□□□□□□□□□□ 茜色通信 Vol.0025 □□□□□□□□□□ 2001/04/08 Sun.---Since2000/01/26  発行部数112 _/Contents_/ -- 今日のほのぼの -- ●『エトランゼ』演劇集団キャラメルボックス [2001年03月11日(日)] ●なつかしの絵本 [2001年03月12日(月)] ●新聞の勧誘に思うこと。 [2001年03月14日(水)] ●暗い気持ちの治しかた。 [2001年03月18日(日)] ●手術ネタ [2001年03月18日(日)] ●ぽかぽか [2001年03月19日(月)] ●『102』 [2001年03月20日(火)] ●フェリックスの世界旅行 [2001年03月23日(金)] ●貴重な一票/ミニオフ [2001年03月24日(土)] ●横浜/新潮文庫 [2001年03月24日(土)] ●『本の雑誌』(本の雑誌社)の魅力 [2001年03月25日(日)] ●ユニバーサルスタジオジャパン [2001年03月26日(月)] ●劇団四季「オンディーヌ」、萩尾望都「11人いる!」[2001年03月27日(火)] ●春だぁ! [2001年03月28日(水)] ●止まってるエスカレーターは気持ち悪い [2001年03月29日(木)] ●『誰が本を殺すのか』〜本屋のナゾ [2001年04月01日(日)] --更新情報-- ★茜音 ★ぱんだ雑貨店 ★いるかプロジェクト =>>登録・解除・変更はこちらから http://akane.pos.to/common/f/akaneiro.htm 春です!私は4月最初からミュージカル『エリザベート』で大興奮。詳細は最 新の「日々のほのぼの」(http://akane.pos.to/akane/f/honobono.htm)で。 桜満開。ピンクの桜を見ていると気分がほんわかしてきて、春を実感しますね。 今年は桜の写真をたくさん撮りました。今日は桜吹雪きがとてもきれいでした。 さて、「日々のほのぼの」を「日記才人(にっきさいと)」というサイトに登 録しました。怪しい投票ボタンがついてますが、気にしないでください。投票 するには「日記才人」に登録しなければいけません。面倒です。いろんな人の 日記を読みたい!という方にはオススメです。 http://www.nikki-site.com/ {magclick} ___________________________________ -- 今日のほのぼの -- ●『エトランゼ』演劇集団キャラメルボックス [2001年03月11日(日)] 3月7日にキャラメルの舞台を見に行った。去年は月一くらいのペースで演劇を 観に行っていたけど、今年になってから初めて、三ヶ月ぶりくらいの演劇。な んかちょっと娯楽に飢えていたから、すごく楽しかった。いままで劇場で書い たりしていたアンケートが、HP上から送れるようになった。保存しておいた文 章をここに載っけてみることにする。ちょっとはずかしいかも(笑)。でもい いや。    ***   ***   ***   *** アンケートを書くのは久しぶりです。劇場で書いていると友人を待たせてしま うので、前回は家で書いたのですが、なんとなくFAXしそびれてしまいました。 キーボードの方が速いし、いいですね〜。 ミラージュとか、エトランゼとか、素直なお芝居というか、殺陣もなくてピス トルも出てこなくて時代劇でもなくて・・・というお芝居は好きです。でも今 回は途中でカイ君が人の周りに色が見える、という設定だと分かってちょっと がっかりしました。やっぱり超能力っぽいものを使うのね・・・と。アローン アゲインの向日葵の変型ですね。超能力、好きなんですが、なんだか唐突に出 て来たので「えっ」と思いました。 今回はそれぞれの役がその役者さんにすごく合っていてよかったです。どの役 も入れ替えられない感じでした。 友人とも話していたのですが、篠田さん、中村恵子さんは主役をやらないので しょうか。この二人の主演で大人の恋の物語を見てみたいです。それから、南 塚さんのファンだったので、退団されて、とてもがっかりしました。 i-GONは公演ごとに繋がり難くなってませんか? インターネットが急速に普及 している最中なので仕方ないのかもしれませんが、電話のGONも繋がらないし、 チケット取れないんじゃないかとヒヤヒヤしました。でもいい席が取れたので よかったですけど。 