チワワの小太郎
 
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●チワワの小太郎★暑いの大好き。迷子札と去勢・避妊。 [2004年07月15日(木)]
あと二ヶ月弱で二歳になる小太郎。暑くなってきたのでお洋服も夏バージョンになった。ところが、昨年買った服がなんだかキツイ。ひょっとして、昨年の夏からさらに成長したのかしら。体重はあまり変わっていないのだけど、ちょっと胸板が厚くなってオトコらしくなったような…。お洋服も、胸のあたりがちょっとキツイのだ。女の子顔の小太郎だが、少しマッチョになって男の子っぽくなってきたのかな。

それにしても相変わらず暑いところが大好きで、この暑いのに干したばかりの座布団の上に嬉々として寝ころぶ姿を見ると変な犬だと思う。だって、世の中には犬用のクールマットなるものがいろいろな種類出ていて、飼い主としては、どれがいいかなぁなんて、選んでみたいものだが、小太郎には無用の長物。買っても絶対使わない。冬は暖房が欠かせないが、夏は省エネ犬な小太郎なのだった。だけどね、やっぱりなんかあるといけないから、暑い日にお留守番させるときは一部屋だけ冷房を付けてでかける。その部屋に寄りつかないのはわかっているんだけどさ。

暑い日にはなるべく朝はやく、夕方おそくに散歩に行くようにはしているけれど、他の犬にあまり出会わない。どうやら他の犬たちは小太郎よりさらに朝はやく、夕方おそく(または夜)散歩しているよう。で、たまに出会う犬は決まって口を開けて舌を出して、はぁはぁ、はぁはぁしているのだ。すごく暑そう。これじゃあ、もっと涼しいときに散歩に行ってあげたくなるのもわかる。小太郎はというと全く平気そうで涼しい顔をしている。だけど、他の犬が苦手なのでちょっと及び腰。おいおい。小太郎にとっては、他の犬とあまり会わないほうが都合がいいみたいだ。

そんな小太郎だけど、晴れた日に広場で走り回ったりすれば、口を開けてはぁはぁすることもある。するととってもいい笑顔なのだ。私はこの顔が大好き。ほんとに笑ってるのかどうかわからないけど、いっぱい走って大満足! って顔に見える。

ところで、つい最近、近所で迷子犬が保護された。私は見ていないのだけど、父が飼い主捜しを少し手伝ったのだそうだ。キレイに手入れされたシーズーで、ハーネスとリードがついていたらしい。ということは、散歩の途中で逃げてきたのか?

保護したのはおばあさん二人らしいのだが、迷子札らしきものはついておらず、飼い主がわからない。それで近所に聞いて回っていたところへ父が通りかかり、シーズーを飼っている家を何軒か訪ねてみたんだそうだ。でも、どの家にもちゃんとその家のシーズーがいて、結局、迷子犬の身元はわからずじまい。近所に貼り紙をしたそう。その貼り紙は未だに貼ってあるので、まだ飼い主は現れていないのかも。

まさか捨てられた訳でもないだろうから、飼い主は探しているだろう。せっかくキレイに手入れしてかわいがっていても、こういうことはある。そんな時のために迷子札は必要だと再認識。マイクロチップを埋め込むという手もあるけれど、日本ではまだあまり一般的ではないので、こんな風に近所の人が保護した場合はあまり意味がない。マイクロチップ&迷子札なら完璧。

本当は、犬の鑑札を付けるのが法律で決まっているのよね。保健所などに保護された場合は鑑札がついてないと処分されてしまう確率が高いらしい。うちの場合は、鑑札は大きすぎるので、迷子札のみ。あとは、お洋服の裏に住所と電話番号を書いたアイロンシートを貼り付けてある。迷子札が取れてしまっても、お洋服は簡単には脱げないだろうからという理由。いつも首輪をしているのなら、首輪の裏に電話番号を書いて置くだけでも、いざという時には役に立つ。

