□□□□□□□□□□□  茜色通信 Vol.0100   □□□□□□□□□□□ 2007/08/10 Fri.---Since2000/01/26  前号の発行部数164 =>>登録・解除・変更・バックナンバーはこちらから http://akaneiro.com/common/f/akaneiro.htm  「茜色通信」の読者登録をしていただきありがとうございます。  私のサイトの更新情報と日記(日々のほのぼの)のダイジェスト版を  お届けします。                  ◇ ◇ ◇  ついに100号。1号は2000年1月の発行だから、7年半も続いているの  ですね。なんだかもう、いまさらメルマガでもないんじゃないかって  気がすることもあるのですが、ほそぼそとマイペースで続けて行こう  と思います。    梅雨のじめじめはなくなったけれど、今度は暑さに参っています。じ  めじめよりは数倍いいけれど、外に出るとくらくらします。チワワの  小太郎のお散歩も早朝と夕方。昼間はアスファルトが熱すぎて出かけ  られません。   ◎本のブログ「てくまくぶっく」 ---最近読んだ本・買った本・気になる本--- http://chokora.livedoor.biz/   ◎毎日更新中! チワワの小太郎のこと、料理のこと、本のことetc... 「へにょへにょ日記」 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _/Contents_/ ──────────────────────────────────── -- 今日のほのぼの -- ●とことん派手にやって◆『パズル・パレス』 [2007/06/06(水)] ●長かった◆『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』 [2007/06/13(水)] ●サクセスストーリー?◆『プラダを着た悪魔』 [2007/06/14(木)] ●ケンタウロスの解剖図◆『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』 [2007/06/18(月)] ●政治家の夢と信念◆『とてつもない日本』 [2007/07/04(水)] ●人間って素晴らしい。◆『ウェブ人間論』 [2007/07/10(火)] ●実写版で見てみたい◆『チョコレートコスモス』 [2007/07/10(火)] ●コツコツと正直に生きる◆『松下幸之助 運をひらく言葉』[2007/07/11(水)] ●実は悲しい◆『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』 [2007/07/11(水)] ●渋く魅せる◆『水戸黄門/里見浩太朗オンステージ』 [2007/07/17(火)] ●地味だけどうまい◆『レ・ミゼラブル』 [2007/07/25(水)] ●悲哀がある物語◆『アヒルと鴨のコインロッカー』 [2007/07/26(木)] --サイト更新情報-- ★茜音 【ギャラリーと日記】 ★ぱんだ雑貨店 【壁紙とWEB素材】 ★チワワの小太郎 【癒し犬の写真と壁紙】 ★ちょこらサーチ 【ショップ検索&ランキング】 ──────────────────────────────────── ※記事中の書名の下にあるURLは、「日々のほのぼの」の該当ページのURLです。  該当ページにはAmazonの詳細ページへのリンクがあります。Amazonの詳細ペ  ージではその本の値段、サイズ、出版年、書評などを見られます。   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             ◆ 今日のほのぼの ◆ ──────────────────────────────────── (日記もどき『日々のほのぼの』ダイジェスト版) 『日々のほのぼの』はこちら http://akaneiro.com/akane/f/honobono.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●とことん派手にやって◆『パズル・パレス』 [2007/06/06(水)] ──────────────────────────────────── 『パズル・パレス (上)(下)』 ダン・ブラウン/著、越前 敏弥/翻訳、熊谷 千寿/翻訳(角川書店) http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=131 ──────────────────────────────────── 『ダ・ヴィンチ・コード』のダン・ブラウンの処女作だそう。なるほど、ハリ ウッド映画ばりのエンターテインメント性はこの作品でも存分に味わえる。 映画を見ているみたいで面白いのだけど、ともかく、人が簡単に次々と死んで しまう。この手の小説ってみんなそうなんだろうか。そういえば、私はあっけ なく人が死んでしまうミステリー小説ってあまり好きではないのだった。つい つい、死んでしまった人の物語を深く考えすぎてしまう。大抵、そういう小説 は事件が解決されて大団円で終わるのだけど、「おいおい、それでいいのか!?」 