「風を継ぐもの」はトライアスロンパスだから慌てなくて平気〜なんて言って たら、取りたいチケットが全然なくて、どうしようかと思いました。恐るべし トライアスロンパス。次からは早めに電話することにします。「風〜」とても 楽しみです。 ___________________________________ ●なつかしの絵本 [2001年03月12日(月)] 子供のころに大好きだった絵本が新刊として発行されました。子供のころに読 んでいたのは「こどものとも」という絵本雑誌だったようなのですが、いまま で普通の絵本としては発行されていなかったようなのです。 本屋さん向けのチラシで発見して大興奮でした(笑)。で、実物が入荷して、 またしても大興奮。早速、購入して家で母に見せてストーリーを説明したり、 何度も読み返しています。子供に返ったような気分です。 ちなみに、その本のタイトルは「こぶたほいくえん」(福音館)。文も絵も 「ぐりとぐら」の作者と同じ方です。こぶた兄弟がかわいいです。 ___________________________________ ●新聞の勧誘に思うこと。 [2001年03月14日(水)] ときどき、新聞の勧誘の人が来る。家に私一人のときは、「両親がいないんで わかりません」って言ってさっさと帰ってもらうんだけど、両親が家にいると きにやってくると、たいてい母が対応する。で、面白いので襖の向こうから聞 こえてくる玄関口でのやり取りを耳をダンボにして聞く。 うちは毎日新聞と神奈川新聞を読んでいる。それももう十年くらい。途中、朝 日新聞や読売新聞を三ヶ月くらい取ったりしたけど、それはうちの母が洗剤や ビール券に釣られたから。後で父から猛烈な抗議を受けていた。朝日新聞はと もかく、父はアンチ巨人なので読売新聞は絶対にイケナイのだ。 朝日新聞はまぁ、悪くはないのだけど、いつも毎日新聞と神奈川新聞を読んで いる私には刺激が強すぎる。なぜこんなに左よりなの!?って感じ。かなり強 烈な論調でびっくらこいた。何がって言う訳じゃないんだけど、全体的にね。 記事に思想が入っているような感じ。それが好きな人はいいんだろうけどさ。 でも、世間にはいろんな考え方の人がいるんだ、ってことを知るにはよい。他 の新聞と併読でね。 毎日新聞と神奈川新聞は面白い。これは不思議なんだけど、ずっとこの二紙を 読んでいるから、どっちか一方だけだともの足りない。二つセットで面白いの だ。二紙も新聞をとっているというだけでも珍しいのに、これ以上新たな新聞 はとれないだろう。個人的には日経なんかも面白いと思うんだけど。 そんな訳で、うちの家族の基本的な姿勢は、いくら勧誘されても他の新聞はと らないってことなんだけど、最近の勧誘はおかしい。どこの新聞の勧誘か聞く と、「毎日新聞です」って言うから、「うちは毎日です」って言うと、「じゃ あ他の新聞に変えませんか?」って言う。それで「はぁ?」ってなる。 毎日新聞の勧誘の人が、他の新聞を勧めるなんて、普通に考えればおかしい。 で、「うちは神奈川もとってるんです」っていうと、「えっ?二つとってるん ですか?」とちょっと退く。それで諦めるかと思いきや、「じゃあどっちかを 他の新聞に変えませんか」と来る。要するに、どこの新聞でもいいから、その 販売店で販売している新聞の契約を取り付ければ、その勧誘の人の利益になる 訳だ。だんだん魂胆が見えてくる。 私は襖の陰から耳を傾けているだけだから分からないんだけど、どうやらその やり取りの時点で、うちの母は洗剤なりビール券なりを受け取ってしまってい るらしい。母としてはそういう景品がすごく魅力的みたいで、内心は景品の為 に他の新聞に乗り換えてもいいと思っている。 母曰く、「他の家では、三ヶ月ごとに違う新聞をとって景品をもらってるのよ。 うちだって景品欲しいわよ」。そういう問題か?それって、間違ってるぞ。配 ってる勧誘の人も、もらってる家も。 だって、うちは毎日新聞の内容に惚れてずっと毎日新聞をとっている訳よ。な のに、勧誘の人がやってきて、無節操に「なんでもいいから他の新聞に変えて くれ」なんて言う。毎日新聞の勧誘だとしても他の新聞の勧誘だとしても、も っと信念をもってやってもらいたいものだわ。あんた新聞読んでないでしょう っていうようなお兄ちゃんが来ること自体おかしい話だ。仮にも扱っているの は文化の香高き「新聞」なんだから。 そういえば、今まで数多の新聞勧誘を受けたけど「うちの記事は面白いですよ 〜」っていう勧誘ってなかった。