□□□□□□□□□□□  茜色通信 Vol.0073   □□□□□□□□□□□ 2004/12/28 Tue.---Since2000/01/26  前号の発行部数146 =>>登録・解除・変更・バックナンバーはこちらから http://akane.pos.to/common/f/akaneiro.htm  「茜色通信」の読者登録をしていただきありがとうございます。  私のサイトの更新情報と日記(日々のほのぼの)のダイジェスト版を  お届けします。                  ◇ ◇ ◇  「怪作展」が無事に終わりました。ご来場いただいた皆様、ありがと  うございました。会場の写真は近日アップ予定です。ブログ「へにょ  へにょ日記」にも写真掲載しています。  ∴怪作展 Web site http://akane.pos.to/kai/  ∴へにょへにょ日記 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/    本当は、展覧会前にVol.0073を発行する予定だったのですが、入院中  だった祖母が12月12日に亡くなり、そのあと通夜と葬式、次の日に怪  作展の作品搬入、そのまま会期に突入してしまいました。展覧会の準  備で気分がソワソワしていたところに加えて、祖母が11月中旬に入院  してからなんとなくバタバタとしていました。祖母はもっと長く入院  することになるかと思っていたのですが、母たちに介護の手を煩わせ  ることなく、穏やかに逝きました。89歳。もう思い残すことは何もな  かったようで、最後は仏様のようだったね、と親戚一同で話していま  す。とってもいい死に顔でした。    さて、そんなこんなでサイトの更新もままならない状態でしたが、年  末年始は本読んで、サイトも更新するぞー、と意気込んでいます。と  ころが、正月明けに自宅のプチリフォームをすることになり、私の部  屋も畳からフローリングになるそうな。大量の本と本棚の片づけをし  なければならなくなりました。いったいいつになったら落ち着くんで  しょう…。    次の発行はお正月明けです。みなさん、よいお年を!   ◎毎日更新中! チワワの小太郎のこと、料理のこと、本のことetc... 「へにょへにょ日記」 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _/Contents_/ ──────────────────────────────────── -- 今日のほのぼの -- ●チワワの小太郎★雑誌デビューと別荘ライフ [2004年09月01日(水)] ●家族の絆◆『白い犬とワルツを』 [2004年09月02日(木)] ●女子高生のきもち◆『インストール』 [2004年09月04日(土)] ●言葉の氾濫◆『アッシュベイビー』 [2004年09月05日(日)] ●多発性筋炎その後・ボナロンとランチュウ [2004年09月07日(火)] ●江國香織な世界◆『きらきらひかる』 [2004年09月09日(木)] ●キャスト変更◆『ミス・サイゴン』 [2004年09月14日(火)] --サイト更新情報-- ★茜音 【ギャラリーと日記】 ★ぱんだ雑貨店 【壁紙とWEB素材】 ★チワワの小太郎 【癒し犬の写真と壁紙】 ──────────────────────────────────── ※記事中の書名の下にあるURLは、オンライン書店bk1の書籍詳細ページの  URLです(特に断りのある場合を除きます)。 その本の内容、値段、大きさ  などの詳細情報のほか、bk1に投稿された書評なども読めます。   『オンライン書店 bk1』はこちら http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi?aid=p-akane01465 ──────────────────────────────────── [PR] ■本だけじゃ物足りない。CD,DVD,ゲーム、PCソフト、電化製品などなど。 『Amazon.co.jp』はこちら  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?tag=akane-22&path=tg/browse/-/489986 ■いらなくなった本を Amazon.co.jp で売ることができます! 『Amazon.co.jp マーケットプレイスストア』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?tag=akane-22&path=tg/browse/-/1058424 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             ◆ 今日のほのぼの ◆ ──────────────────────────────────── (日記もどき『日々のほのぼの』ダイジェスト版) 『日々のほのぼの』はこちら http://akane.pos.to/akane/f/honobono.