チワワの小太郎
 
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●チワワの小太郎★恋の季節? [2003年06月20日(金)]

チワワの小太郎(♂)も生後9ヶ月を過ぎて、身体だけは立派になった。立派と言っても、所詮チワワなので、体重2.5kg弱のちっこい身体で走り回っているのだった。たぶんもうこれ以上は大きくならない。精神的にはまだまだ子どもで、最近はせっかく畳んだ洗濯物の山を崩して遊ぶという新たな遊びを開発している。

4ヶ月くらいのときから、自分の身体と同じくらいのぬいぐるみなどを相手に腰を降ったり(マウンティングと言うらしい)していて、本など見ると人間の腕や足でもやるって書いてあるのだけど、小太郎はぬいぐるみ専門だった。で、そのぬいぐるみを取り上げてしまうと、やけに切ない声でクゥ〜〜ンと鳴くのだ。高いところに置いておくと、一生懸命に背伸びしてぬいぐるみ欲しいよ〜と訴える。でもあげない。そうすると諦めて寝てしまう。最近はぬいぐるみを隠して、小さいおもちゃばかりを与えているので、マウンティングしている姿も見なくなった。

近所にジャック・ラッセル・テリアのベティちゃんという、小太郎よりも1ヶ月くらい遅く生まれた女の子がいる。ジャック・ラッセルっていうのはやたら活動的な犬なので、小太郎は会うたびに追い掛けられて吠えられて、尻込みしてしまっていた。ベティちゃんにしたらそれが愛情表現なのだけどね。

そのベティちゃんもだんだんと女の色気を発散しだしたようで、さすがの小太郎もその甘い誘惑に乗ってしまった。と、言ってもクンクンと匂いを嗅ぐだけだけど。それでも逃げ回っていたのがウソのように自分からベティちゃんに近付いて匂いを嗅いでいるのでちょっとビックリ。ベティちゃんのほうがちょっと及び腰だったりして。で、ベティちゃんがおうちに帰るときにはすごい勢いで追い掛けて行こうとするのだ。オスの力ってすごい。

オスのラブラドールを飼っている友人が、発情期にはひとりで散歩に連れて行けないと言っていたけど、それがわかった気がする。小太郎なんてちっこいから私でも押さえたり引っ張ったりできるけど、大型犬だったら簡単に引き倒されてしまいそう。小太郎でさえ、首輪が抜けるかと思うくらい一生懸命に走って行こうとする。

人間みたいに余計なことを考えない分、一直線なのね。動物って。これからは他の家のお嬢さんのお腹を大きくしたりしないように、気をつけなければ。犬でもやっぱり責任とるのかなぁ。小太郎とベティちゃんは身体の色が似ているのだけど、性格は全然違う。いったいどんな子が産まれるのか見てみたい気もするけど。

ベティちゃんに限らず、他の犬とあまり仲良くなれなかった小太郎だけど、最近は少しずつ慣れてきたみたい。大きな犬とも鼻と鼻を近付けて嗅ぎあったりしている。今日はヨークシャーテリアのロンちゃん(♂)と触れあった。ロンちゃんは体重が2kgないそうで、小太郎よりも小さい。でも小太郎よりも元気。ちょこまかと走り回ってワンワン吠える。お兄さん気取りなのかもしれない。小太郎はロンちゃんの後について走っていた。

小太郎は小さい時から甘酸っぱい果物なんかが好きで、グレープフルーツを食べ過ぎて(あげ過ぎて?)お腹を壊したこともある。ある日、父が自分の飲みかけのペットボトルのお茶を差し出したら、ものすごく美味しそうに飲んだ。お茶もちょっと味があるから、好きなのかもしれない。それ以来、父は小太郎にお茶をあげるようになった。ペットボトルのキャップにお茶を入れて差し出して「飲め、飲め」とやっている姿は息子と晩酌しているよう(実際の息子は晩酌につきあったことなどナイ)。それにしてもお茶が好きなんて、変な犬だ。ちなみに、ウーロン茶も飲む。

父は野球が好きなので、小太郎に阪神のユニフォームを着せたがっていた。熱狂的ではないけれど、昔から巨人嫌いの阪神ファンなのだ。自分も、今だに野球をやっている。私にユニフォームを手作りしろ、と言っていたのだけど、あのシマシマ生地を作るのが大変だし、材料を買うよりも既製品のほうが安そうだったので、ネットで探してみた。阪神のユニフォームは見つからなかったのだけど、ヤンキース松井55番のユニフォームがあって、ちょっと阪神に似ているので父にこれでいいかどうか聞いてみた。マリナーズイチロー51番もあって、父はイチローのほうがいいと言う(松井は元巨人だから?)。

そこで、イチローユニフォームを購入。帽子もセットで買って、着せてみたらとってもかわいい。家族一同で褒めそやしていたら、小太郎もまんざらでもないらしくなんだか得意げにポーズをとっていた。チワワにいろんなコスプレをさせて喜ぶ飼い主の気持ちがとってもよく分かった。

でも帽子は嫌みたいで、しばらくすると自分で取ってしまう。被るのは嫌でも、おもちゃにして遊ぶには気に入ったようだった。

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