□□□□□□□□□□□  茜色通信 Vol.0069   □□□□□□□□□□□ 2004/08/21 Sat.---Since2000/01/26  前号の発行部数136 =>>登録・解除・変更・バックナンバーはこちらから http://akane.pos.to/common/f/akaneiro.htm  「茜色通信」の読者登録をしていただきありがとうございます。  私のサイトの更新情報と日記(日々のほのぼの)のダイジェスト版を  お届けします。                  ◇ ◇ ◇  メルマガスタンド・Melcup(メルカップ)からも配信を始めました。  Melcup  マガジンナンバー:M000001702    メルカップで読者登録された方、初めまして。好き勝手に書いている  文章を載せているだけですが、よろしければこれからも末永くおつき  あい下さいませ。    ところで、楽天で始めた日記が予想外に盛り上がってます。毎日更新  する日々がすでに一ヶ月以上…。チワワの小太郎の小話やら読んだ本  の話やら我が家の人気メニューのレシピやらそれこそ好き勝手に書い  ています。いつまで続くかわかりませんが、楽しんで書ける間は続く  予定ですので、お暇なときは遊びに来てみて下さい。 ◇へにょへにょ日記 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _/Contents_/ ──────────────────────────────────── -- 今日のほのぼの -- ●愛犬家のほのぼのエッセイ◆『犬もゆったり育てよう』                          [2004年06月11日(金)] ●美味しいとこ取り◆一路真輝コンサート『DIVA2004』[2004年06月20日(日)] ●ピンク旋風◆『キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX』                          [2004年06月28日(月)] ●平和な宗教◆『仏教が好き』 [2004年06月29日(火)] ●ロックとキリスト◆『ジーザス・クライスト=スーパースター』                          [2004年07月01日(木)] ●かっこいいオトナとかっこいい犬◆『カヌー犬・ガク』                          [2004年07月06日(火)] ●車いすのチワワ◆『ウィリー』 [2004年07月08日(木)] --サイト更新情報-- ★茜音 【ギャラリーと日記】 ★チワワの小太郎 【癒し犬の写真と壁紙】 ──────────────────────────────────── ※記事中の書名の下にあるURLは、オンライン書店bk1の書籍詳細ページの  URLです(特に断りのある場合を除きます)。 その本の内容、値段、大きさ  などの詳細情報のほか、bk1に投稿された書評なども読めます。   『オンライン書店 bk1』はこちら http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi?aid=p-akane01465 ──────────────────────────────────── [PR] ■本だけじゃ物足りない。CD,DVD,ゲーム、PCソフト、電化製品などなど。 『Amazon.co.jp』はこちら  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?tag=akane-22&path=tg/browse/-/489986 ■いらなくなった本を Amazon.co.jp で売ることができます! 『Amazon.co.jp マーケットプレイスストア』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/redirect?tag=akane-22&path=tg/browse/-/1058424 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             ◆ 今日のほのぼの ◆ ──────────────────────────────────── (日記もどき『日々のほのぼの』ダイジェスト版) 『日々のほのぼの』はこちら http://akane.pos.to/akane/f/honobono.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●愛犬家のほのぼのエッセイ◆『犬もゆったり育てよう』                          [2004年06月11日(金)] ──────────────────────────────────── 『犬もゆったり育てよう』藤門弘/著(新潮社・新潮OH!