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●チワワの小太郎★雑誌デビューと別荘ライフ [2004年09月01日(水)] ──────────────────────────────────── 小太郎の壁紙が9月1日発売の雑誌「すてきな奥さん(10月号臨時増刊) パソ コン大好き。(No.24)」(主婦と生活社)の付録CD-ROMに収録された。つい にメジャー誌デビューなのだ。 と言っても、収録されているのは3枚だけ。本誌にも少しだけ紹介記事が載っ ている(51ページ)。壁紙は印刷されちゃうとあんまりきれいじゃない。パソ コン上で見た方が良いなぁ。で、なぜこの絵柄? っていう。もっとかわいい 顔の小太郎壁紙もいっぱいあるのにね。他の壁紙とのバランスとかがあるんだ ろうけど。 でもでも、やっぱり雑誌に載っちゃうなんて、親ばか家族としてはとっても嬉 しい。いそいそと発売日に買いに行ってしまったのだった。一冊は出版社から 送られてくる予定なのだけどね。 そんな家族の大騒ぎも小太郎は、どこ吹く風。軽井沢に行って以来、お出かけ してないので、そろそろどこか行きたい気分。夏は暑いからあんまり出かける 気分にならなかったのだけど、最近は少し涼しくなって、ちょっぴりお出かけ の虫が騒ぎ出した。 暑いのは平気な小太郎だけど、蒸し暑いのは苦手らしい。湿気が多い日はなん だかダルそうに身体をだらーんと伸ばして寝ている。冷房が効いている部屋の ほうが湿気がないので、すごく蒸れている日は、暑くて蒸し蒸しする部屋より は寒くても湿気のない部屋で寝ようという気になるらしい。普段は冷房の効い た部屋で寝たりしないのに。 しかし人がいるときは温度に関係なく人のいるところにぴったりくっついて寝 ている。小太郎を抱っこしながらテレビとか見ている私。冷房で冷え冷えにし ててもお腹が冷えなくていい。ゆたんぽ代わりだ。小太郎も、当然、という顔 をしてお腹の上に乗っかっている。 用があって立つときは軽くおしりを叩いて「ちょっとどいて下さい」とお願い すると寝ぼけまなこでどいてくれる。これが、うちの母の場合だとお願いしな いで、いきなり抱き上げたりするらしく、小太郎はびっくりして「ガォーッ」 と歯を剥いて怒るらしい。で、母は「小太郎はお母さんを噛もうとするんだよ」 と不満げだけど、それは母が悪いのだ。母は抱き上げたり高い高いをしたりし て遊んでるつもりなのだけど、しつこくしすぎてよく小太郎に怒られている。 遊び方が間違っている。 そばにくっつく人がいないとき、小太郎の居場所はだいたい決まっている。だ いたいはソファの上のふわふわ布団の上で寝ているが、たまに別荘に入って寝 ていることもある。 小太郎の本宅はゲージの中。夜は必ずゲージで寝る。昼間もたまにこの中で寝 ていることがあるが、普段は昼間はめったに入らない。このベッドは夜用だと 思っているらしい。 この本宅以外にふたつの別荘があって、ひとつは旅行用のドッグバッグ。中に 入るのに慣れさせるために置いてあったのだけど、旅行が終わってからも相変 わらず置きっぱなし。中におもちゃが入っているので、ヒマなときはここから おもちゃを取り出してひとりで遊んでいる。 もう一つの別荘は台所兼食堂に置いてあるドーム型ベッド。家族全員がこの部 屋にいるとたいてい小太郎もここにやってくる。で、中でヒマそうに寝ている。 寝ているのに耳だけはピンと立っていて、ときどき目だけキョロキョロさせて 家族の動向を観察しているのだった。夕食のあとはフルーツが貰えるので、フ ルーツの気配(匂い)を感じるとムクッと起きる。でもフローリングは苦手な ので、自分からはベッドから出てこない。早く、早くと目を輝かせ、ペロペロ と口の周りを嘗めながら抱っこしてもらうのを待っている小太郎なのだった。 犬を飼う前は、お風呂場を開けっ放しにしておくと湯船に落ちることがあるか ら気を付けようとか、階段は上れるのかなぁといろいろ想像していたけれど、 小太郎はフローリングが苦手なので、この3部屋以外には移動しない。 台所に行くにはフローリングの廊下を通るのだけど、わざわざ小太郎用にパズ ルみたいな小さいじゅうたんパネルで道が作ってあるのだ。お風呂場なんて開 けっ放し。階段なんてもってのほか。台所もフローリングなので、自分のベッ ド以外の場所には行けない。しかもじゅうたんで作った道をはずしてしまうと、 自力ではいつもいる部屋には戻れない。そして、どんなに美味しそうなものが 落ちていてもそれがフローリングの上だと自分では取りに行けないのだった。 外では舗装道路でもコンクリートでも木の橋でも歩いているのに、なぜか家の 中のフローリングだけはいつまでたってもダメらしい。飼い主としてはその方 が安心だけどね。 「すてきな奥さん パソコン大好き。」