どうしてそういう勧誘の仕方をしないんだろ う。読み手にも問題があるんだろうけどね。新聞なんてテレビ欄しか見ないも んっていう人だっているだろうし。うちの母みたいに簡単に洗剤やビール券で 釣られちゃし。 勧誘のお兄ちゃんが言うには、三ヶ月ごとに契約更新しているとその度に景品 をくれるんだそうだ。でも、うちのように二年以上契約していると、固定客と なって一切景品がもらえなくなる。だから、たまには他の新聞に変えた方がい い、ということだ。どこまでホントなのかわからないけど。ホントだとしたら それって本末転倒。新聞が目的なのか、景品が目的なのか分からないじゃん。 私は好きな新聞が読みたいのに! 大元の新聞を作っている人たちはこのことをどう思っているんだろう。神奈川 新聞は最近、記事の最後にその記事の筆者の名前が入っている。毎日読んでい ると、自然と同じ名前を何度も目にして、親近感が涌き、好感が持てる。そう いう風に毎日一生懸命新聞を作っている人たちっていうのは、その新聞が好き でずっと読んでくれている読者がいたら嬉しいはずなのだ。なのに、それを末 端で販売する人たちが作り手たちの意思を無視するような販売の仕方をする。 一概には語れないけど、これって、本の販売と似ている気がする。出版社が一 生懸命よい本を作っても、それを販売する書店にその本のよさが分かる人材が いないのだ。それは、書店に問題がある訳じゃなくて、出版社の取り分に対し て書店の取り分が少なくて、給料が安くて社員が居着かないとか、独特の流通 経路だとか、再版制度だとか委託販売制度だとか、いろいろな出版流通全体の 問題があるからだ。 だから、新聞の勧誘にしても、販売店にはそうしなければ商売がなりたたない ような理由があるんだろうし、それはもしかしたら新聞社から販売店を経由し て個人の家に届けられるという販売経路全体を見直さなければならないような ことなのかもしれない。 だったら、すぐには改善されないかもしれない。だけど、新聞を作っている人 は、自分達が作った新聞がこういう売られ方をしているということを知ってい なくてはいけないだろうし、新聞を販売する人も、せめて自分が売っている新 聞の特徴とか売りとかは知っていなければいけないと思う。 毎日毎日、新聞を読んでいると、「これ作ってる人はすごいなぁ」と思う。最 近はより読みやすい紙面にするために活字を大きくしたり、記事を工夫したり していて、たまに、すごい情熱を感じたりするのだ。だからこそ、曖昧でわけ のわからない新聞勧誘が来ると頭にくる。で、景品をもらいそこなったと言っ て家族に愚痴をこぼす母に、「景品のために新聞変えたりしないでよ!」と父 とタッグを組んで反撃するのだ。おかしな家族だ。 ___________________________________ ●暗い気持ちの治しかた。 [2001年03月18日(日)] すごく忙しいという訳でも、すごく暇という訳でもない。でもなんとなく落ち 着かない。いろんなことをいっぺんに抱えてしまっているからだと思う。ちょ っとがんばるとすぐ体調を崩すし、体調を崩すと暗い気持ちになる。 そんなときは、問題を整理してみる。今、何をやっているのか。やりたいのか。 将来につながるのはなんなのか。優先順位をつける。どーしても辛い場合に、 何を最初にやめるのか。下からの順位もつけてみる。そうすると、「いざとな ったらやめればいいんだ」と思えてきて、ちょっと楽になる。で、でもまだも うちょっとだけがんばろう、と思う。やめるのはいつだってできるんだから。 まぁ、でもそんな風に考えても、なんとなぁく鬱状態になってしまうときもあ る。そんなときは、とりあえず、ぼーっとしてみる。ぼーっとに集中できない とき(そんなときもあるんです)は、何かを見る。画集、絵本、写真集、漫画、 映画、散歩、なんでもいいから目からの情報を入力する。私の場合は目。人に よっては耳(音楽)の方が効果的かも。でもなぜか私の場合は目。空を見たり、 きれいな風景を見たり、遠くの山を見たり、素敵な絵を見たり、かわいい動物 を見たりすると、落ち着くのです。で、落ち着いたらふたたび、ぼーっとの世 界へ。 昔、好きだった絵本をひっぱり出してきて読んでみるのも結構いい、というこ とを最近発見。子供の頃って無条件に楽しかったから、それを思い出してるの かもね。子供の頃は生きることになんの疑問も持ってなかった。それってすご く幸せなことかもしれない。