文庫) http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=02184441 ──────────────────────────────────── 副題は“「ぼんやり犬」養成講座”。訓練などしないでゆったりのんびり犬を 飼おう、という内容で、最初は飼育書の一種として読み始めたのだけど、読ん でみるとなんだかちょっと違う。 犬をゆったり飼う方法が書いてあるのかと思いきや(いや、書いてあるのだけ ど)、それは私たち一般人の住宅事情や犬の飼育環境とあまりにかけ離れてい て全然参考にならない。 なにしろ著者は北海道の広大な農場で3頭の大きい犬たちを放し飼いにして散 歩させているという。リードはおろか首輪すら着けたことがないらしい。そり ゃぁ、犬だってそんな状況で暮らしていたらゆったりのんびりするでしょう。 まずここで「なんじゃこの本は」と少し怒りモード。 で、次には具体的な「ぼんやり犬」の育て方が書いてあるのだけど、まずは犬 を選ぶところから始まる。つまり、「ぼんやり犬」はどんな犬でもなれるわけ でなく、「ぼんやり犬」の素質のある犬を選んで育てるのだという。しかも 「ぼんやり犬」候補は中型犬か大型犬がいいという。チワワはだめじゃん。犬 種、血統、子犬の両親犬、両親犬の飼い主もよく見て将来「ぼんやり犬」とな りそうないい子犬を選ぶのだそうだ。それじゃあ、「ぼんやり犬」になれない とされた子犬たちはいったい誰が育てるのよ、と突っ込みたくなる。世の中に は里親活動とか熱心にしている人たちがいるというのにね。 犬をゆったり育てるっていったら、どんな犬でも自由に訓練などしないでのび のびと育てて、人も犬も幸せになれるような生活の提案が書いてるのかと思う じゃない。っていうか、その通りのことが書いてあるのだけど、訓練以前に何 かが違う。 この辺まで読んでこの本はトンデモ本かもしれないと思い始めてしまったのだ けど、ところがどっこい。ここから先を読み進めてみてハタと気づいた。この 本は犬の飼育書なんかではないのだ。「愛犬家のほのぼのエッセイ」として読 むのが正しい読み方なのだ。なぜかといえば、この著者、犬の専門家ではなく、 長年多くの犬を飼ってきた愛犬家だから。 私の言う犬の専門家というのは、不特定多数の犬と飼い主と関わってきて犬に ついて専門的に勉強している人のこと。この著者は作家であり写真家であり農 場主である。その人生の中でたくさんの犬を飼ってきた。農場という場所で使 役犬も飼ってきた。著者は盲導犬や警察犬や狩猟犬や牧羊犬などの仕事をする 犬には訓練は必要と言っている。すべての犬にのんびり生活を、というのでな く、あくまで家庭犬として飼うには「ぼんやり犬」がいいよ、と言っているの だ。 そこで、自分が今まで飼ってきた犬との関わり、体験談、本から得た知識など を盛り込んで「ぼんやり犬」の良さについて語っているのだった。だから、こ れから犬を飼う人の参考にはなるかもしれないけれど、すでに犬を飼っている 人にはあんまり参考にならない。だけど、犬と関わる姿勢とか、犬への愛情 (形はどうあれ)はとてもよく伝わって、読んでいてほのぼのする箇所もいっ ぱいある。だからこの本は、ある愛犬家のエッセイとして読めばすごく楽しめ る本なのだ。 犬の専門家ではないから、どこか素人っぽい話もある。母親のためにもらって きたラブラドール・レトリーバーの子犬が元気すぎて育てきれなくて、結局、 知人に譲ってしまったとか、性格が荒い大型犬をもらったものの、人に噛みつ いて結局、安楽死させたとか、オイオイと突っ込みたくなる話も。 カヌーイストの野田知佑さんとその愛犬ガクに憧れて自分も犬を連れて旅に出 てみたくなって、いままで首輪なんて着けたことのない犬に急に首輪とリード を着ける練習を始めてみたり(当然、犬は嫌がる)。こんなエピソードを読む ととても犬のプロとは言えないのだけど、犬を愛する飼い主としてはなんだか ほのぼのしてしまう。 すでに犬を飼っている人にはあまり参考にならない、と書いたけれど、ペット フードや獣医さんについては少し参考になるかもしれない。世の中のペットフ ードには死んだ牛や馬の肉が使われているものが少なくない。添加物だって、 人間の食べ物には使用が禁止されているものが平気で使われていたりするらし い。獣医さんの診察料は病院によって全然違う。うんうん、そうだよね、と思 ったり、なるほど、と思ったり。 ちなみに、この著者が犬たちにあげているフードはソリッド・ゴールドだそう。 このフードは実はうちのチワワの小太郎も食べている。もちろん死んだ動物の 肉は使っていないし、犬の健康を考えた自然食だ。保存料も入っていないから 袋を開けたら早めに使い切らないと悪くなってしまう。犬の食いつきをよくす るような成分も入っていないので、この本の著者の犬たちにはあまりウケがよ くないようなのだけど、うちの小太郎はバクバク食べている。