(主婦と生活社) http://www.shufu.co.jp/magazine/okusanpc/index.html チワワの小太郎 http://akane.pos.to/kotaro/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●家族の絆◆『白い犬とワルツを』 [2004年09月02日(木)] ──────────────────────────────────── 『白い犬とワルツを』 テリー・ケイ/著、兼武進/訳(新潮文庫/新潮社)ISBN:4102497021 http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=01554383 ──────────────────────────────────── 終盤にさしかかって、これはホーム・ドラマだ、と悟った。映画もそうだけど、 ドラマがヒットしたというのが分かる気がする。 主人公は愛すべき老人。そして愛すべきその家族たち。老人の妻の死から始ま るドラマ。ひとりになってしまった父親をどうするか相談する子どもたち。そ んな子どもたちの様子を観察し、彼らの、愛情にもとづく思惑を十分に理解し ながら知らないふりをして彼らの気遣いを受け入れる老人。たとえば、偶然を 装いながらもきっちりと順番にやってくる子どもたち。彼らが示し合わせて老 人をひとりにさせないようにしていることを彼はよく知っている。 日常のささいな出来事、いさかいはあっても大きな事件はない。いさかいだっ て、それはみんな老人を思ってのことだったり、老人の妻への愛だったり、す べて愛情にもとづくものだ。 そんな家族の前に白い犬が登場する。最初は老人にしか見えなかったが、やが て子どもたちもその姿を見るようになる。老人の歩行器に犬が前足をかけると まるでふたりでダンスをしているように見える。 主人公が老人。ということはこの本の読者のほとんどは主人公よりは若い年代 だろう。子ども時代を描いた小説なら、自分の体験と照らし合わせて懐かしい 思いに浸るとか、感情移入できるとかできないとか思うのだろうけれど、まだ 体験したことがない年齢の主人公に感情移入するのは難しい。 だけど、自分がその年になったときに、こうでありたいな、と思う対象として とらえることはできる。長い年月を誠実に生きてきた老人。彼の行動や思考の ひとつひとつにその人生で体験してきたであろう苦しみや楽しみや幸せなどが 凝縮されているような気がする。 渋い。世のおじさんたちの共感は得られるだろうな。一生懸命に働いて、人生 の晩秋は家族に見守られて過ごす。これって憧れだろう。妻に先立たれ、子ど もにも見向きもされず、介護施設で最後の時を待つ、なんてことがおこりうる のだから。 白い犬はなんだったんだろう。亡くなった妻が犬の姿をとなって老人を見守っ ていたのだろうか。犬を通じて深まる家族の絆というものもあるだろう。白い 犬は半分、幻のような存在だけど、それにしても動物のパワーというのは不思 議なものがあると感じた。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●女子高生のきもち◆『インストール』 [2004年09月04日(土)] ──────────────────────────────────── 『インストール』綿矢りさ/著(河出書房新社)ISBN:4309014372 http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=02076686 ──────────────────────────────────── 受験戦争に嫌気がさして登校拒否することにした女子高生と、同じ団地に住む 小学生男子が風俗チャットで一儲けっていうお話。 芥川賞受賞作の『蹴りたい背中』はなんだかよくわからなくて消化不良だった けれど、こちらは面白かった。 だけどやっぱり、自分の部屋のモノを全部捨てちゃったりとか、なにもない押 入とか、なーんかよくわかんない、って感じは、ある。その先が知りたい。本 当のところが知りたい。上っ面だけなぞってる感を感じてしまうのは私だけだ ろうか。みんな、女子高生の気持ちを体験したような気になってるだけじゃな いんだろうか。 だって、私にはその本質のところがわからないわけだけれど、人間、本質のと ころなんて女子高生だっておじさんだってあんまり変わらないと思うのだ。ま してや女子高生って年代を体験しているおばさんにとってみたらなおさら。人 間の本質のところ。懐深いところ。そこに、訴えてこない。気がする。 この人には、変なテクニックとかいらないから、ひたすら面白いお話を書いて 欲しいなぁ、と思ったのだった。本質とか求めたくならないような。軽い感じ でいいから。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●言葉の氾濫◆『アッシュベイビー』 [2004年09月05日(日)] ──────────────────────────────────── 『アッシュベイビー』金原ひとみ/著(集英社)ISBN:4087747018 http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=02432561 ──────────────────────────────────── 言葉が氾濫している。