いつだってその時のことを思い出せれば、暗い気 持ちも吹っ飛ぶのかな。 ___________________________________ ●手術ネタ [2001年03月18日(日)] 「日記才人」に登録してみた。投票ボタンなるものもつけてみた。でもまだ機 能しないかも。 適当に選んだ人の日記を読みはじめたら、その人の過去の日記に私と同じ手術 の話が出ていて、しばし読みふける・・・。手術ネタって面白いね。特に自分 と重なるし。私の場合は重さ5キロの卵巣のう腫。その人のは7〜6センチくら いだそうで、大きさが全然違うけど。あ、卵巣って普通は親指の先くらいの大 きさ。私のは腫れ過ぎでした(笑)。 でもねー、未婚だったり、これから妊娠したい人なんかだと、部分摘出で残し てくれるのです。それはとぉっても嬉しいけど、その分、再発の危険がある訳 で、複雑。ちなみに、その日記の主は再発して二回手術。しかも二回目は妊娠 中だそうで、ある意味私よりもすごい。しかも、その赤ちゃんが逆子で、帝王 切開だそうで、そりゃあもう大変さ。 私もそうだったけど、日記では結構冷静に実況してるのです。女の人って強い かも。 ___________________________________ ●ぽかぽか [2001年03月19日(月)] 今朝はコートを着ないで出掛けた。駅まで10分くらい歩くのだけど、そのほと んどが鋪装されていない畦道(あぜみち)。田んぼと川の間の土と砂利と草の 道を歩いていると、ぽかぽかと暖かくて、気持ちいい。薄着だし。 空は青くて、白い雲がところどころ浮かんでいる。箱根の山並をきれい。ピク ニックかハイキングに行きたいなぁ。 なんて考えながら、のんびり歩いていたら、駅についたときには乗るはずだっ た電車がちょうど行ってしまったところだった。「あ〜〜、電車がぁ〜〜」と 言いつつも、もういいや、と思って、次の電車を待ちながら読書タイムとなっ た。遅刻だけど、こんな日はのんびりしたいもんね。これでいいのだ。 ___________________________________ ●『102』 [2001年03月20日(火)] 久しぶりに映画館で映画を観た。『102』。ミニモニのCMがかわいい。 オッドちゃんはブチのないダルメシアン。それだけで見るとすごいかわいいっ てわけじゃないんだけど、ブチブチのダルメシアンに囲まれてると一匹だけ目 立っててかわいく見える。 『101』の続編ってことで、最初のよりつまらなくても仕方ないか、と思ってい たんだけど、これがナカナカ面白かった。『101』で楽しんだ人ならきっと楽し いはず。犬たちの活躍ぶりも、人間たちのあたふたぶりも磨きがかかっている。 もちろんロマンスなんかもあったりして、ドキドキワクワクほろり。って感じ。 途中でディズニーアニメの『わんわん物語』を犬たちが観てるシーンがあって、 そのBGMの 「ベラ・ノッテ」という曲と人間の主人公たちのデートのシーンが 重なって、なんだかときめいてしまった。いいなぁ。 それにしても、昼間の時間に字幕版を上映している映画館が少ないのが残念。 主な客層は子供なのかなぁ。夜に見るのはカップル?私たちのように昼間活動 している子供っぽい大人はあんまりいないみたい。 ___________________________________ ●フェリックスの世界旅行 [2001年03月23日(金)] 久しぶりに『インパク』を見に行ったら内容が大分変わっていて、楽しいこと になっていた。最初に見た時にはまだ何がなんだかわからなかったけど、今は かなり充実していて、お休みの日に一日かけて見てもきっと楽しいだろうなと 思う。 今日の目的はNTTコミュニケーションズの「フェリックスの世界旅行」。ウ サギのぬいぐるみのフェリックスが世界中を旅して、手紙(メール)を書いて くれるという。同名の絵本は前からあって、それもかわいい。絵本にも本物の 手紙がついている。HPは写真もたくさんあって、面白い。おすすめ。 インパク http://www.inpaku.go.jp/ フェリックスの世界旅行 http://www.ntt.com/felix/main.html ___________________________________ ●貴重な一票/ミニオフ [2001年03月24日(土)] 「日記才人」を見たら、「日々のほのぼの」に票を入れてくれた人がいてびっ くり。貴重な一票をありがとう。うれしい。 