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●美味しいとこ取り◆一路真輝コンサート『DIVA2004』[2004年06月20日(日)] ──────────────────────────────────── 『Musical Concert DIVA2004 MAKI ICHIRO & CO.』2004/6/18-20 Bunkamuraオーチャードホール 構成・演出:小池修一郎 出演:一路真輝 ウーヴェ・クレーガー 井上芳雄 ──────────────────────────────────── 昨日、一路真輝のコンサートに行ってきた。ポップスを含めて、普段、コンサ ートと名の付くものにはトンと縁がないというのに、なぜか一路真輝のコンサ ートは二回目。前回の『DIVA2001』はちょうど、ミュージカル『エリザベート』 の再演が終わったあとでエリザ熱冷めやらぬ頃。そういえば、今回もエリザの 直後だわ。 『DIVA2001』は全体にショー仕立てで出演者も多くて、歌ありダンスありとい う感じだったけれど、今回はオーケストラをバックに純粋に歌を聴かせてくれ る演出。「題名のない音楽会」みたいだ。 曲目はミュージカルナンバーがほとんどで、『キス・ミー・ケイト』『モーツ ァルト!』『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』などからのナンバー。そし てもちろん『エリザベート』からも。 『キス・ミー・ケイト』は一路さんの出演作。『モーツァルト!』はゲストの 井上芳雄くんが主演した作品だし、もうひとりのゲストのウーヴェ・クレーガ ーさんはコロレド大司教を演じていてらしい。 ウーヴェさんはドイツの人気ミュージカルスター。『エリザベート』世界初演 のトート役だった人。さながらドイツの山口祐一郎と言ったところ。『ミス・ サイゴン』のクリス、『レ・ミゼラブル』のアンジョルラス、マリウスなどを 過去に演じ、今年後半はベルリンでジャベールを演じるそうだ。歌はもう、文 句なし。CD欲しくなった。 『エリザベート』からは、井上くんとウーヴェさんの「闇が広がる」(鳥肌も の)、ウーヴェさんの「最後のダンス」(大熱狂!)、一路さんとウーヴェさ んで「私が踊る時」(じーん)、ラストは一路さんの「私だけに」。井上くん は、今回のエリザには出演してなかったので、久々の井上ルドルフの歌が聴け てよかった。やっぱルドルフは井上くんがいいなぁ。 ウーヴェさんはドイツ語で、他の二人は基本は日本語、そしてデュエットのと ころはドイツ語で歌っていた。どれも知っている曲ばかりなので、ドイツ語で も問題なし。 ほとんどが、見たことのある作品からの曲だったし、三人とも歌は上手いし、 いろんなミュージカルの美味しいとこ取りって感じですごく楽しかった。トー クはちょっとぎこちなかったけどね。それはそれで。。。 DIVA2004 http://www.toho-talent.com/diva/ エリザベート http://www.toho.co.jp/stage/eriz2004/welcome-j.html ミス・サイゴン http://www.toho.co.jp/stage/miss_saigon/welcome-j.html レ・ミゼラブル http://www.toho.co.jp/stage/lesmis/welcome-j.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ピンク旋風◆『キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX』                          [2004年06月28日(月)] ──────────────────────────────────── 『キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX』(アメリカ;2003年 原題: Legally Blonde 2: Red, White and Blonde)監督:チャールズ・ハーマン= ワームフェルド 脚本:ケイト・コンデル 出演:リーズ・ウィザースプーン、 ルーク・ウィルソン、レジーナ・キング、サリー・フィールド http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000AIRN8/akane-22/ref=nosim (Amazon.co.jpへリンク) ──────────────────────────────────── ハデハデキュートな衣装のブロンド主人公が活躍する映画、第二弾。前作では 金持ちでおバカなブロンド女という周りの偏見をみごとにぶっとばして弁護士 になったエル・ウッズ。その上、素敵な彼までゲットしたんだった。今回は彼 との結婚式に呼ぶために探し出した愛犬ブルーザーのお母さんを動物実験から 救うためにワシントンD.C.に乗り込んじゃう。 なにしろ金持ちだから、捨て犬だったチワワのブルーザーのお母さんも腕利き 探偵(報酬が高い)に依頼してあっという間にみつかっちゃう。チワワが捨て 犬っていう時点でかなり笑える。