□□□□□□□□□□ 茜色通信 Vol.0015 □□□□□□□□□□ 2000/07/05 Wed.---Since2000/01/26  発行部数103 _/Contents_/ -- 今日のほのぼの -- ●アーサー・ゴールデン『さゆり』[2000年06月27日(火)] ●『さゆり』追記 [2000年06月27日(火)] [2000年06月06日(火)] ●暑いでしゅ [2000年06月30日(金)] ●ポスぺの栞 [2000年07月02日(日)] ●地震と雷 [2000年07月04日(火)] ●キヤノン [2000年07月05日(水)] ●『ザ・ハリケーン』 [2000年07月05日(水)] --更新情報-- ★茜音 ★ぱんだ雑貨店 =>>登録・解除・変更はこちらから http://akane.pos.to/common/f/akaneiro.htm 新しいドラマが始まる時期になりました。テレビっ子としては見たいドラマが たくさんあるんだけど、ドラマを見ていると毎週見ずにはいられなくなって、 結局忙しくなってしまうのです。だから最初の一回を見るのを我慢して、なる べく忙しくならないようにしなくちゃ。ああ、でも誘惑が〜。 ___________________________________ -- 今日のほのぼの -- ●アーサー・ゴールデン『さゆり』 小川高義・訳 文芸春秋  [2000年06月27日(火)] 私は読んだことがないのですが、花柳小説というジャンルがあるそうです。芸 者の世界を描いた小説らしい。大概、男性の視点から描かれているようですが。 この「さゆり」というのは外国人が書いた花柳小説、と巻末の解説で評されて いました。全米でベストセラーになり、スピルバーグが映画化するそうな。原 題は「Memoirs of a Geisya(ある芸者のメモワール)」。主人公の女性の視 点から描かれているのは日本の花柳小説でも珍しいとのこと。 原題で「芸者」とついてますが、主人公は京都祇園の芸者、つまり「芸妓(げ いこ)」さん。芸妓さんは若い頃は「舞妓」。ちょっとややこしい。漢字を当 てはめられない英語表記では外国人にはもっとややこしいでしょう。だから 「芸者」なのでしょうね。でも、日本人からしたら、「芸者」と「舞妓」はち ょっと印象が違いませんか?「芸者」というと水商売っぽいですけど、「舞妓」 というと、まあ本質は水商売なんでしょうが、普通の女の子からみて、きれい な着物を着ているちょっと憧れる商売という感覚があります。何しろ、京都に 行くと記念に舞妓の格好をさせてくれる商売もあるくらいで、それがまた人気 で、偽舞妓がそこらへんをうろうろしていて、たばこなんか吸って本物の舞妓 さんの品位が落ちる、と問題になるくらいですから。「芸者」の格好をする商 売はあんまり聞きませんね。水商売色が強いからだと思います。 日本語版では、原書で「Geisha」となっているところを「芸妓」と訳している そうで、読んでいてもしっくりときます。でも、逆に、外国人がこの原書を読 んで、日本のどこの花街も祇園のようだと思われるのも困りますね。難しいも のです。 さて、内容について。この作品についてなんの基礎知識もなく読みはじめて (書評など見なかったので)、なんとなく実話なのかと思いながら読み進めて いました。が、後半に差し掛かって、実話にしてはあまりにも話が出来過ぎて いるなぁ、と首をかしげながら読み終わり、巻末の解説などを読んでいたら、 やはり完全なフィクションだそうで、納得がいきました。 英語の原書では文体をわざと日本語からの訳文のようにしているそうなのです が、それをまた日本語に訳すというのは至難の技だったのではないでしょうか。 訳者の方も、巻末でその苦労を告白されています。しかし、読んでいても非常 に読みやすくて、名訳ではないかと思いました。 もう老齢の主人公、さゆりはニューヨークにいて、ある日本研究者にその前半 生を語る、という趣向です。海辺の魚臭い町で育ったさゆりがどうして芸者に なったのか、というところから始まって、置屋でのいじめに泣き、そして一人 前の芸妓になって、どうやってニューヨークで暮らすことになったのか、とい うところまでが語られます。その語り口は滑らかで、台詞はほとんど、やわら かな京都弁です。