今日はこれからミニオフ。オフ会みたいなそうじゃないみたいな。二人きりだ から。ネットではずっと前から知っているのに、会うのは初めてな人と会う。 すごくドキドキしてちょっとワクワクする。アヤシイ出会い系サイトとかじゃ なくて、普通に文通している人と会うような感じ。それから、その人の書いた 文章とかもよんでいるから、本の作者とか、お気に入りの記事を書いている雑 誌のライターとかと会うようなドキドキ感。二人とも普通の人なのに、会うっ てだけでこんなにワクワクする。インターネットって不思議じゃ。 ちなみに会うのは↓このサイトの作者。 「くりくりちゃんねる」 http://member.nifty.ne.jp/k%7Ekurimi/ ___________________________________ ●横浜/新潮文庫 [2001年03月24日(土)] 横浜、行ってきました。kuriさんとお会いしました。ネット友だちと会う時は いつもすごく緊張するんだけど、今度もドキドキしちゃた。小心者な私でした。 kuriさんは私の予想どおりであり、そうでないところもあり、でも概ね思った 通りの方でした。(なに言ってるんだ?) なんかいろいろしゃべって楽しかったです。そうそう、ランドマークタワーに も行きました。「猿まわし」をやっていて、お猿がとってもプリティでござい ました。お猿もお兄さんも若い感じ。若いっていいわぁ。 全く関係ないけれど、新潮文庫のマーク集め、あと4枚でレターセットもらえ るんだけどなぁ。3月末締めきりなので、今から4册買うかどうか迷ってます。 これからHPに行って面白そうなものを探そうかなぁ。できれば上下巻でね。 新潮文庫 http://www.shinchosha.co.jp/bunko/index.html ___________________________________ {magclick} ___________________________________ ●『本の雑誌』(本の雑誌社)の魅力 [2001年03月25日(日)] 『本の雑誌』(本の雑誌社)が面白い。なんともいえない手作り感。小学校の ときに担任の先生が毎日作っていた、学級通信を思い出す。 読者に媚びない、「楽しめる人だけ楽しんでくれればいいよ」的なところがい い。この雑誌、存在自体は大分前から知っていたけど、マニア系の難解なもの かと思っていた。実はそんなことなくて、作家の椎名誠らが中心となって発行 しているらしい。作り手たちがすごく楽しそうだ。座談会なんて、くだらない (失礼)話題で盛り上がっちゃってるし、それが堂々と載ってるし、読者から の投稿もマニアックといえばマニアアックだけど、くだらなさ加減がいい感じ。 なんか、たくさんの人に読んでもらおうとか、たくさん売ろうとか、出版界に 大きな力をもとうとか、そういう野望らしきものが微塵も感じられない、力の 抜け切ったところが妙に心をくすぐるのだ。 この面白さをいままで知らずに、「『本の雑誌』ってバーコードついてないか ら返品するのが面倒なのよねー」と言っていた自分を思いっきり反省してしま った。返品が面倒でもいいからちゃんと毎月入荷して欲しい雑誌だ。一冊も売 れずに返品される雑誌も多いけど、「本の雑誌」は10册くらい入って、7册く らいは売れている。コアなファンがいると見た。私も今月からその人たちの仲 間入りだわ。 WEB本の雑誌 http://www.webdokusho.com/ ___________________________________ ●ユニバーサルスタジオジャパン [2001年03月26日(月)] 雨で梅の花が散ってしまった。替わりに、桜が咲き始めた。今、七分咲くらい。 あと数日で満開。楽しみ。 大阪にできた、ユニバーサルスタジオジャパンのプレビューに行ってきた友人 からどんなだったか話しを聞く。背景には高速道路が見え、スタッフの対応も お客さん至上主義ではなく、いろいろな面でやっぱりディズニーランドとは違 うみたい。(ディズニーランドはお客さんから園外の景色が見えないように、 かなり神経質に造りこんである) それでも大阪まで行く価値はある!と絶賛(?)していた。私も夏に行く予定 なので今から楽しみにしていよう。それにしても、なんだかんだでとにかく水 に濡れるらしい。噂には聞いていたけど、本当にお尻までびしょびしょになる っていうからすごい。そしてお客さんもよろこんでいるらしい。