しかも飼い主は生粋の金持ちお嬢様なのだ。 捨て犬時代のブルーザーの扮装&名演技は必見。街頭で小銭を稼ぐ捨て犬チワ ワ。ありえない光景なのにあまりのかわいさに許してしまう。ブルーザーにし てみたらお金持ちのエルに拾われておそろいファッションで贅沢させて貰える っていうのはシンデレラストーリーなのかも。 エルは、見つかったお母さんチワワが動物実験に使われると知って、なんとか 救いだそうとするのだけどお金ではどうにもならない。彼女を救うために法律 を変えようと一念発起したエルはブルーザーと共にワシントンD.C.へ。 裏工作や腹のさぐり合いをしている同僚たちはエルのハデハデピンクなスーツ と素直すぎる態度に軽蔑のまなざし。イジワルされても悪口言われてもめげず にひたすらまっすぐ我が道をゆくエルはやっぱりかっこかわいい。 議会に「ブルーザー法案」を提出して成立させるために「エル・ウッズ方式」 で周りの人たちをどんどん巻き込んで味方にしていってしまうのだった。 ありえないようでどこか現実っぽい味もあるストーリー。エルのゴージャスな 衣装もそうだけど、こうだったらいいなっていう願望を画面の中で成立させち ゃってるところがこの映画の魅力かも。電話一本でアメリカ中に散らばってる 金持ち女の子クラブのメンバーがワシントンに集まってくるっていう、ありえ ない設定も許せるし、もう笑うしかないっていう気分になる。 そうそう、今回、ブルーザーの秘密が明らかに。なんと彼は○○だった! ど うりでいつもかわいいかっこしてると思ったんだよね。ピンクが似合っちゃう のも納得。 キューティ・ブロンド/ハッピーMAX http://www.foxjapan.com/movies/happymax/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●平和な宗教◆『仏教が好き』 [2004年06月29日(火)] ──────────────────────────────────── 『仏教が好き』河合隼雄・中沢新一/著(朝日新聞社) http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=02351109 ──────────────────────────────────── 全編、河合隼雄さんと中沢新一さんの対談で構成されている。河合さんは心理 学者だということは知っているけど、中沢さんが何者なのかナゾだった。どう やら宗教学者らしい…。この本には二人のプロフィールが載ってないのよね。 わかりやすい仏教本だというので読んでみたのだけど、やっぱりよくわからな かった。 うちは一応、浄土真宗なのだそうだけど、私も親も宗教とほど遠い生活をして いるので、たぶんお坊さんにお世話になるのはお葬式のときくらいだろう。そ もそも、葬式のときに困らないように、父親にうちの宗派を聞いて、初めて浄 土真宗だと知ったのだった。親鸞が開いたというくらいで、その教えはさっぱ り知らない。 イスラム教とキリスト教はどこか似ている感じがする。仏教には惹かれるのだ けど、その詳しい内容は知らないのだ。よく考えてみれば、キリスト教という のはある意味とてもわかりやすいのかもしれない。だから、言いたいことはわ かる。わかるけど共感はしないのだ。 じゃあ、仏教は? となるとなんとなく好きだけど、どういう宗教なのかと言 われるとよくわからなかったりする。 この本の内容の三分の一は「ああ、なるほど」と思った。三分の一は読んでる ときはなんとなくわかったけど、読み終わったら「はにゃ?」だった。残りの 三分の一はさっぱりわからん。やっぱり仏教の基礎知識があったほうが面白い んだろうな。っていうかその基礎知識を得ようと思って読み始めたんだけど、 読む本を間違ったかも。 腑に落ちたのは、仏教は動物とも仲良くしましょうって言っているところ。キ リスト教なんかとは大きく違う。仏陀が死ぬときには動物たちがたくさん集ま ってくるのだ。平等主義っていうか、みんな一緒っていう思想なのね。キリス ト教なんかだと絶対的な神っていうのは人々の「上」にいて、「神」対「人間」 という構図なのだけど、仏教は人間の中に神様がいる。そういうことを本の中 ではなんだかもっと難しい言葉で語ってるんだけど、要するに、神様と人間が 対等に向き合ってる。私が仏教に惹かれるのはそういうところなんだ、と思っ た。 キリストはかなり悲劇的な死に方をするけれど、仏陀は動物たちに囲まれて静 かに死を迎える。そういう死に方っていい。なんか幸せ。十字架にかけられた キリスト像を見ると悲痛な気持ちになるけれど、涅槃の像って心が落ち着く。 なんだかね、仏教って攻撃的でないからいいのよね。強引に布教したりしない し。押しつけない。来るものは拒まず、去る者は追わず。違う文化や思想にも 正面から対立しないで静かに受け入れて静かにとけ込むような感じがする。 仏教の教えっていうのは「これをしなさい」というのはなくて、「これはして はいけない」というものの積み重ねなんだそうだ。