と突っ込みたくなってしまうのだ。 本書もそう。最終的に大団円風なのだけど、「自分たちだけ良ければそれでい いのかいっ」と思わず突っ込み。それもハリウッド映画っぽいのよね。 ま、それはともかくストーリーは文句なく面白くて一気に最後まで読めてしま う。難解な暗号をタイムリミットまでに解読してゆくというドキドキ感は『ダ・ ヴィンチ・コード』にも通じる。そして大爆発という少々派手すぎる演出。小 説だからいいよ。もう、とことん派手にやってくれ〜。 ──────────────────────────────────── 『ダ・ヴィンチ・コード(上)(中)(下)』 ダン・ブラウン/著、越前 敏弥/翻訳 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=131 ──────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●長かった◆『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』 [2007/06/13(水)] ──────────────────────────────────── 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一〜四』 夢枕 獏/著(徳間書店) http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=132 ──────────────────────────────────── ハードカバーで全四巻。高かったし、長かった。しかし、完成までに17年を要 したというから書いた方も大変だっただろう。 書評などでは「面白くて一気に読んでしまった」という感想が多かったので期 待大だったのだけど、読み始めたらイマイチ乗り切らずだらだらと時間がかか ってしまった。途中で他の本を読んでしまったり。 三巻くらいからはかなり一気に読めたけれど、全体的にはそれほどのお気に入 り作品ではない。なんとなく『陰陽師』とかぶっているし。でも傑作という評 価はまんざら嘘ではないと思う。男の人はこういうのが好きなのかもなぁ。書 評書いていたのもほとんど男性だったと思う。 登場人物が多くて、ゆっくり読んでいた分、途中でよくわからなくなったとき もあった。さらに、時間も過去と現在を行き来していて四次元空間のようだ。 こんがらかりつつも最後にはすべてのナゾが集約されて宴の場面となる。わか らないまま読んでいても、最終的にはちゃんと楽しめた。さすがの夢枕獏なの だった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●サクセスストーリー?◆『プラダを着た悪魔』 [2007/06/14(木)] ──────────────────────────────────── 『プラダを着た悪魔〈上〉〈下〉』 ローレン・ワイズバーガー/著、佐竹 史子/訳 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=133 ──────────────────────────────────── 映画化されて話題になっていたので、原作を読んでみた。原作も発表されてか らかなり話題になったらしい。女の子がどんどんきれいになってゆくサクセス ストーリーだと思っていたのだけど、微妙に違っていた。 ライター志望の主人公が、将来希望の職種に就けることを夢見て、まったく興 味のないファッション雑誌の編集長の助手という仕事を始める。その編集長が くわせもの。ファッション界のカリスマ的存在であるのだけど、人使いが荒い。 思いやりのかけらもないのだ。 プラダを着た悪魔というのはこの編集長のこと。仕事のことのみならず、私生 活のことでも助手たちを振りまわす。それでも耐えに耐える主人公。ファッシ ョン雑誌の編集部にそぐわないやぼったいファッションは改め、流行の最先端 の高級ブランドに身を包む。そういうところは映画で見てみたい。女の子には そういう変身願望があるのよね。 しかし、最終的には編集長の酷使についに堪忍袋の緒が切れてしまう。サクセ スストーリーというのも間違いではないのだけど、私の想像とはちょっと違っ た。最後はやっぱり、きれいなビジネスウーマンに華麗に変身してもらいたか ったなぁ。映画ではどうなってるんだろ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ケンタウロスの解剖図◆『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか』 [2007/06/18(月)] ──────────────────────────────────── 『ろくろ首の首はなぜ伸びるのか 遊ぶ生物学への招待』 武村 政春/著(新潮社) ISBN:9784106101489 / ASIN:4106101483 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=134 ──────────────────────────────────── いろいろな妖怪や怪物たちを科学的に検証してみよう、という真面目だか不真 面目だかわからないところが面白い本。