覚悟して行か ないと・・・。 働いている人もお客さんもコテコテ関西人が多いと、私のような、のほほん関 東人はすぐに邪魔にされるんじゃないかと心配。いやぁ、大阪とか関西の人た ちってホント、怖いのよ。本人たちは普通にしゃべってるだけなんだけどね。 こっちで、電車で関西のおばちゃんグループと席が近くになるだけでビクビク しちゃう。おばちゃんじゃなくて、お姉さんでも怖い。日本人のおばちゃんは ただでさえ世界中の観光地で最強の存在なのだから、「関西の」おばちゃんは 世界最強でしょう。 夏の旅行に向けて、今からボケとツッコミを練習しておこうっと。 Universal Studios Japan http://www.usj.co.jp/ Universal Studios(英語/本家ユニバーサルスタジオ) http://www.universalstudios.com/ ___________________________________ ●劇団四季「オンディーヌ」、萩尾望都「11人いる!」[2001年03月27日(火)] テレビをつけたら、偶然、萩尾望都の「11人いる!」のアニメをやっていた ので、つい見てしまった。主人公の声が神谷明だった。神谷明と言えば、キン 肉マンのイメージが強くて、萩尾望都の描く華奢な男の子と合わない感じがし た。神谷明さんは他にもたくさんの役をやっているし、うまいから、そういう 余分なことを抜きにしてみれば、違和感はないのかもしれないけれど、私のよ うなキン肉マン世代にはあのキン肉マンの強烈な印象があって、神谷さんの声 を聞くと、連想ゲームのようにどうしてもキン肉マンが思い浮かんでしまう。 「11人いる!」はコミックで読んでいたので結末は知っていたんだけど、途 中のストーリーを忘れていたので、見ていて面白かった。そういえば、そんな 話だったかな、と。でもやっぱりアニメになるとコミックのあの白黒の、手書 きのモノとは違ってくるので、萩尾ワールドからちょっと離れたものになる (これは萩尾望都に限らず、どのアニメ作品でもそうだけど)。それは仕方が ないとして、逆にアニメだからこそできる場面なんてのもあって、胞子がポツ ポツ降ってくるとか、青い太陽の無気味な光り方とか、きれいだと思った。映 画が原作小説と違うように、アニメも原作コミックとは別の作品だ。「ワンピ ース」も「犬夜叉」もコミックはコミックで面白いし、アニメはアニメで面白 いもんね。 その後、しばらくしてまた、テレビをつけたら今度は劇団四季の「オンディー ヌ」をやっていたので、これもまた見てしまった。後半1時間くらい。劇団四 季は「キャッツ」や「ライオンキング」のようなミュージカルしか見たことな かったので、新鮮だった。普通のエンゲキもやるのね。「オンディーヌ」は水 の精と人間との恋の物語。「人魚姫」の変型のような悲恋の話。 実は、「ウンディーネ」(新書館)という子供向けの本をもっていて、それと 同じ話だった。登場人物の名前とか、細かい部分で違うところが結構あるけれ ど、元になっている話は同じものだ。だから、途中から見てもストーリーがつ かめた。人間の、特に秀でたところもない平凡な騎士に恋したオンディーヌは その男と結婚するのだけど、オンディーヌの叔父である水の王との約束で、そ の男がオンディーヌを裏切ったら男は死ぬ。しかし男は別の女と通じてしまう。 オンディーヌは男を守る為に自ら身を退こうとする。けれど水の王を騙すこと はできず、結局男は死に、オンディーヌは男と過ごした記憶を無くしてしまう、 という話。人魚姫と違って、男が死んで、オンディーヌは死なない。でも悲し い話だ。 四季の舞台はなんだか芝居がかっていて(芝居なんだけど)、噛み砕かれすぎ ているような気がする。分かりやすいんだけど、見ている人が想像する余裕が 残されていないというか、隙間なく作り込まれているような感じ。私はもっと、 見ている人がそれぞれ違った感じ方ができるような、空白のあるお芝居が好き。 四季の芝居はある意味完璧すぎる。それがいい人もいるんだろうけど。 本の方の「ウンディーネ」はアーサー・ラッカムという人が挿し絵を書いてい て、この人の挿し絵本が欲しくて買った。絵が渋くて繊細できれいなのだ。買 う前は絵本だと思っていたのだけど、実際は結構読みごたえのあるものだった。 人魚姫はおとぎ話的だけど、この本では愛とか嫉妬とかがもっと深く描かれて いて、愛憎劇のようなドロドロした感じがでている。水の精というのは一種の SFだけど。