チワワの小太郎
 
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●ペットと暮らすということ◆『動物病院119番』 [2005年10月10日(月)]
動物病院119番
兵藤 哲夫(著) 、柿川 鮎子(著)

文藝春秋
¥ 725 [新書] 2005-05-20
ISBN:9784166604418 / ASIN:4166604414

横浜で里親探しのボランティア活動もしている獣医さんが書いた本。ペットを飼う前の心構えから、しつけや動物病院とのつきあい方、ペットの法律、安楽死についてや、亡くなったあとのことについてまで、ペットと暮らしていく上で役に立つ情報が満載の一冊。

そもそも、犬なんて昔は番犬で外で飼うのが当たり前だった。犬や猫などのペットを「家族」として家の中で大切に飼うようになったのはここ最近のこと。だから、ペットと生活することについて社会的にもまだまだ手探り状態。情報もたくさんあって、必ずしも「これが正解」というわけでもない。

でも、この著者の動物に対する思いや、ペットと飼い主との関係、社会とペットとの関わりについての考え方は参考になる。

例えば、安楽死は一概に悪いとは言えないという立場に立って、必要があれば安楽死という選択をすることもあるという。それが、飼い主とペットのためになるならば、仕方がないのだ。獣医が安楽死をしないせいで、仕方なく保健所に連れて行かれて処分されてしまう犬もいるらしい。

役に立ちそうなのは、よい動物病院の選び方。10項目のチェック項目のうち、イエスが7個以上ならいい動物病院だそう。我が家でお世話になっている病院を当てはめてみたら、ほとんどがイエス。手術に立ち会わせてくれるかどうかなど、イエスかノーがわからない質問もあったので、完全ではないけれど、分かる範囲ではノーはなかったのでほぼ満点。いい病院だわ。

逆に、獣医さんから見たよい飼い主というのも載っていて参考になった。病院に行って、経過説明を冷静にできるかどうかというのが最大のポイントだとは思うのだけど、中には痛いのは可哀想だからと注射もさせてくれない飼い主がいるというのだから驚きだ。

ペットロス症候群についても触れられていて、ペットの生きているうちから死についても考えてみようと提案している。そして、ペットへの感謝状を書いてみようという提案があって、なるほど、と思った。死んで嘆き悲しむ前に、生きているうちになにかしてあげた、という気持ちになれるかもしれない。さっそくチワワの小太郎に感謝状を書くことにしよう。

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