それ以来、傷口を舐める度合いも減った。

お散歩できないのはつまらないので、キャリーバッグに入れてお散歩。小太郎はバッグから顔を出して、鼻をヒクヒクさせていろんな匂いを嗅いでいる。ちょうど、桜の季節。歩けないけど、お散歩気分は満喫しているらしい。

退院から約10日後の4月9日、お風呂とお散歩、解禁になるかなぁと期待して病院に行ったのだけど、まだダメだった。また10日後くらいに来て下さいとのこと。残念。

小太郎は家の中では走り回れるくらいに快復。まだ危ないので、ソファーには乗らないように、ソファーの前にテーブルなどを置いてコタガード(小太郎ガード)を設置。人間も、正座しないと座れないから不便。でも仕方ない。

相変わらずキャリーバッグでお散歩。桜がきれい。

手術から3週間後の4月18日。朝、病院に連れて行って、とうとうお散歩解禁! お風呂も解禁! やったね。家に帰ってさっそく父とお散歩に連れ出しました。ずっと家の中にいたので、小太郎はウキウキ。ブランクをものともせずにズンズン歩いていた。いつものお散歩コースを歩いて、家に帰ったら、疲れたらしくずっと寝ていた。夕方もお散歩に連れだしたけれど、子どもたちが遊んでいたので広場に行きたがらず、ウンチだけしてすぐに帰ってきた。お散歩初日はこんなもんでしょう。

次の日にお風呂に入って、さっぱりの小太郎。いつも一週間に一度のお風呂なので、3週間も入っていなくて、臭っていたのだった。爪切り、耳掃除もしていい男になった。

手術後、大分経っても左足を少しかばって歩いたり、つま先立ちしたりするので、少し心配だったのだけど、もともと左足のほうが悪くて筋肉の付き方が左右で違っているからだそう。これからもっと筋肉がつけば大丈夫だということだった。

お散歩に行けるようになって数日経過。まだ以前のように全速力で走ったりはしないのだけど、小走りするし、歩き方も力強くなってきている。足の毛が生えそろう頃にはいっぱい走れるようになりそう。

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