しなくちゃいけないことの 強制はなくて、これはやっちゃだめでしょうっていうのがある。度が過ぎると 怒られるって感じかな。なんか自由度が高い気がする。 それにしてもこの本、全部読んでもあんまりよくわからなかったけど、もうち ょっと仏教の基礎知識が身に付いたらもう一回読んでみようかな。というか、 わかったようでわからないのが仏教なのかもしれない。永遠に分からないまま ということもありうるような気がしてきた。このつかみ所のない感じはいった いなんなのだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●ロックとキリスト◆『ジーザス・クライスト=スーパースター』                          [2004年07月01日(木)] ──────────────────────────────────── 『ジーザス・クライスト=スーパースター』 [エルサレム・バージョン]2004/6/24-8/1 四季劇場 秋 演出:浅利慶太 作詞:ティム・ライス 作曲;アンドリュー・ロイド=ウェバー 訳詞:岩谷 時子 美術:金森馨 ──────────────────────────────────── 昨日、大雨で新幹線が止まっているというのに、劇団四季の『ジーザス・クラ イスト=スーパースター』を観に行った。東海道線も途中まで座れず、行くま でに疲れてしまった。 『ジーザス…』はエルサレムバージョンとジャポネスクバージョンがあって、 今回はエルサレムバージョン。ジャポネスクバージョンは出演者がみんな歌舞 伎の隈取りのようなメイクをしている。演出はどう違うんだろうと気になるけ ど、観に行く予定はなし。 ジーザス・クライストとはイエス・キリストのこと。発音の違いね。ほとんど 全編が歌で、歌詞を聴かないと流れが分からないので、必死になってしまって 疲れてしまった。こういう舞台は初めて観るときは疲れちゃう。二回目からは もう少し余裕を持ってみれるんだろうけど。 聖書の話もいろんな本で読んではいるのだけど、何度読んでもよくわからない。 今回の舞台はユダの裏切りによってキリストが十字架にかけられるまでの物語。 歌がロック調で宗教っぽくないというのが魅力なのかな。音楽は『オペラ座の 怪人』などと同じアンドリュー・ロイド=ウェバー。音楽はよいのだけどね。 歌詞を理解しながら観るっていうはちと辛い。聖書の話をよく理解してる人な ら、登場人物もあれは誰、これは誰ってわかるだろうし、もう少し楽しめたの かも。 大まかなところはわかるけど、細かいところは忘れちゃってたり、よく分かっ てなかったりして出てきてる人も名前を聞いて、そういえばそういう人がいた なぁという感じ。 キャストは良かった。『オペラ座の怪人』のラウルだった柳瀬大輔(ジーザ ス)、ファントムだった高井治(カヤパ)と村俊英(ピラト)、『マンマ・ミ ーア』のサム、芝清道(イスカリオテのユダ)、『異国の丘』ヒロインだった 佐渡寧子(マグダラのマリア)。それから下村尊則(ヘロデ王)。 下村さんは『ハムレット』でしか見たことがなかったんだけど、やっぱミュー ジカルのがいい。怪しい魅力を満喫。そうそう、席が右サイドの前から2列目 だったので、下村さんのラメ入りキラキラのタイツまでよく見えた。 柳瀬さんはともかく、ファントム二人がそろって見られたのが嬉しい。私は村 さんのが好き。二人とも声質が似ているんだけど、なんか微妙に違うのよね。 ユダが影の主人公で、歌う場面もジーザスよりもユダのほうが多い。ユダ役の 芝さんにグッときた。 キリストはムチ打たれ、群衆に石を投げられ、十字架を背負い、十字架にかけ られる。どの本を読んでも、共感よりも嫌悪感を覚えるのだけど、このミュー ジカルも例外ではなく、私はやっぱりキリスト教に共感、共鳴することはない のだと思った。皮肉を込めてキリストをスーパースターだと歌うユダにはちょ っと共感。 劇団四季 http://www.shiki.gr.jp/ ジーザス・クライスト=スーパースター http://www.shiki.gr.jp/applause/jesus/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●かっこいいオトナとかっこいい犬◆『カヌー犬・ガク』                          [2004年07月06日(火)] ──────────────────────────────────── 『カヌー犬・ガク』野田知佑/著(小学館文庫/小学館) http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=01477349 ──────────────────────────────────── 藤門弘さんの『犬もゆったり育てよう』(新潮OH!文庫/新潮社)にガクの ことが書いてあった。犬好き、アウトドア派のこの人が相当に憧れているガク という犬はいったいどんな犬なのか、興味を持った。カヌー犬というのは聞い たことがある。そういえば、何年か前にCMに出演していた。