息がつけない。読んでいて苦しい。疲れた。 なんか、真夜中に書いたラブレターみたいだと思った。感情にまかせて一気に 書いたけど翌朝冷静になって読み返してみたらすごい内容で恥ずかしくて出せ ない、みたいな。それは、この本の主要部分を占めている下ネタがどうとかそ ういうのとはまた違うんだけど。 すごい感動とかすごい共感とかそういうのはない。書くということでなにかを 吐きだしてバランスをとっているんだろうな、この人は。私が絵を描くのと似 ている。 なんか最近は、とりあえず仕事があってお金があって住むところがあれば、な んとなく生きていける世の中。生きてることの実感がなくても生きていける世 の中。必死に生きようとしなくてもなんとなく生きていける世の中。自分で火 から起こして食事の支度をしたりとか、狩猟をしたり農作業をして自分で食べ るものを自分で取ったりとか、着るモノを、繊維を取って、糸を撚って、布を 織って、縫製したりとかしなくても、生きていける世の中。その分、そういう ことに費やす時間が余っている。その余った時間で私たちはいったい何をして いるのだろう。生きてるって実感できることってなんだろう。 それで、性欲とか食欲とか睡眠欲とかそういう原始な欲求を求めてしまうのか も。自分が生きてるということを確かめるために。それで、究極は、「私を殺 して」。殺されることによって生きていることを確かめようとしているみたい。 「殺して」というセリフが出てくるたびに、「生きたい」と言っているように 思えた。悲痛。 テレビだったらピー音が入るような過激な言葉や表現は、著者の照れ隠しなの かなぁ。そんなの駆使しなくても伝わるのに。すべてさらけ出しているように 見せておいて、実は一番大事なところは隠してあるような。娼婦だけど心だけ は売りません、っていうような、なんか奥のほうにある本質がチラチラと気に なるのだった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●多発性筋炎その後・ボナロンとランチュウ [2004年09月07日(火)] ──────────────────────────────────── 相変わらず漢方と大学病院それぞれ月に一度の通院。プレドニン(副腎皮質ホ ルモン・ステロイド剤)は15mgのまま。胃薬はセルベックスとガスターが出て いるけれど、ガスターは飲んでない。漢方の医師によると、ガスターも最近に なってまた新たな副作用の報告が出ているらしい。相変わらず飲んでないです と言ったら、即答で「飲まなくていいです」と言われた。大学病院の方の主治 医には飲んでないことは言っていないので、薬は溜まるばかり。 7月に骨密度の検査をした。結果は平均値。腰で測定したのだけど、漢方医に よれば(大学病院での検査結果を持って行った)、腰は大丈夫でも他が低くな っていることもあるとのこと。でも、腰の骨密度が低いと障害度が大きいとい うことで、腰で計るらしい。 大学病院の主治医は、検査結果を見つつ、今は大丈夫だけど、この先ステロイ ドを飲み続けると“必ず”骨粗鬆症になるので予防的に骨粗鬆症の薬を飲まな ければいけないのだそうだ。これはステロイドの量がもっと少ない人でも飲ん でいるらしい。すごくイヤだ。また薬が増える。 出されたのはボナロンという薬。3年くらい前に出た新薬。もう、新薬という だけでイヤだ。どんな副作用があるかわかんないじゃん。医者は新薬だなんて 言わないけど、自分で調べた。 これがまたややこしい薬で、空腹時に飲まないと効果がないので、朝起きてす ぐにコップ一杯の水で飲む。なぜコップ一杯かというと、食道と胃の間あたり にひっかかると潰瘍を起こしたりするから。薬が逆流しないように、その後30 分間は横になってはいけない。薬の吸収率が落ちるので食事もダメ。もう、こ れ聞いただけで飲みたくなくなった。 主な副作用は、胃腸の潰瘍とか吐き気、便秘、下痢など。便秘と下痢って…。 もう聞いただけで気持ち悪くなってしまった。 それで、二ヶ月間飲まなかったのだけど、今日の診察で「実は飲んでません。 できれば飲みたくないです」って言ったら、また「ステロイド飲み続けたら “必ず” 骨粗鬆症になるし、骨密度が低くなってからだとなかなか再生しに くいから今から飲んだ方がいい」と説得されてしまった。「副作用もあるん ですよね」と言ったら「薬だからねー」。だめだこりゃ。面倒なので「はぁ。 じゃあ飲んでみます」と折れてあげた。 でもね、骨粗鬆症は将来“必ず”なるかもしれないけど、まだなってないの。 薬の副作用は出るか出ないかわからないけど、出るリスクがあるの。医者的 には骨粗鬆症のリスクのが高いという判断なんだろうけどさ、薬を飲む本人 としてはどっちもどっちなのよね。だったら、ちょっとでも飲みはじめる時 期を遅らせたい。結果的に、2ヶ月は遅らせることに成功したワケだけど。 仕方ないので明日から飲んでみることにする。イヤだけど。 