人間の心の機微を描くのにはこれくらいの厚みのある物語じゃな いと描けない。リアルな大人版「人魚姫」(でも児童書だけど)。 新書館 http://www.shinshokan.co.jp/ 劇団四季 http://www.shiki.gr.jp/ ___________________________________ ●春だぁ! [2001年03月28日(水)] 春だぁ〜。トップページのカレンダーの写真がネタ切れなので、デジカメ片手 に写真を撮りに行った。 桜はもうすこし咲いているかと思ったけどまだ五分咲き。早く満開にならない かなぁ。写真を撮ろうと思うと自然と細かいところを観察する。撮るものを探 して地面に這いつくばっていたら、ツクシ発見!懐かし〜い。昔、お母さんに つくだ煮にしてもらったよ。どんな味か忘れちゃったけど。 カメラを持って彷徨いながら、竹林に入ってみる。ちょっと入っただけなのに、 サワサワと葉っぱが鳴って、外界から遮断されたみたい。不思議な気分。竹の 子を探してみるけど見つからなかった。 「最近の私」に写真載ってます。 ___________________________________ ●止まってるエスカレーターは気持ち悪い [2001年03月29日(木)] さぁむい。昨日までのあのぽかぽか陽気はいったいどこへ行ってしまったの? 今日はブルブル震えています。 しかし、職場はビルの4階。ビル管理のおじさんが張り切って暖房を入れたら しく、尋常じゃない暑さだった。1階から3階までの熱気が全部たまるのよ。 店内を回ると「暑いねー」「あっつ」「暑くない?」・・・・お客さんの呟き が聞こえてくる。もしかしたら店員(私)に聞こえよがしに言っているのかも しれないけど、私にはどーすることもできないのよ、ごめんね。と心の中で謝 ってみる。そしてレジに戻って(このレジがまた熱気が溜まる場所にあってす ごく暑い)、「暑いよー」と思いっきりぶーたれてみる。でも涼しくはなんな いんだけどさ。 で、今日はなんか知らないけどエスカレーターが止まってしまう事件があった。 原因不明。でもこう暑いとエスカレーターも「やってらんねぇ」って気分にな ったのかも(ウソ)。 止まってるエスカレーターを下りたり上ったりするのってすごく気持ち悪い。 エスカレーターは動いているもの、っていう先入観があるから、止まっている ところを上り下りしたら、バランスがおかしくなって転びそうになった。人間 ってバカにできてる。 ___________________________________ ●『誰が本を殺すのか』〜本屋のナゾ [2001年04月01日(日)] 『誰が本を殺すのか』佐野眞一/著(プレジデント社) 私が書店でアルバイトし始めてもう4年近くなる。もともと本も好きだし、書 店も好きだったので、たとえ時給が安くとも楽しく働いている。美術書、児童 書を担当していて、これは!と思った本を注文したり、新刊で入荷してきた本 を店頭に並べたり、もちろんレジで販売もする。しかし、長く働いていると言 うのに、本の流通に関しては未だによくわからない部分が多い。 本以外のモノの流通を知らないので、比べることはできないのだけど、どうか んがえてもおかしい、と思えることも多い。お客さんが注文した本がいつ入荷 するのか、書店ではわからない。お客さん側からしてみれば、問屋にしろ出版 社にしろど こからか本は送られてくるわけで、そこに問い合わせればわかるだろう、と思 うだろうけど(私だって最初はそう思っていた)、わからないのだ。うちの店 では、客注(お客さんからの注文品)の入荷日数はだいたい10日から二週間と いうことになっている。お客さんにどのくらいで入荷するか聞かれたときには、 この日数を言う。が、実際は、三日くらいで入荷するものもあるし、一ヶ月以 上かかってしまうものもある。この差がいったいなんなのかわからない。 例えば、あまりにも入荷が遅いと、取次ぎに問い合わせたり、出版社に問い合 わせたりしたくなる。でもどちらに聞いても、その商品が今現在どこにあるの かわからないということがほとんどだ。出版社は出荷したというし、取次ぎで は他の本に紛れて探せないのだろう。もう最近は問い合わせることもせず、な るべく早めに再注文することにしている。こんなおかしな話があるだろうか。 一日に入荷する本の数は、多い。客注品もそれに紛れてやってくる。だから、 書店側で見逃してしまうことも多々ある。