ケンタウロスの解剖図とか載っていて 笑える。 載っているのは、人魚、ろくろ首、かまいたち、モスラ、吸血鬼など古今東西 の妖怪や怪物たち。宮崎駿の「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシまで登 場する。 それぞれの項目で、最初に真面目な生物学の知識を披露したあとに、ではこの 妖怪(怪物)ではどうなっているのか…と話は続いてゆく。どこまでがほんと でどこからが冗談なのか、基本的にはわかるのだけどときどき分からなくなる ことも。そこが面白いのだけど。 著者の専門はDNA複製の分子・細胞生物学だそう。真面目に不真面目なことを 考えてる人なのだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●政治家の夢と信念◆『とてつもない日本』 [2007/07/04(水)] ──────────────────────────────────── 『とてつもない日本』 麻生 太郎/著(新潮社) ISBN:9784106102172 / ASIN:410610217X http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=135 ──────────────────────────────────── 政治家に必要なものは「夢」と「信念」ではないかと常々思っている。現安倍 政権には「夢」がない。「美しい日本」というスローガンは虚しく響いている。 そんな中、麻生太郎氏は気になる存在である。強面な政治家だと思っていたの だけど、先の総裁選では漫画好きという面がクローズアップされたり、巣鴨で お年寄りたちに囲まれていたり、意外にソフトな面があるのだと思ったものだ。 その内容はともかく、この本を読むと麻生氏が「夢」と「信念」を持った政治 家であるということはよくわかる。日本はまだまだダメじゃない。日本人は自 分たちが思っているよりもパワーがあるのだ、と言っている。ニートや高齢者 だって、社会のお荷物ではないのだ。 人間、褒められて悪い気はしない。「やればできる」と言われれば、「そうか、 じゃぁ頑張ってみようかな」という気になるものだ。麻生氏の言葉には「夢」 がある。「そんなに言うならいっちょやってみようじゃないか」という気分に なる。ほんのちょっとことだけど、政治家がそういう日本にしたい、と思って 目指す目標を見せてくれるっていいと思う。 なによりも、いいと思ったのは、この本がわかりやすい言葉で書かれているこ と。やたら難しい言葉を使って読者を煙に巻くようなことはしない。分かる言 葉で書かれている、ということは、私たちと同じ目線に立っていると言うこと だと思う。 よく分からない言葉でしゃべる政治家は、どこか違う世界の人のようで、自分 たちの生活と直接かかわってくれるように思えないのだ。 麻生氏の政策や理想が、必ずしも正しいかどうかはわからないけれど、国民の ほうを向いてくれていて、国民(の力)を信頼してくれている、この人に一度、 総理大臣を任せてみるのもいいかもな、という気になった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●人間って素晴らしい。◆『ウェブ人間論』 [2007/07/10(火)] ──────────────────────────────────── 『ウェブ人間論』 梅田 望夫、平野 啓一郎/著(新潮社) ISBN:9784106101939 / ASIN:4106101939 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=136 ──────────────────────────────────── 「ウェブ進化論」の梅田望夫氏と、「顔のない裸体たち」などの著書がある芥 川賞作家の平野啓一郎氏との合計16時間に及ぶ対談をまとめたもの。 どちらの著書も読んでいたので、興味深く読み進められた。梅田氏の「シリコ ンバレー精神」、平野氏の長編「葬送」も先に読んでおけばよかった。平野氏 の作品は積ん読状態のものも何冊かあるのよね。芥川賞を受賞したときにやた ら難しい漢字を使っているとかなんとか批評されていて、なんだか小難しい印 象があったのだけど実はそうでもなくて意外に読みやすいと思ったのだった。 ブログを読んでも、めちゃめちゃ普通じゃん。ってちょっと意外だった。もっ と「日本語」にこだわりがあるのかとおもったのだけど、こだわりがあるのは 「日本語」とは別のところなのかもしれない。 その別のところ、というのがこの対談集でちょっと見えた気もした。私の言葉 ではうまく説明できないのだけど、人間同士の関わり合いの深淵というか、個 個の集合体としての社会とか。「人間」に興味があるのかも。自分の世界に孤 立している人ではなくて、積極的に「関わり」を求めていくような。「自分」 は「自分」なのだけど、その「自分」を保ったまま「他者」との関わりを探っ ているような。 平野氏は、私の1歳年下。