短期間だったらいいのだけど、ステロイドとセットで半永久的に飲み続ける であろうと思うと、すごく憂鬱になる。どんな薬だって、長く飲めばいろん なところに影響が出てくるだろうなと思う。 ステロイドの副作用は相変わらず。顔が下膨れで高級金魚のランチュウみた い。手足は浮腫んでるし、体重も減らないし、お腹は妊婦だし、首から肩も 脂肪もりもりしてるし。鬱病とか自閉症とか外見でわからない病気や障害も 辛いけど、アトピーとかもそうだけど、外見に影響する病気も辛い。しかも 私の場合はそれは病気本来の症状でなくて、薬の副作用ってのがまた複雑な 気分。 夜、よく眠れなかったりとか、目が見えにくいとか、ぼーっとするとか、落 ち着かないとか内面的なものもあるけど、これはなんとかごまかせる。だけ ど、外見はもう薬が減らないと元に戻らない。 それも、明らかに病気だって分かる変化じゃなくて、ただ単に「なんかすご い太っちゃったねー」って思われてるのかと思うとイヤ。しかも、そういう ことって気を使ってみんな本人に面と向かって言わないから、余計にイヤ。 言われてないのに「いやー、薬のせいでねー」って説明するのも変だし。だ からと言って、面と向かって「太ったねー」って言われたいワケではないの だけど。なんか複雑。 それに、初対面の人に会うのも精神的にすごく複雑な気分。ほんとの私はも うちょっと下ぶくれてないんだけど、この人はきっとこれが私だと思うんだ ろうなぁとか、でも初対面だからいいか、とか。初めて会う人に、いきなり、 私は多発性筋炎という膠原病でステロイド剤という薬を飲んでいて、その副 作用で今はこんな顔だけど、本当はもうちょっと下ぶくれてないんですよ、 って長々と説明するのも変だしね。 そんなこと考えてるともう、軽い対人恐怖症。キオスクのおばさんにすら 「この人なんか下ぶくれてるわ」って思われてるのかなぁって思うと憂鬱に なったり。実際そう思われたとしたって別に私にはなんの影響もないんだけ どさ。それでも私の自意識というか乙女心というか、ほんとはこんなんじゃ ないのに、って思っちゃうのだ。もともとの外見のコンプレックスにさらに 輪がかかってしまったのかも。 とりあえず、今はがんばって体重を落とすことが目標。あまり運動できない し、うまいもの食べるのが人生の楽しみのベスト3くらいに入るので、思う ように落ちていかないけど、ま、がんばる。 最近は、天気によって体調が良かったり悪かったり、振り幅が大きい。身体 に水分が多いからかなぁ。台風が近づくとすごくダルくて、一日中だらだら、 ごろごろしている。晴れている日で体調がいいときは家の掃除も張り切って してしまうくらい元気なときもある。ときどき、すごく天気がいいのになん だかすっきりしなくてダルい日があって、変だなと思っていると次の日はす ごく天気が悪かったりする。そろそろ外で働くことを考えたいのだけど、こ うも体調の振り幅が大きいと外で働くのは不安。やっぱり家で出来ることを 考えたほうがいいのかなぁ。 ボナロン錠5mg(アレンドロン酸ナトリウム) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se39/se3999018.html プレドニン錠5mg(プレドニゾロン) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se24/se2456001.html ガスターD錠20mg(ファモチジン) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2325003.html セルベックスカプセル50mg(テプレノン) http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se23/se2329012.html 難病情報センター http://www.nanbyou.or.jp/ 多発性筋炎・皮膚筋炎 http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/067.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●江國香織な世界◆『きらきらひかる』 [2004年09月09日(木)] ──────────────────────────────────── 『きらきらひかる』江國香織/著(新潮文庫/新潮社)ISBN:4101339112 http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=01060953 ──────────────────────────────────── 江國香織の文章は、透明で、硬質で、几帳面だ。読む前は、もっとふわふわし ていてきらきらしているのかと思っていた。きらきらはちょっとあるけど、イ ヤなきらきらじゃない。水面に月の光が反射するような控えめなきらきら。 恋愛小説って、いままで読まなかった。