チワワの小太郎
 
<< home << story

<< back next >>

●チワワの小太郎★鳥羽・伊勢旅行(その2) [2005年08月03日(水)]

さて、伊勢神宮は犬は入れない。入り口の守衛さんのいる案内所でゲージを預かってくれるらしいけれど、小太郎は預けるのは無理なので(人見知りするので不意の事故でびっくりして逃げ出したり噛みついたりする可能性があるから)、父と一緒に車で待っていることになった。父は数年前に伊勢神宮に参拝したので今回はいいらしい。私も以前参拝したけど、それはそれ、これはこれ。母と一緒に中に入って参拝してきた。意外に広くて歩き疲れた。この日も暑かった。旅行前の天気予報では雨かもしれないということだったのに、晴れてしまった。雨よりはいいけど、ものすごく暑い。小太郎は晴れ男らしく、小太郎と出かけると雨の予報がはずれることが多いのだ。今回もそうかな、と予想したらその通りになってしまった。すごい。

伊勢神宮から歩いて行くと、おかげ横町がある。昔風の町並みが再現されていて、小さいお店がたくさんある。おかげ横町まで歩くのに、道路沿いを行くと人混みがすごいので、平行して流れている五十鈴川の土手を歩いた。おかげ横町でお店を物色。かわいいお土産やさんなどがあって楽しい。でもとにかく暑いので、小太郎はキャリーバッグから顔を出して終始笑顔だった。ここはワンコはリード付きで歩かせられるので、大きいワンコにも会った。みんな暑そうで、笑顔、笑顔だった。

その後は特に寄りたいところはなくて(犬連れで行ける魅力的なスポットがあまりない)、伊勢・安土桃山文化村というところはゲージで犬と入れるというので行ってみたのだけど、駐車場の入り口で駐車場の料金が700円と言われ、入場料はひとり4800円と聞いてびっくり。資料館のようなところを想像していたらどうやら違って、テーマパークだったらしい。伊勢戦国時代村が名前を変えたらしい。京都の嵐山映画撮影所とか、日光江戸村のようなものか。駐車場から巨大迷路のような建物がみえた。家族連れで一日遊ぶにはいいかもしれない。私たちは駐車場を抜けてまっすぐ出口に向かった。

ちょっと時間が早いけれど、宿泊先の二見浦に行くことにした。二見浦は夫婦岩が有名らしい。興玉神社というところから海に浮かぶ夫婦岩を見る。入場料もなにもなし。白い砂利石が敷いてあるところを観光客が通って岩を見るだけ。夫婦岩のそばにいくつか岩があって、そのひとつの岩がカエルの形をしている。それで、おみやげ物売り場にはカエルがいっぱい。カエルはかわいいからいい商売になりそう。

私たちの前をミニチュアダックスを3頭連れた人たちが歩いて行った。他にもミニチュアダックスを連れた人を見かけた。夫婦岩を一通り見物して、元来た道を戻って歩いていたら、父に呼ばれた。見たら、白い砂利の上にワンコの落とし物が…。小太郎のより少し大きめ。ミニチュアダックスが怪しいけれど、犯人はわからない。父が取って、というので、回収した。犬連れの後始末は犬連れがしないといけないのだろうと思いつつ、不本意。こういうことがあると、犬連れ旅行者が白い目で見られてしまうのよね。気を付けて欲しいものだわ。小太郎はなぜかここではシッコもウンもしなかった。神社だから少し遠慮したのかな。

まだ3時くらいだったけどこの日泊まる松嶋館にチェックイン。松嶋館は二見浦のすぐ近く。歩いてでも行ける距離のようだ。建物は古くて、廊下は冷房もなくて暑い。部屋は三階。エレベーターなし。このあたりは伊勢神宮の宿場町で古い宿が多いみたい。松嶋館も9代続く老舗らしい。部屋は和室で、ロビーや廊下は犬は抱っこしなきゃいけないけど、部屋の中では自由にさせていい。わんパラと同じく掃除が行き届いているので、前に泊まったワンコのことなど気にならなかった(小太郎は臭いを嗅ぎ回っていたけど)。冷房に問題ありだったわんパラと違って、冷房もちゃんと効いている(音も静か)。

他の宿泊客もいるようだったけれど、部屋が離れているのか泊まってる間もほとんど他の犬とは会わなかった。宿泊客とはお風呂などで会ったけれど、犬の姿はあまり見なかった。でも鳴き声は聞こえていたので、泊まっているのはわかった。