この対談のなかでは1975年以降に生まれた世代(平 野氏は 1975年生まれ)とその前とを明確に区別している。ネットの世界では一 年というのが大きな差なので、それはよくわかる。でも、ま、ほぼ同世代って ことで(私は一浪しているので大学卒業年は同じ?)その時代、時代を同じ世 代として生きたものとして共感できる部分はとても多い。ネットに対する意識 とかそういうもの。 一方で、ネットを日常的に使っているものとしては、ウェブ世界に生きている ような梅田氏の言っていることに納得してしまう部分もとても多い。この対談 ではお二人が対立的な立場に立っているわけではなく、まさに「ウェブ」と 「人間」について議論しているので、読みながらも、その部分、部分によって、 梅田氏側に共感していたり、平野氏の意見に納得していたり、はたまた、難し 過ぎてどちらが言っていることもわからなかったりした。 面白いな、と思ったのは、ウェブというサイバーな世界についての対談なのだ けど、何時間にもわたって顔をつきあわせての対談という非常に人間的なもの になっている点。チャットや、メールのやりとりではないのだ。 個人的な感覚として、メールやチャット、掲示板などのネットでのやりとりで は短時間で人間の奥深いところまで踏み込むというのは不可能。お互いに同じ 空間で顔をつきあわせて会話することで、会話の内容以上の多くの情報がやり とりされて親密感、信頼感が増す。 ウェブの世界というのはやはり虚構の世界で、それは利用する分にはいいけれ ど、利用されてはいけない。土台にあるのはやはり人間の力で、人間は人間同 士の直接的な関わり合いが皆無になってしまったら、成長していかないのでは ないかと思う。ネットの世界だけではお腹いっぱいにならないし、キスもセッ クスも排泄もできない。ウェブの向こう側にいるのは、あくまでも生身の人間 なのだ。 だから、「ウェブ」と「人間」をテーマにしたこの対談はとても正しい。 「ウェブ」は「ウェブ」だけではなくて「人間」とセットで語らなければなら ないのだと思う。 対談の中で、お二人の親密度が増せば増すすほど、(ウェブではなく)人間同 士のコミュニケーションの素晴らしさを再確認するのだった。 ──────────────────────────────────── 『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』 梅田 望夫/著(筑摩書房) ISBN:9784480062857 / ASIN:4480062858 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=136 ──────────────────────────────────── 『シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土』 (ちくま文庫) 梅田 望夫/著(筑摩書房) ISBN:9784480422538 / ASIN:4480422536 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=136 ──────────────────────────────────── 『顔のない裸体たち』 平野 啓一郎/著(新潮社) ISBN:9784104260058 / ASIN:4104260053 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=136 ──────────────────────────────────── 『葬送〈第1部(上)〉』 平野 啓一郎/著(新潮社) ISBN:9784101290331 / ASIN:4101290334 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=136 ──────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●実写版で見てみたい◆『チョコレートコスモス』 [2007/07/10(火)] ──────────────────────────────────── 『チョコレートコスモス』 恩田 陸/著(毎日新聞社) ISBN:9784620107004 / ASIN:462010700X http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=137 ──────────────────────────────────── 恩田陸を初めて読んだ。思っていたよりも王道。正統派な感じ。文体が。硬質 な感じがして、あまり馴染めなかった。 演劇の話だというので読んでみたのだけど、期待、というか予想していたよう なものとは違った。もっと「ガラスの仮面」みたいなものを想像していたのだ けど、それほどの、「ほとばしる情熱」のようなものはなく、淡々と物語は進 んでいくのだった。 中心となっている、演劇少女に熱がないのよね。淡々としている天才少女。対 する実力派女優のほうは多少熱があるのだけど、感情移入はできない感じ。 全体的に消化不良で読み終わってしまった。私が好きな演劇集団キャラメルボ ックスを取材して書かれたみたい。