この京都弁というのが、原書でどう表現されているのかわか りませんが、おそらく訳者の方の力に拠るところが多いのでしょう。私にとっ ては聞き慣れない言葉ですが、それがまた、一般の社会とは隔絶されたような 祇園の世界に引き込んでくれます。 気になるのはこの作品をスピルバーグがどうやって映画化するのか、です。台 詞は日本語なのか、祇園の風景をどうやって再現するのか、変な日本人もでて くるんだろうか、と興味が尽きません。映画が公開されるのを楽しみに待つこ とにします。 ___________________________________ ●『さゆり』追記 [2000年06月27日(火)] この『さゆり』の作者、ゴールデン氏はいいとこのぼっちゃんらしく、大学卒 業後、他の仕事につくこともなく十年ちかくかけて『さゆり』を書き上げたと のこと。うらやましいのう。 ___________________________________ ●暑いでしゅ [2000年06月30日(金)] 梅雨の合間の晴れた日はとぉ〜〜〜っても暑い。今年の夏は猛暑!?やだなぁ。 猛暑は。 ___________________________________ ●ポスぺの栞 [2000年07月02日(日)] 角川文庫の夏のフェア。ポストペットのモモが主役! 本屋さんがモモだらけ。フェア商品の文庫を買うと栞をもらえます。なんとポ スぺのキャラクターが13種類。そのうち5種類がモモ。かわゆい。でも形が普 通の栞のように四角くないので、実用性はナシ。ハムスターにいたっては栞と しては小さすぎる・・・・。かわいいからいいか。 http://www.kadokawa.co.jp/bunko/100/ 新潮文庫はいままでと同じ、パンダのYONDA?くん。 http://www.shinchosha.co.jp/bunko/ 集英社文庫は326(ミツル)。 http://www.shueisha.co.jp/bunko/index.html 今年の夏の文庫フェアはみんなキャラクターモノ。人気者になって、定着しつ つあるYONDA?くんに各社が対抗したのでは、という噂もある。 ___________________________________ ●地震と雷 [2000年07月04日(火)] ここ数日、雷と夕立が多い。昔から雷恐怖症で、雷が鳴るともう不安で堪らな くなります。なにしろ、窓の外がピカッと光るともう、いつゴロゴロ音が聞こ えるかドキドキしてしまうのです。予兆があるだけに恐い。地域的に私の住ん でいるところでは地上に落ちることはあまりないのですが、それでもやっぱり 人知の及ばない天変地異という感じがあって、ゴロゴロ バリバリ ガッシャ ーン という大音響にはひたすら震えるばかり。速く通り過ぎて〜と心で祈り ながら、雷が止むのをひたすら待ちます。 昔から恐いものの例えとして、地震 雷 火事 おやじ といいますけど、お やじ以外はみんな恐いですね(うちの父は恐くないです)。特に最近は伊豆で の群発地震や、三宅島、神津島の地震が続いているので、いつ東海地震が来る かと怯えております。関東大震災では記録には残っていないけれど、実は震度 が一番大きかったのではないかといわれる(と聞いた記憶がある)小田原周辺。 大地震が来たらどうなっちゃうのでしょう。うちは古いから潰れるだろうなぁ。 しかも私の部屋(二階)は本が多くて重いから、一階の私の部屋の下に位置す る居間いたら、確実に死ぬだろうなぁ、なんてくだらないことを考えてしまい ます。とりあえず、災害対策は万全にしとかないといけませんね。 ___________________________________ ●キヤノン [2000年07月05日(水)] 私はキヤノン好きです。なんでか分からないけど、キヤノン製品を買ってしま う。別にキヤノンじゃなきゃ嫌だっていう訳じゃないんだけど、欲しいものが あって、パンフレットをもらって、雑誌で調べて、最終的に候補に残るのがな ぜかキヤノン製品。私の好みに合ってるのかもしれません。そういうメーカー ってありませんか?ちなみにうちはスキャナと前のプリンタがキヤノンで、今 度買うかもしれないデジカメもキヤノン製が有力候補。 ___________________________________ ●『ザ・ハリケーン』 [2000年07月05日(水)] 水曜日がレディースディで、1000円で映画が見れる映画館に行ったのだけど、 ちょっと遠かったので電車賃を入れたら地元の映画館で見るより高くついてし まいました。でも見終わったあとに食べたハンバーグランチがとても美味しか ったのでよいことにします。 この映画、予告からかなり見たくて、期待していったのですが、久々に期待を うらぎらない映画でした。面白かったです。あんまり期待しすぎると大抵がっ くりするのですけど、これは期待通り。 ハリケーンと呼ばれた黒人ボクサーが冤罪で逮捕され、終身刑という判決をく だされたうえ、30年近くも刑務所で過ごした後、無罪であることが証明されて 釈放されるという話。 このハリケーンこと、ルービン・カーターという人物は、ただのプロボクサー ではなく、とんでもない反骨精神をもった人物で、肉体以上に強靱な精神力を 持った人物らしい。黒人を差別する白人や、社会を恨みつつ、自分の肉体、精 神を鍛え、知識を貯えて立ち向かおうとする姿は感動的です。しかし、長い刑 務所暮らしや、何度も却下される再審請求に挫けそうになったときに、ルービ ンの書いた本を読んだ黒人の少年から手紙をもらい、再び戦う決意をします。 そして、その少年の勉学を助け、面倒を見ている白人のカナダ人たちの熱心な 調査によって、ハリケーンの無実を証明する証拠が集められます。白人たちに 憎しみを感じているハリケーンが、次第にカナダ人たちに心を開いてゆきます。 警察によってでっちあげられた証拠と偽証によって二度の裁判で有罪になり、 長い間無実の罪で拘束されたハリケーン。その間、行われることのなかった真 犯人の捜査。理不尽きわまりないです。 このストーリーがフィクションなら、「そんな強い人間はいないよー」と言っ てしまいそう。でも実話というのがすごい。映画で事実を余すところなく伝え るのはおそらく不可能。だから、細かい点ではよくわからないところもあった けれど、過去の試合の映像と進行してゆく物語をうまく交錯させていたり、少 年との手紙のやり取りの場面など映画としては◎でした。要所要所で泣けます。 原作も読んでみたいなぁ。 (茜音「日々のほのぼの」より抜粋) http://akane.pos.to/ ___________________________________ --更新情報-- ★茜音 http://akane.pos.to/ ものすごーく久しぶりに「ギャラリー」に作品を追加しました。作品といって も写真なのでお遊び色が強いですが・・・。 もう5年も前になりますが、大学の友人と長崎に行ったときに撮ったものです。 天気がよくて、きれいに撮れています。(2000/06/28) http://akane.pos.to/akane/gallery/photo/f/nagasaki.htm トップページのカレンダー更新しました。 7月は凱旋門の上から撮影したエッフェル塔。 壁紙に使ってくださいませ。(2000/06/30) http://akane.pos.to/ ★ぱんだ雑貨店 http://akane.pos.to/sozai/ 凱旋門、エッフェル塔の上から撮影したパリの町9点追加。 ちょっと涼し気な水の壁紙6点追加。(2000/06/30) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  発行■そふえのりこ(祖父江典子)     【茜音】     【アトリエの屋上BBS】       「茜色通信」HP■登録、解除、変更はこちらから。    「茜色通信」は、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して  発行しています。    【いるマガ】っていうメールマガジンもやってます("o")/~~~    Copyright(C) 2000 Sofue Noriko  発行者の許可なく転載することを禁じます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ {magclick} {magclick} {magclick}