□□□□□□□□□□□  茜色通信 Vol.0123   □□□□□□□□□□□ 2013/10/23 Wed.---Since2000/01/26  前号の発行部数118 =>>登録・解除・変更・バックナンバーはこちらから http://akaneiro.com/common/f/akaneiro.htm  「茜色通信」の読者登録をしていただきありがとうございます。  私のサイトの更新情報と日記(日々のほのぼの)のダイジェスト版を  お届けします。    ■日々のほのぼの   http://blog.akaneiro.com/  またしても前回の発行から半年が経ってしまいました。ま、ぼちぼち  と。昨年の今頃は家のリフォームが始まったころで、ものすごくバタ  バタとしていましたが、今年は快適な我が家です。大変でしたが、リ  フォームしてよかったです。冷暖房効率もアップ。家の中の荷物もだ  いぶ捨てたり整理したりしたので、風通しがよくなった感じです。ま  だまだ荷物は多いですけども、なんだかわけのわからないものはなく  なりました。生活もすっきりしました。このまま運気も上がるといい  のですが。 ────────────────────────────────────  ◎毎日更新中! チワワの小太郎のこと、デジモノのこと、本のことetc... 「へにょへにょ日記」 http://ameblo.jp/henyo2/ ↑楽天ブログからアメブロに移転しました。 ◎気まぐれ写真ブログ「さぼてん日記。」 http://ameblo.jp/fuwafura/ ◎茜音-AKANE- Facebookページ http://www.facebook.com/akaneiro ◎Twitter(日々のつぶやき) http://twitter.com/noriko_v ◎Twitter(ブログなどの更新情報信) http://twitter.com/henyo2 ◎Google+ http://gplus.to/norikov ──────────────────────────────────── ━━PR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 楽天トラベル 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──────────────────────────────────── こちらに掲載している記事は『日々のほのぼの』ダイジェスト版です。 『日々のほのぼの』はこちら http://blog.akaneiro.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●母と娘の強烈個性◆『シズコさん』 [2013/05/16] ──────────────────────────────────── 『シズコさん』(新潮文庫/新潮社)佐野 洋子/著 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101354154/akane-22/ ──────────────────────────────────── 母と娘の確執を書いたエッセイということで、もうちょっと共感するところが たくさんあるかと思ったのだけども、意外にもそうでもなかった。佐野洋子さ んが主観的な視点から自身と母について綴ってあり、両者の強烈な個性に、と ても、感情移入するという余裕はなかった。 佐野さんの母が私の母で、佐野さん自身が私のように思えることもあれば、そ の逆もあり、結局はどちらも似たもの親子なのである。 自分自身の嫌なところが、母の嫌なところとそっくりだったりすると落ち込む のだけど、佐野さん自身も、母の中に自分を見て、自分の中に母を見ているの ではないかと思った。 母が嫌いだと言いつつ、母から習った編み物や料理の話が何度も出てくる。母 に反発しつつも、母から習った料理という武器で姑と戦ったりしている。 母を嫌いつつも高額な養護施設に母を預けて自分がその支払いをしている。そ れは、母に対する罪滅ぼしだと言っているけれど、立派な親孝行だと思う。素 直に好きだと言えないところは、佐野さんが嫌いな母にそっくりなんじゃない だろうか。 佐野さんは、母という存在から逃れられないことを知っている。母を捨てられ ない。自身も母だからかもしれない。 読んでいて、佐野洋子という人の個性におののいた。佐野さんに娘がいたら、 きっと、もっとすごい確執があったんじゃなかろうか。こんな母、イヤだ。佐 野さんの絵本は大好きなのだけど。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ● 映像で見るか小説で読むか◆『夜行観覧車』[2013/06/05] ──────────────────────────────────── 『夜行観覧車』湊 かなえ/著(双葉文庫/双葉社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575515523/akane-22/ ──────────────────────────────────── テレビドラマを先に見てから小説を読んだのだが、ドラマでは設定が多少変わ っていたり、小説では登場しなかった刑事が登場したりしていたけれど、全体 の印象はあまり変わらない。変わらないが、どちらかといえば、ドラマのほう が好き。 湊かなえ作品は映像化されたものは割とよく見ているのだけど、小説は「告白」 しか読んだことがなかった。監督で映画化された「告白」も小説とはまた違っ た表現であったけれど、全体の印象は同じだった。しかしこちらも、映像のほ うが好き。 どうやら、私は湊かなえ作品は映像のほうが好きらしい。なぜか。小説だと登 場人物たちに焦点があたりすぎて、周りの情景が見えてこないからかもしれな い。