演劇の裏話も満載…かと思いきや、そうで もないし。しかし、ドラマ化したり、舞台化したり、映画化したりしたら面白 そうではある。実写版で見てみたいものだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●コツコツと正直に生きる◆『松下幸之助 運をひらく言葉』[2007/07/11(水)] ──────────────────────────────────── 『松下幸之助 運をひらく言葉』 谷口 全平/著(PHP研究所) ISBN:9784569668239 / ASIN:4569668232 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=138 ──────────────────────────────────── 「松下幸之助は人の悪口を言ったことがない」というのは、中学時代に先生が 言っていたことだ。それがずっと記憶に残っている。ささいなことだけど、先 生の発言というのは影響が大きいものなのだと思う。 それ以来、気になりつつも、松下幸之助関連の本を読んだことはなかったのだ けど、たまたま、書店で見かけたこの本が読みやすそうだったので買ってみた。 幸之助の言葉を引用して、その側近にいた方が解説を加えて紹介している。幸 之助自身の言葉も含蓄があっていいのだけど、解説が加わることでより分かり やすくなっていて読みやすい。 「悪口を言ったことがない」というのはおそらく本当だと思うのだけど、部下 を「叱る」ことはあったらしい。悪口というか、陰口は嫌いだったのだろう。 不正をしない、陰口を言わない、人を信頼する、嘘をつかない…そんな王道な 生き方。共感するところがとても多かった。 コツコツと、地味でも正直に生きていく。そこに運は開けるのだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●実は悲しい◆『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』 [2007/07/11(水)] ──────────────────────────────────── 『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』演劇集団キャラメルボックス サンシャイン劇場 2007年7月5日-8月5日 脚本・演出:成井豊 テーマソン グ:小田和正 出演:高部あい、大内厚雄、岡内美喜子、岡田さつき、山田幸 伸、畑中智行、温井摩耶、三浦剛、青山千洋、實川貴美子、阿部丈二、渡邊安 理、小林千恵、久保田晶子 ──────────────────────────────────── 再々演は客演で子役出身の高部あいちゃんが主役。若い。かわいい。ぴちぴち。 キャラクターが役に合っているということで抜擢されたらしい。たしかに。 初演はビデオ。再演は生で見ている。今回が一番いいかも。演出家が言うよう に、キャストのバランスがいい。 のっけから、家族全員が死んでしまって主人公がひとりぼっちになってしまう という、実は悲しいストーリー。でも全然暗くないからダマされてしまう。 キャラメルって、明るくて健全なイメージなのだけど、ときどき、不倫とかも 出てくるのよね。最後は全部丸く収まってしまうのだけど。 今回もセット、衣装がいい。セットは演出家のお気に入りだそうで、前回とほ ぼ同じ。私もこのセット好き。衣装も今風でおしゃれ。他の演劇ってなんであ んな流行遅れっぽい服なんだろう。しかもサイズが合っていると思えない。 今回はたまたま、公演終了後にアフタートークがあって、俳優の坂口理恵さん と演出家の成井豊さんが登場。裏話もたくさん聞けて得した気分。 演劇集団キャラメルボックス http://www.caramelbox.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●渋く魅せる◆『水戸黄門/里見浩太朗オンステージ』 [2007/07/17(火)] ──────────────────────────────────── 『水戸黄門/里見浩太朗オンステージ』 明治座 2007年6月29日-7月24日 第一部 水戸黄門 脚本:宮川一郎 演出:金子良次 出演:里見浩太朗、原 田龍二、合田雅史、由美かおる、野村将希、松井天斗、他 第二部 里見浩太朗オンステージ 構成・演出:風間太郎 演出:片山鉱二 ──────────────────────────────────── テレビドラマのキャストがそのまま舞台に。格さん役の合田さんが高校の先輩 ということでチケットを取ったのだけど、来ているのはほとんどおばさま方だ った。先輩といってもまったく接点なし。同窓会関係でお名前をよく拝見する ので一度生で見てみようと思ったのだった。 水戸黄門は、意外に込み入った話で五代将軍綱吉と柳沢吉保の話を知らないと ちょっとついて行けないかも。でも、なんとなく陰謀があって、最後はばった ばったと悪いヤツが倒されるという定番のお話なのでついていけなくても大丈 夫。 最後の殺陣のシーンでは、出演者それぞれに見せ場があって大盛り上がり。