夕食まで部屋でくつろいだり、裏の海辺を散歩したりしてまったり過ごした。旅館の裏は松林でその向こうが海。部屋の窓からも海が見える。

食事は泊まる部屋のすぐ隣の個室に用意してくれる。もちろん食事中、犬も一緒。しかもまたしてもメニューが豪華。石焼きジュージューコース。お刺身、シーフードいっぱい、品数も豊富でお腹いっぱい。ほんとに大満足。去年のコテージと大違い! 小太郎にはデザートのオレンジ。家族だけなので気兼ねもなくていい。

お風呂はトルマリン風呂。このお風呂、母は気に入ったらしく、朝も入っていた。前日、あまり眠れなかったのでこの日は熟睡。小太郎もドッグバッグの中で爆睡していたみたいで静かだった。私と父と小太郎は朝からお散歩。少し歩くと海水浴場があって、まだ朝早いのに近くに泊まっているらしい幼稚園児の団体が泳いでいた。小太郎も砂浜を散歩。なんだかとっても嬉しそう。朝の散歩、気持ちよかったのかな。

朝食も夕食と同じ個室だった。ここはわんパラと違って、他の宿泊客とほとんど顔を合わせない。宿側がそういう風に配慮しているというワケではなさそうだけど、食事も個室だし、宿の構造的にそうなってるんだろう。そういう意味ではわんパラよりも気兼ねなくくつろげた気がする。松林と海のお散歩コースも気に入った。食事もいい。うーん、また来たい。

3日目は帰るだけだけど、途中、出来たばかりの中部国際空港に寄る予定。鳥羽からフェリーで常滑へ。行きよりも時間が長いけれど、小太郎はキャリーバッグの中で横になって寝ていた。すっかりリラックス。

常滑港についてすぐに小太郎のオシッコタイム。港のすぐそばの臨時駐車場のようなところで歩かせていたら、泥んこの中に入ってしまった。足がドロドロ。父が抱っこして母がペットボトルの水をかけて私がタオルで拭いて…。てんやわんや。なのに小太郎は暑さで満面の笑み。みんなに世話焼いてもらって嬉しそうな顔に見える。まったく。でもそんなアクシデントは人間にとっても楽しい旅の思い出なのだった。

常滑港と空港の周辺はまだ開発途中という感じで出来たばかりの道路は工事中のような場所が多い。うちのカーナビもそれほど古くないはずなのに、通っている道路が標示されず、カーナビの画面上では海の上を走っていた。当然、音声案内もおかしい。カーナビ、役に立たず。

空港に着いて飛行機を見るためにスカイデッキに向かってずんずん進む。出来たばかりの空港を見ようと、飛行機の利用客以外の観光客も多いらしい。私たちもそのうちの一組だけど。とにかくスゴイ人。途中で、おばさんたちにかわいいねーと声をかけられる小太郎。キャリーバッグの中から顔を出してキョロキョロしている。

スカイデッキに到着して、飛行機と記念撮影。小太郎をバッグから出して抱っこしていたら、警備員さんに声をかけられた。ペットは禁止なんだそうだ。どっからどこまで禁止なのかと聞いたら、全館禁止だって。知らなかった。空港や駅は犬も利用するから、当然入っていいものだと思いこんでいた。あとで調べたら、空港内にペットを持ち込むのは法律で禁止されているらしい。法律違反だよ。びっくり。空港を利用する(飛行機に乗る)動物や、盲導犬や介助犬などの補助犬はいいらしい。

慌てて小太郎をバッグに入れて、スカイデッキを後にした。父は先に車に戻ることにして、私と母は少しだけおみやげ屋さんを見ることになった。でも人がたくさんいたし、ペット禁止のショックがあって、落ち着いて見られず、早々に車に戻った。そして、あとは本当に帰るだけ。

帰りもカーナビに振り回されて名古屋まで遠回りしてしまったり、最後まで波乱含みの珍道中だった。小太郎も人間も無事に家に着いて一安心。やっぱり家が一番落ち着くね。でも楽しい楽しい旅行だった。

伊勢神宮

おかげ横町

伊勢・安土桃山文化村

二見興玉神社

旅館 松嶋館

中部国際空港

チワワの小太郎一家の伊勢・鳥羽旅行記(へにょへにょ日記・ブログ)

<< back next >>

 

Presented by 茜音-AKANE- & ぱんだ雑貨店

Copyright