あまりにもたくさんあって、読み出す とキリがないというのと、たぶん、江國香織とかそういう本を読んでいるであ ろう人たちに対するコンプレックスみたいなのがあって、読まなかった。かわ いくておしゃれな子たちが目をきらきらさせて読んでいるのを想像すると、私 とは違う世界だわーと思うのだった。生足でミニスカートなんか履けないよう に、私には江國香織は読めない、と思っていた。 でももうそんなに若くないし、ま、いっかと思えるようになったみたい。若い 子がきゃあきゃあ言っているものを、どれどれと興味半分でのぞき見しても恥 ずかしくないおばさん根性。あとね、江國香織の童話がちょっと面白かったか らっていうのもある。これなら小説も読めるかも、と思って。 読んでみたら、面白かった。でも、きっと今だから。もう何年か前だったら読 んでも、やっぱり私の趣味じゃないと思っていたかもしれない。 几帳面な感じが好き。四角い箱にきっちりとスミまで詰まってる感じ。書いて あることが突拍子もないことでも、ああそうかもって納得してしまう。それで 説明できてしまう。紅茶が好きな観葉植物も、歌を聴くのが好きなセザンヌの 絵画もああそうなんだ、って。普通のことみたいに思える。だから、小説の中 にナゾがないの。登場人物たちの行動も、彼らがそう思ったからそうしたんだ って思えるし、どうしてそう思ったのかっていうのは、そう思ったからそう思 ったんだってそれだけ。それで納得できてしまうのが不思議。 ホモの医者とちょっぴりアル中の妻が結婚しようと思った気持ちもなんとなく 分かるし、それでふたりが幸せなのも分かる。なんで分かるのか分かんないけ ど、なんか分かった気になる。こんな幸せもアリかもしれない、なんて思って しまう。 一番好きなのは、妻の笑子がセザンヌの“紫色のおじさん”に歌を歌ってあげ るところ。何度も出てくるけど、なんか好き。絵画に向かって観るという行為 以外の行動を起こすってちょっと異常だけど、笑子にとっては自然なことで、 おじさんに歌を歌ってあげるっていう行為がなんだかかわいい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●キャスト変更◆『ミス・サイゴン』 [2004年09月14日(火)] ──────────────────────────────────── 『ミス・サイゴン』2004年8月15日-11月23日 帝国劇場 制作:東宝株式会社  制作協力:キャメロン・マッキントッシュ 音楽:クロード=ミッシェル・シ ェーンベルク 詞:リチャード・モルトビー,JR./アラン・ブーブリル オリ ジナルフランス語テキスト:アラン・ブーブリル 追補:リチャード・モルト ビー,JR. 翻訳:信子アルベリー 訳詞・岩谷時子 キャスト:市村正親、筧 利夫、橋本さとし、別所哲也、笹本玲奈、知念里奈、新妻聖子、松たか子、石 井一孝、井上芳雄、坂元健児、今井清隆、岡幸二郎ほか ──────────────────────────────────── 『ミス・サイゴン』二回目。を観てきた。席はS席真ん中くらいの列で舞台の 正面。前回はかなり右サイド寄りだったので、今回はすごく見やすかった。 キャストはエンジニア役が別所哲也。のはずだったのだけど、怪我のため休演、 市村正親が代役だった。前回、別所エンジニアを観ていて、市村版が見たかっ たので別所さんには申し訳ないけどこれはちょっとラッキー。 キムは新妻聖子。これは大当たり。とてもよかった。石井一孝(クリス)、泉 見洋平(トゥイ・キムの婚約者)、杵鞭真衣(ジジ)は前回と一緒。ジョンが 岡幸二郎、エレンがANZAだった。 石井クリスは今日はあまり乗り切らないみたいで、妙に老けて見えてしまった。 前回観たときは老けててもなんとなくオーラが出てたのになぁ。他の共演者と の相性もあるんだろうけど。井上芳雄のクリスがとてもよいらしいので、そち らも観てみたい気がする。 キャストが急に変わったせいなのか、なんとなく全体的に乗り切らない雰囲気。 市村さんも思ったよりよくなかった。一緒に行った友人は市村エンジニアを先 週観ていて、そのときのほうが良かったと言っていたので、やはり今日は代役 ということでちょっと調子が合わなかったのかも。 開演前、ロビーがいつもより空いてるなぁと思っていたのだけど、始まってみ たらS席に空席がちらほら。やはり別所さんが出なくなってキャンセルしたり 観に来るのを辞めたりした人がいるみたいだ。客席が埋まってないと、舞台も なんとなく盛り上がりに欠けてしまうことが多い。舞台って、そういう観客の 熱気で左右されてしまうところがナマモノな感じでよいのだけどね。 二回目だったので、ストーリーがだいぶよく分かった。前回観たときはクリス がキムにお金を渡してこれでここから逃げろって言っているシーンがまるまる 聞き取れなくて、芝居もちょうどよく見えない位置だったから、どうしてふた りがこんなに急激に恋に落ちているのかさっぱり分からなかった。今回観て、 納得。 新妻キムが良かったせいか、キムが婚約者のトゥイを殺してしまうところでは 不覚にも泣きそうになってしまった。いやぁ、よかった。 