チワワの小太郎
 
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●バカ犬でもいい◆『しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる』 [2003年10月09日(木)]
しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる―ムダ吠え・いたずら・トイレ…困ったクセは生まれつきじゃない!
藤井 聡(著)

青春出版社
¥ 1,260 [単行本(ソフトカバー)] 2000-07
ISBN:9784413063401 / ASIN:4413063406

副題が「ムダ吠え いたずら トイレ…困ったクセは生まれつきじゃない!」。著者は警察犬などの訓練の専門家らしい。テレビなどにもよく出演しているみたい。なんか見たことあるような・・・。

内容は家庭犬のしつけの仕方についてなのだけど、当たり前と思っていたことが実は犬にとってはよくなかったり、犬の習性とはかけ離れているために飼い主にとって困った行動になってしまったりするよ、という感じ。

犬を飼っていて、困っている人が読めばなるほどと思うことがたくさん書いてある。たとえば、トイレのしつけ。うちの小太郎(チワワ)も一歳過ぎたというのによく粗相をする。困ったちゃんだ。で、この本によると、犬を家の中で放し飼いにするのが間違いだという。犬は犬用ハウスを作って、この中で飼って、トイレは別の場所に作り、ハウスから出したらトイレに連れて行って用を足させる。これが習慣になれば粗相もなくなる、というか放し飼いじゃないから家の中では粗相しないだろうなぁ。

犬は案外と狭いところの方が落ち着くから家の中でもゲージ飼いしましょう、と書いてある本を他にも見たことがある。それはそうなのかもしれないけれど、うちの場合はすでに家の中で放し飼いにしてしまっているので、いまさらゲージの中に閉じこめるのは可哀想な気がする。そんなだから、トイレに関してはこの本を参考にするのはやめた。

放し飼いだと、自分のテリトリーを守ろうとして番犬をするらしい。つまり、お客さんに吠える。ハウス飼いすれば吠えなくなるという。小太郎も番犬してるけど、これは他の方法で治ればいいし、治らなければしょうがないと思っている。うちは一軒家なので、吠えても隣近所に迷惑になるほどでもないし。
それから、必ず人間が先にご飯を食べましょう。と書いてあるけど、これもうちは関係ないなぁ。うちは犬が先だけど、それによって小太郎が何かするとか不都合はないし。
一環しているのは、とにかく人間が犬のリーダーになること。犬に合わせず、人間の都合に合わせる生活をしましょう。犬には厳しくしましょう。でも体罰はだめよ。っていうこと。
飼い主が帰って来たときに飛びついたりする場合は、無視するとか。ソファには乗せないとか。とにかく、飼い主が上だということを教える。犬の習性に沿ってしつけをするので、犬はおとなしく、落ち着くだろうなぁと思う。

なんだけど、この本に書いてあることを全部実践したら、なんだか愛犬との生活がつまらなくて息がつまりそう。だって、常に自分が上にいなきゃいけないっていうプレッシャーがある。疲れちゃう。楽しくなさそう。
だから、ちょっとくらいなら困ったちゃんでもいいかなぁと思ってしまった。その方が楽しいし。この本で参考になるところは山ほどあるけれど、他の本に書いてあったことと同じだったりするから、必ずしも目からウロコな情報でもない。これを踏まえて、自分と愛犬のライフスタイルに合ったしつけをしていけばいいのではないかと思う。

この著者は警察犬や盲導犬などの訓練をしている方なので、そういう犬には完璧なしつけというか訓練をしなければいけないのだろうけど、家庭犬にはそこまでしなくてもいいんじゃないかなぁ。

この著者、他にも数冊の本を出しているらしいけれど、オンライン書店の書評を見たら、内容は似たり寄ったりらしいので、一冊読めば十分みたい。

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