それがガクだっ たのだ。 ガクはシェパードの雑種で、カヌーイストの野田さんと共に、国内外の様々な 場所に行き、カヌーに乗って川を下った。何頭かの子どもを残し、13歳で亡く なった。 野田さんが旅に連れて行けないときなどは、友人の椎名誠さんが預かっていた ため、実父が野田さん、養父が椎名さんなのだそうだ。そして、ガクという名 はこの養父の息子の名前、岳(がく)をもらったのだそうだ。椎名家では人ガ ク、犬ガクと呼んでいた。ややこしい。 ガクは小さいころからリードを着けずに一日中自由に野山を走り回っていたの で、体は丈夫だった。放し飼いって本当はダメなんだけどね。まぁいいいや。 それで、飛行機に乗って世界のあちこちに行った。ときにはインディアンの村 に「留学」したり、クマと闘ったり、映画に出演したりした。 野田さんはガクを旅に連れて行くために生の魚を食べさせる訓練をしたりして いた。なかなか用意周到だ。カヌーの旅では一日中こぎ続けてほとんど岸に上 がらないこともあるらしい。そんなとき、ガクは舟の上に飽きると自分で泳い で岸まで行って、舟と併走したらしい。その途中で鳥の巣などを見つけて卵を 食べたり、動物の匂いを嗅いだりする。それに飽きるとまた泳いで舟まで戻っ てくるのだ。 この本は、野田さんの著作からガクに関するものを集めたもの。だから重複し ているエピソードもあるのだけど、ガクの魅力は十分すぎるほど伝わってくる。 そして、確かにガクはすばらしい犬だけど、そのガクの周囲の人々がとても魅 力的だ。 だいたい、椎名誠の仲間って不良おやじというか、いつまでも子どもという か…。でもなぜか魅力的なおやじ集団なのよね。いい大人がそこまで遊びに真 剣になる? みたいな。でもそれがかっこいいのだ。「真剣に遊ぶ」というの がポイント。ガクの映画を撮るのだって、内容はくだらないのに、仕事は真剣 なのだ。 ガクを見る野田さんの目はやさしいけれど、過保護でもなく、服従させるでも なく、パートナーとして対等な目線。お互いに信頼しあっているよう。そして、 ある意味、放任主義。こういう、犬との関係もあるんだなぁ。人間ではなく、 犬だからこそ築ける関係なのかもしれない。わざわざ犬を連れて川下りしなく ても、と言う人もいたらしいけれど、人ではなくて犬だからいいのだ。ひとり ではなく、パートナーがいる旅というのもいい。 ──────────────────────────────────── 『犬もゆったり育てよう』藤門弘/著(新潮社・新潮OH!文庫) http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=02184441 ──────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●車いすのチワワ◆『ウィリー』 [2004年07月08日(木)] ──────────────────────────────────── 『ウィリー』鈴木香織/撮影(角川書店) http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?aid=p-akane01465&bibid=02449069 ──────────────────────────────────── ミッキーマウスにちょっと似ている。つぶらな瞳がじっとこっちを見つめてい て、「大丈夫だよ。ぼくがいるよ」と言っているみたいだと思った。 『ウィリー』はチワワの写真集だ。かわいいだけのチワワならもっと他にもい るだろうに、なぜ「ウィリー」なのか。ページを繰っていくとその答えが分か った。 ウィリーは車いす犬だった。もともとは道ばたに傷ついて捨てられていたのだ そうだ。飼い主のデボラ・ターナーさんはペットの保護活動と里親捜しをして きた人らしい。ウィリーはメディアに数多くとりあげられて、全米でいちばん 有名なチワワと言われているそうだ。 不思議なことに、保護されて守られているのはウィリーのはずなのに、なぜか ウィリーの写真を見ているとこちらが守ってもらっているような、勇気づけら れているような気になってくる。悲しいときや淋しいとき、落ち込んだときに、 こんなチワワがそばにてくれたら…と思える。 うちにも一匹、あんまり頼りにならないチワワがいるにはいるけどね。頼りに ならなくても一緒にいてくれるだけでいいよ、小太郎。 ──────────────────────────────────── (茜音「日々のほのぼの」より) http://akane.pos.to/akane/f/honobono.htm ・・・・・・─・─・─・──・──・──→この続きも日々更新中です。 ──────────────────────────────────── =[PR]================================ 日本最大級ショッピングサイト!お買い物なら楽天市場 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