さ ながら大人のヒーローショー。こういうのもいいなぁ。 里見浩太朗オンステージも楽しかった。由美かおるさんがセクシー衣装で登場 して歌い踊っていた。里見さんも渋くかっこいい。歌もうまいのね。 明治座はロビーでいろんなおみやげものを売っていて、おばさま方で大賑わい。 もちろん、水戸黄門グッズも売っているのだけど、ただの東京土産、劇場土産 もいっぱい。面白い。舞台だけじゃなくて、アトラクションも堪能した気分で 帰ってきたのだった。 明治座 http://www.meijiza.co.jp/ 『水戸黄門/里見浩太朗オンステージ』  http://www.meijiza.co.jp/info/2007/07/main.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●地味だけどうまい◆『レ・ミゼラブル』 [2007/07/25(水)] ──────────────────────────────────── 『レ・ミゼラブル』 帝国劇場 2007年6月8日-8月27日 作:アラン・ブーブ リル、クロード=ミッシェル・シェーンベルク、原作:ヴィクトル・ユゴー  音楽:クロード=ミッシェル・シェーンベルク 作詞:ハーバート・クレッツ マー 演出:ジョン・ケアード/トレバー・ナン、出演:山口祐一郎、阿部裕、 新妻聖子、山崎直子、辛島小恵、山崎育三郎、安崎求、田中利花、東山義久 ──────────────────────────────────── 20周年記念公演らしい。今回は、初めて見るキャストが多かった。ジャン・バ ルジャンはおなじみの山口裕一郎。ジャベールはどうやらアンサンブルから抜 擢されたらしい阿部裕。マリウスは山崎育三郎。マリウス役のキャストの中で は若手。アンジョルラスはダンサー出身の東山義久。たしか元トートダンサー。 トートダンサーが、トート役の山口裕一郎とガチンコで歌ってると思うと感無 量。ルックスがいいので舞台映えしてかっこよかった。マリウスとのコンビも よくて、フレッシュな感じ。 テナルディエ夫妻は安崎求・田中利花コンビ。田中利花は他の公演で見て割と 好きだったけど、この役もなかなか。コゼットの辛島小恵、ファンティーヌの 山崎直子も初めて。しかしキャリアがありそうなので、もしかしたら他の舞台 で他の役では観ているのかも。エポニーヌの新妻聖子は相変わらずのうまさ。 全体的に地味なキャストだったけど、さすがに全員歌がうまい。実力派。 今回は抽選で当選した席で、S席の中央。ちょうど、客席の真ん真ん中。音響 も良くて、とても観やすかった。キャストが地味だったから当たったのかな。 『レ・ミゼラブル』 http://www.tohostage.com/lesmis/top.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●悲哀がある物語◆『アヒルと鴨のコインロッカー』 [2007/07/26(木)] ──────────────────────────────────── 『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂 幸太郎/著(東京創元社) ISBN:9784488464011 / ASIN:4488464017 http://akaneiro.com/cgi-bin/honobono/diary.cgi?no=139 ──────────────────────────────────── 映画化されるというので読んでみた。大学に入学したばかりの僕が奇妙な隣人 に誘われて書店強盗の片棒を担がされる現在の物語と、その隣人と思われる人 物が関わる過去の物語が同時進行で進んでいく。 なぜ書店強盗なのか、というナゾ。途中で奇妙な隣人の正体が分かるのだけど、 え、これって映画ではどうなるの? という展開。気になる。 面白いのだけど、人がばたばたと死んでいるし、なんだかちょっと悲哀がある 物語だった。伊坂幸太郎の小説って、どれも悲哀があるのよね。うん。そして、 相変わらず、登場する人物たちはそこらへんにいそうでいなさそうな不思議な 人たちなのだった。 ──────────────────────────────────── (茜音「日々のほのぼの」より) http://akaneiro.com/akane/f/honobono.htm ・・・・・・─・─・─・──・──・──→この続きも日々更新中です。 日記ブログ「へにょへにょ日記」は毎日更新中。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ──────────────────────────────────── ==PR================================================================== ■今話題の本&売れてる本!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ オンライン書店ビーケーワンなら1,500円以上で国内送料無料です!  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