チワワの小太郎
 
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●愛犬家族への道・父、子犬に見つめられる [2002年11月04日(月)]

前回のウンチ事件のあと、まぁいろいろすったもんだあったのだけど、とりあえずペットショップに行って子犬を見てみようと母が言い出した。ああ、もうそこまでしたら後は飼うだけじゃん。私は内心ほくほく。父と母と三人でペットショップ巡りをした。

そうそう、その前に、すったもんだしてた時に、うちの父がなんとか犬を諦めさせようとして、「他の動物じゃだめなの?」とか言い出した。「うさぎとかトリとか」。でも私は人間の言葉によく反応してくれて、スキンシップもとれる動物がいいので、うさぎもトリもだめだと言ったら、「う〜ん」とちょっと考えて、「じゃあ、キツネとかタヌキとか・・・」と言い出した。絶対、犬より飼うのが大変だと思った。父も即座に間違いに気付いたらしく、結果的に犬を飼うことに一歩近付いたのだった。うちのお父さん、面白いかも、って思った。

私は子供の頃からずぅ〜っと犬が飼いたくて(猫でもよかったんだけど)、小学生くらいのときは時々、両親に犬を飼ってとねだっていて、その度に却下された過去がある。大きくなるにつれて、うちではもう犬はダメだとわかってきて、仕方がないので、「ハムスターを飼いたい」と言ったら、「あんなネズミなんか絶対ダメ」とまたしても母親に却下された。ネズミとハムスターは似てるけどちょっと違うと思った。結局、うちで飼えたのは昆虫と魚だけだった。

で、高校生くらいのとき熱帯魚を飼いたくなって、いろいろ調べてどんな魚を飼おうかとか夢を膨らませていたのに、いざ飼う段階になったら、母が「熱帯魚じゃなくて金魚でいいでしょ」と言い出し、結局、金魚を飼うことになってしまった。金魚と熱帯魚は似てるけどちょっと違う。その金魚も最初に飼ったちょっとゴージャスなひらひらした金魚のいる水槽に、あとから父親が買ってきた金魚すくいでもらえるようなシンプルな金魚をいれたら、そのシンプル金魚の何匹かが病気持ちで、ひらひら金魚は全滅してしまった。最終的にはシンプル金魚3匹が生き残り、その3匹はそのあと何年も生き続けた。金魚は金魚で可愛いのだけど、やっぱり熱帯魚がよかったなと、思いながら世話をし続けたのだった。

そんなこんなで、私はペットに関しては両親(特に母)にごまかされ続けて来たので、今回はごまかされんぞ、妥協しないぞ、と不退転の決意で交渉にあたったのだ。これはもう「ひとりプロジェクトX」。その努力が実る日も近そうだ。

父も母も動物が嫌いな訳ではないのだ(特別好きという訳でもないけど)。だから、ペットショップに行って、ホンモノの子犬を見たら、それなりにかわいいと思ったらしい。しかし、母はいままで犬にほとんど興味がなかった人なので、その種類を全然知らない。子犬はみんな同じ大きさなので、それぞれの犬についてどれくらい大きくなるか店員さんに聞いていた。っていうか、うちの台所から見える道(近所の犬の散歩コースになっている)をいつも通ってる犬もいるのに。一通り説明を聞いた結果、「安い犬は大きくなるのね」というのが母の感想だった。確かに、うちで飼おうとしているチワワは高いけどね。

父は父で、ペットショップに入る前に某金融会社のCMを思い出したらしく、「あのCMみたいに子犬にだまされちゃわないようにしなきゃ」と自分に言い聞かせていた。それで、ペットショップの中でふと父を見たら、柴犬の子犬にみつめられていて(笑)、「ほんとにあのCMみたいに見てるよ〜」と言う。そしてそのあと、ぼそっと小さな声で「だまされないぞ」と言っているのを私は聞き逃さなかった。父を見つめていた子犬の目はちょっとうるうるしていて「飼って〜」と訴えていたのだった。だまされてくれてもいいんだけどなぁ。

一通り近くのペットショップを巡って、子犬の値段の相場がわかって、店員さんと話して世話の仕方とかも少し聞いたり、あとチワワの成犬も見てどのくらいの大きさになるかもわかったみたい。だんだん本格的になってきた。ホームセンターに行って犬グッズも見たし(ペットショップより安いと母が主張するので下見した)、あとは可愛い子犬を見つけておうちに連れて来るだけだわ。今回は買うまでに至らなかったけど、家族の心の準備はできたので、こまめに子犬情報をチェックして、家族の一員になるワンちゃんを探す日々なのだ。

ちなみにチワワは毛の長いロングタイプより毛の短いスムースタイプのほうが手入れも楽だし、個人的に好き。でも父に言わせるとスムースは「つるっぱげ」だそう。スムースのチワワを見た後にロングのチワワを見て、「つるっぱげよりこれくらい毛があったほうがいいよ」。なんか自分の頭髪も気にしてるのかなぁ。

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