他のキャストも観てみたいけど、二回観て(市村版も観れて)かなり満喫でき たからもういいかな。観れるものなら、松たか子のキム、井上芳雄と坂元健児 のクリスが観てみたい。欲を言うなら別所哲也のエンジニアももう一度。 『ミス・サイゴン』 http://www.toho.co.jp/stage/miss_saigon/welcome-j.html ──────────────────────────────────── (茜音「日々のほのぼの」より) http://akane.pos.to/akane/f/honobono.htm ・・・・・・─・─・─・──・──・──→この続きも日々更新中です。 日記ブログ「へにょへにょ日記」は毎日更新中。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ──────────────────────────────────── =[PR]================================ 日本最大級ショッピングサイト!お買い物なら楽天市場 http://pt.afl.rakuten.co.jp/c/000389a5.22be7a25/?url=http%3a%2f%2fwww.rakuten.co.jp%2f ==================================== =[PR]================================  ★┃今┃週┃の┃ベ┃ス┃ト┃セ┃ラ┃ー┃★┃  ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 【楽天ブックス】流行の本を今すぐチェック!! http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=IGOG8+K8RCI+1N6+61JSJ ==================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             ◆ サイト更新情報 ◆ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃茜音 【ギャラリーと日記】 ┃ http://akane.pos.to/ ┃----------------------------------------------------------------------  (2004/11/11) [最近の私] 秋の京都編を追加しました。  (2004/12/01) 12月のカレンダーは白く輝くオギ(荻)です。  1月のカレンダーは元旦に更新予定です。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ぱんだ雑貨店 【壁紙とWEB素材】 ┃ http://akane.pos.to/sozai/ ┃----------------------------------------------------------------------  (2004/12/01) [壁紙-Photo]ススキ・オギの壁紙30点追加しました。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃チワワの小太郎 【癒し犬の写真と壁紙】 ┃ http://akane.pos.to/kotaro/ ┃----------------------------------------------------------------------  (2004/11/03) links チワワオーナーさんのサイトにロンチーのニコちゃん         のサイト、おしゃれ雑貨を扱っているショップにCHI'Sdogさ         ん追加しました。  (2004/11/23) photo album おでかけ編 三保ダム(丹沢湖)追加しました。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  発行■そふえのりこ(祖父江典子)     【茜音-AKANE-】     メールフォーム  「茜色通信」Web site■登録・解除・変更・バックナンバーはこちらから      ■「茜色通信」は、以下のシステムを利用して無料で配信しています。  まぐまぐ  マガジンID:0000023568  E-Magazine  マガジンコード:akaneiro  カプライト  マガジンID:6392  Macky!   マガジンID:akaneiro  melma!  マガジンID:m00073386  めろんぱん  マガジンID:004615  Melcup  マガジンナンバー:M000001702  Copyright(C) 2003-2004 Sofue Noriko  発行者の許可なく転載することを禁じます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