「告白」を読んだのはだいぶ前なのであまり覚えていないのだけど、「夜 行観覧車」では、坂の上の高級住宅地、坂の下のコンビニ、主人公たちの住む 「ひばりヶ丘で一番小さな」家などキーワードとしては場所が出てくるのだけ ど、具体的な風景が広がらないのだ。 じわじわと染みこんでゆくような絶妙なストーリー展開には引き込まれるのだ けど、それが、小説だとあまりにストレートすぎて、濃度が濃すぎる。ドラマ や映画だと、俳優さんの演技や衣装や周りの風景や建物などで中和されていい 具合に薄まる。ような気がする。 高級住宅地に住む、一見幸せそうで何の問題もなさそうな家庭で起こった殺人 事件。その向かいに住む崩壊寸前の家族。なにが普通でなにが普通でないのか。 幸せとはなんなのか。日常の中にある狂気。どこの家庭にもある秘密。遠くだ と思っていたボーダーラインは実は日常のすぐ隣にあるのではないかと、気付 くかどうか。 家族っていいものだよね、って声高には言わないところが、湊かなえ作品っぽ いところかもしれない。 ──────────────────────────────────── 『夜行観覧車 DVD-BOX』(TCエンタテインメント) 鈴木京香, 石田ゆり子, 宮迫博之, 安田章大, 杉咲花/出演 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B00BQV5OBM/akane-22/ ──────────────────────────────────── 『告白』湊 かなえ/著(双葉文庫/双葉社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/457551344X/akane-22/ ──────────────────────────────────── 『告白 【DVD特別価格版】』(東宝) 松たか子, 岡田将生, 木村佳乃/出演、中島哲也/監督 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/B0046ZSS2C/akane-22/ ──────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●自分の力で変わる◆ガラスのハートの鍛え方 [2013/06/05] ──────────────────────────────────── 『ガラスのハートのきたえ方    ダイヤモンドの強さを手に入れる30日間特別レッスン』 竹内 好美/著(PHP文庫/PHP研究所) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569679730/akane-22/ ──────────────────────────────────── 著者がちょっとした繋がりがある方なので読んでみた。 傷つきやすいガラスのハートのなかに眠るダイヤモンドを発掘する本。弱い自 分のなかにもきっと輝いてどんなことにも負けない強いダイヤモンドがあるは ず。 著者はカウンセラーなので、順を追って具体的にやるべきことが書かれている。 例えば、傷ついた出来事を紙に書いて箱に入れ、それをたまに取り出して読み 返す、とかネガティブな思考をポジティブに転換するとか、ひとつひとつ実践 していくことで弱い自分を克服してゆく。 傷つきやすいというよりも、ついつい悪い方に考えてしまうとか、「どうせ私 なんて」「だって」「でも」が口癖だとか、なんで私ばっかりついてないんだ ろうとか、そんな思考回路で損をしている人にはお勧め。 読んでいて、ああ、これ、私も自分で思いついて実践していた、っていうのが いくつかあって、自分が理想とする人をイメージしてその人を目指すとか、悪 いこともポジティブにとらえるとか、過去でも未来でもなく今を大事にすると か、正直、もうそれ、やってるから、って思うことのほうが多かった。 でもきっと、意識的にそういうことをしていたっていうことはもともとの私の 性格の中に弱さが多くて強くなりたいって願望があったんだと思う。そして、 単純に、ポジティブに今を生きていたほうが楽だし幸福感があるから、ついつ いネガティブに考えてしまいそうになると、ダメダメって自分を引きもどす。 やっぱりなぁと思ったのは、母との関係について言及している部分が多かった こと。やはりメンタルな問題には母との関係が大きく影響しているのだ。私の 場合は、問題は認識しつつ、それを解消せずに生活することを選んでいる(半 分はそうせざるを得ないからなのだけど、自発的に選んでいる部分もある)の で、そうそう、だけどできないのよって悶絶する部分も多かった。うちの場合 は母のほうのメンタルの問題も大きい気もするけども。 自分のことというよりは、周りの人たちでどうも生きづらそうな人たちを思い 浮かべて、その原因がやはりネガティブ思考だったり過去や未来に生きていた りすることなんだろうなと再認識。そういう人たちへの接し方に変化が出そう だと思った。しかし本人が自分の問題を認識して変わろうと思わなければ変わ らない。周りにできることは少ないのである。 こういう本を自分から手に取る人は、その時点で「変わりたい」と思っている のだろうからいいのだけど、他人がこの本を薦めても変われる人は少ない気が する。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●小説の中の小田原の街◆『坂道の向こう』 [2013/06/29] ──────────────────────────────────── 『坂道の向こう』椰月 美智子/著(講談社文庫/講談社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062774631/akane-22/ ──────────────────────────────────── いままで気になりつつも一冊も読んだことがなかった椰月美智子作品。