気をつけていてもやっぱり、ある。 店頭に出してしまって、売れてしまうという最悪の事態もある。注文する時点 で、客注品であることがわかっているのだから、それだけ別にするとか、方法 はいろいろあると思うのだが、一向に改善されない。 店分として注文したもの以外に、注文した覚えのない本が大量に送られてくる のは日常茶飯事で、ときは店分の注文とバッティングして同じ本がすごい量送 られてきてしまうこともある。新刊本は注文しなくても取次ぎで各店に勝手に 配本される。その数も取次ぎが勝手に決めているようだ。いらない本が大量に 入荷することもあれば、売れる本が全く入荷しないこともある。このシステム にも長所と欠点があるのだろうけれど、欠点はいつまで経っても改善されない。 (最近はITで改善しようという試みがされているようだけど、それもほとんど 有効に機能していないようだ) 逆に、返品制度というものもあって、書店はいらない本を返品できる。店頭の 本はほとんどが委託販売品だ。売れなければ容赦なく返品する。注文した覚え のない本が大量に送られてきた場合も、余分なものは即返品。すごく不経済な 気がする。単純に送料がもったいし、なんだか本が可哀想だ。 『誰が「本」を殺すのか』ではそんな本の流通業界の主要人物たちが次々と登 場する。そして、インタビューによって、それぞれの思惑、希望、書籍業界に 対する想いをさらけだす。書店、取次ぎ、出版社、編集者、電子出版業界、図 書館、著者、そして読者。さまざまな問題を抱えた書籍の世界はさまざまな人 たちの想いが交錯している。みなそれぞれの言い分があり、信念がある。しか し、全体を見渡すと書籍流通の世界は確実に衰弱していて、一ケ所崩れればす べてのバランスが崩れてしまうような危うい均衡を保っているような気がする。 私たちのもっとも身近なものの一つである「本」。本を知らない人はいないだ ろうし、本を全く読まないという人もおそらくいないだろう。どんな分野の人 でも本は手にするはずだ。それだけに、書店にはいろいろなお客さんがやって きて面白いのだ。その「本」が今、危機に直面しているということを認識して いる人はいったいどれくらいいるのだろう。 『誰が「本」を殺すのか』では本を殺す犯人は確定されていない。それは読者 が決めるのだろう。私の個人的な考えでは、本を殺すのも、本を救うのも、消 費者である「読者」ではないかと思う。読者は出版社を変え、取次ぎを変え、 書店を変える力を持っているはずだ。 (茜音「日々のほのぼの」より) http://akane.pos.to/ ___________________________________ {magclick} ___________________________________ --更新情報-- ★茜音 http://akane.pos.to/ 最近の私更新しました。春を探しに編。(01/03/28) トップページを改装しました。(01/03/28) トップページのカレンダー更新しました。4月はサクラです。(01/04/01) ★ぱんだ雑貨店 http://akane.pos.to/sozai/ トップページの画像を新しくした他、過去の素材を一部復活させました。 作者の怠慢で一年以上眠っていた素材たちです(笑)(01/03/17) ぱんだ雑貨店に「数字」追加しました。(01/03/22) サクラの壁紙4点追加しました。(01/04/01) ★いるかプロジェクト http://akane.pos.to/iruka/ 【いるマガ】バックナンバー随時追加してます。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  発行■そふえのりこ(祖父江典子)     【茜音】     【アトリエの屋上BBS】       「茜色通信」HP■登録、解除、変更はこちらから。    「茜色通信」は、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して  発行しています。    【いるマガ】っていうメールマガジンもやってます("o")/~~~    Copyright(C) 2000 Sofue Noriko  発行者の許可なく転載することを禁じます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ {magclick} {magclick}