普段は家から出ない犬でも、災害時とか、雷の音に驚いてとか、非常事態が起こったときに、パニックになって逃げ出してしまうことがあるらしいので、家の中でも迷子札はつけておいたほうがいいらしい。散歩の途中で何かに驚いて走り出して、そのまま家に帰れなくなっちゃうこともありうる。最悪の場合、事故にあったりして死んでしまったりするかもしれない。そんなとき、なにも手がかりがなければそのまま処理されてしまうけれど、迷子札がついていれば親切な人が連絡してくれるかもしれない。そうなれば、愛犬の死を知らずに探し回ることもないだろうし、遺体も引き取れるかもしれない。

それから、最近、改めて思うのは、去勢手術の必要性。うちの近所は田舎だからかもしれないけれど、去勢、避妊手術している犬が少ない。だから、女の子たちがヒートのときには大変。小太郎は去勢してしまったのでもう関係ないけど。

手術する、しないは飼い主の意思だけど、産ませる予定がないのなら、避妊手術してしまったほうが犬のためのような気がする。不必要に興奮するのは可哀想だし、手術してしまえば生殖器系の病気も防げる。女の子の場合は初めての生理が来る前に手術すれば、乳腺の病気も防げるらしい。

よく、避妊、去勢は自然じゃないから可哀想、と言う人がいるけれど、人間の家で飼われて人間と一緒に暮らしている時点ですでに犬としては不自然な暮らしなのだ。人間と一緒に暮らすためにトイレの場所を決められたり、芸をやらされたり、お散歩も自由にできなかったり。だから、避妊、去勢手術だけを取り上げて不自然だという方がおかしい。

なんでこう思ったのかというと、カヌーイスト野田知佑さんの愛犬だったガクのことを知ったから。ガクは自然のなかで放し飼いされ、のびのびと育てられて、野田さんとともにユーコンなど世界の大河に行き、生の魚を食べ、野鳥の巣から卵を失敬したり、クマと闘ったり、時には現地の犬と逢い引きしたりした。ガクは男前な犬だ。こういう犬を去勢するのはとっても不自然だろうな、と思った。

転じて、私の周りにいる家庭犬はというと、みんな(あたりまえだが)リードに繋がれ、人間の生活に合わせた生活をしている。どっちが幸せということではなく(たぶんどちらも幸せだ)、生活の形態が違うのだ。だから、人間との生活の合わせている犬が発情して興奮して、それが自然なことであるにも関わらず、人間にとってはあまり喜ばしくない結果をもたらすのは、犬にとっても心苦しいだろう。それだったら、去勢してあげたほうが犬も人間も心静かに暮らせるのではないかと思う。

愛犬の子どもが欲しいという人も多い。だけど、素人が繁殖させるのは不幸な犬を増やすだけのような気がする。まず、やってはいけない掛け合わせというのがあるらしい。毛色や血統をよく見極めてブリーディングしないと、障害のある子犬が生まれたりするらしい。

そして、産まれた子犬の行く末も気になる。たいていの場合、複数の子犬が生まれるが、親犬の飼い主が引き取るのは一頭か二頭だろう。で、その他の子犬は必死で飼い主を捜すことになる。すべての子犬がよい飼い主にもらわれるとは限らない。最後まで面倒を見きれずに里子に出されてしまうかもしれないし、もらわれた先でさらに子犬が生まれてその子犬が引き取り手がなくて困って保健所に持ち込まれてしまうということもあり得る。

素人が愛犬の子ども欲しさに、安易に繁殖させて不幸な犬たちが増えるのは忍びない。もし繁殖させるのだったら、産まれた子犬はすべて自分の手元で育てるとか、もらわれた先での状況を将来にわたって知ることができるとか、きちんと責任を持って欲しい。

犬との生活は楽しい。犬といると、心拍数が安定してリラックスしたり、散歩や世話で体を動かすので健康になるという。犬を飼っている人のほうが長生きだというデータもあるらしい。もっと犬を飼う人が増えれば、日本の医療費も下がるんじゃないかと思うくらい。だけど、法律的なことも含めて、日本はペットにやさしいとは言えない。ペットを飼うにはそれなりの責任も伴う。その責任をしっかり自覚した飼い主が増えれば、ペットを受け入れる側の認識も変わっていくだろう。もっと、ペットと旅行に行ったり、食事に行ったりしやすくなるといいなぁ。

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