地元・ 小田原出身、在住の作家さん。この作品は、小田原を舞台にした作品を、とい うオファーに答えて生まれたそうで、実在のお店や地名がたくさん出てくる。 しかし残念なのは、この作品が書かれたあとになくなってしまったものも多い こと。まず、小田原城趾公園にいた象のウメ子は2009年に亡くなってしまった。 そしてその城趾公園で毎年開催されていた薪能も2010年からは中止されている。 作中に登場するお店はどれも実在するものだけど、駅前のファーストキッチン は入店していたビルの営業中止のためにいまはもうない。ビルは老朽化のため 建て直されるらしい。 ほかにもなくなってしまったものがあるかもしれないが、私もよく行くRYOと いう創作和食のお店は今も営業している。作中に出てくる他のお店は知っては いるけど入ったことがなくて、RYOだけはよく行くお店だった。同じ小田原に 住んでいても、その人の好みや行動パターン、職業などによって馴染みのお店 が違ってくる。当たり前なんだけども、椰月作品を通して小田原という街が描 かれると、なんだか自分の知っている小田原とはまた違った街に見えてくる。 地元だからこそ描ける、ステレオタイプじゃない小田原。住んでいる人にしか わからない街の匂いが伝わってくる気がした。 主要な登場人物4人は男女の二組のカップルなのだけど、もともとは同じ職場 にいたという設定。小田原で、若者達が同じ職場というと、違和感がないのが 美容室や飲食店、医療関係。小田原に住んで横浜、東京方面に通っている人も 多いので、地元に住んで地元で働いている若者というと職業が限られてきてし まう。そういう意味で、登場人物たちが働いているのが老人介護施設だという のは、ある意味とても納得できる設定。そして、お店とかではないから、普通 は会わないけれど、もしかしたら本当にこういう人たちがいるかも、というよ うな気になってくる。 薪能は実際に見たことはないのだけど、一度は見てみたいと思っていた。なの に中止されてしまって、財政難でもこういう文化的なものこそ残していかない といけないのに、と友人と話していたのだった。そして、たしかその友人が観 に言ったときに、役者さんが舞台から落ちたという話も聞いた気がして、小説 の中にも同じエピソードが出てきたときに、ああ、椰月さんはあの年の薪能を 観に行ったんだなぁって妙に現実とリンクしてしまった。 自転車で家から職場まで出勤するシーンも、前半は高校時代に通勤途中の両親 の車に乗って学校まで送ってもらう途中の道で、後半は今、通っている鍼灸院 までの道だったりして方向音痴の私が、頭の中で道筋を思い描けるくらい鮮明 に風景が見えてしまった。作中で登場人物たちが駅伝の観戦をする山王橋もバ スでいつも通る場所。その先にある大きな酒匂橋ではなく、小さな山王橋を選 んだっていうのも地元っぽい。 この作品をドラマ化したらやはり小田原でロケをするんだろうかとか、邪念に さいなまれながら読み進んだ。 ストーリー自体はドロドロでもなくロマンチックでもなく、爽やかな青春もの というわけでもなく、でもつまらないというわけでもなく、ああ、これが椰月 作品なのかぁという感想。日常の些細な風景を描いているのだけど、普通の人 たちが言葉にできない(しない)ようなものをうまく表現してくれている感じ。 あ、そうそうこういうことが言いたかったのよ、みたいな。そんなに大きな声 で主張するようなことじゃないんだけど、胸の奥にひっかかっていた言葉にで きない感情をふっと解きほぐしてくれるような。 マッサージに行ったりエステに行ったりして、ああすっきりした、というよう な読後感。しばらくしたらまた行こうかなって思うような。 まぁ、一冊しか読んでないからわからないのだけど。入試問題に多く採用され ているっていうのは、難しい言葉を使っていなくて、わかりやすい文章だから なのだろうな。クセがないから、スキキライが大きく分かれることもなさそう。 …そんな風に分析しながら読んでいる自分がなんだか姑息でイヤだというのは あるけれど、他の椰月作品も読んでみようと思う。 ※文庫版は単行本版の「坂道の向こうの海」を改題したもの。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●男性も読んで欲しい◆『間違いだらけの高齢出産』 [2013/07/03] ──────────────────────────────────── 『間違いだらけの高齢出産』吉村 泰典/著(新潮社) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103342714/akane-22/ ──────────────────────────────────── タイトルにあるように、高齢出産をしようとする女性向けに書かれた本だけど、 それよりも若い世代や男性にもぜひ読んでもらいたい一冊。 最近話題になっている卵子老化や、高齢出産のリスク、卵子提供、代理母、出 生前診断など昨今の出産事情について、若い人も知っておいたほうがいい知識 が一般向けにわかりやすく書かれている。 40代になってから不妊治療のために病院を訪れる人も多く、その中には出産適 齢期(著者によれば25歳から35歳)があることを知らず、生理があるうちは出 産できると思っている人もいるとか。女性でもそうなのだから、男性でそのこ とを理解している人はもっと少ないのだと思う。 おそらく、将来結婚して子どもを欲しいと思っていて、現在同じくらいの年齢 のパートナーがいる若い男性でも、女性の出産適齢期について意識しておらず、 結婚は(お互いに)30代、40代になってからでもいいと思っている人も多いの ではないだろうか。 女性の側が出産年齢について意識していても、男性の理解を得られなければ結 婚して出産できないケースもあると思う。だから、これから子どもを持とうと いう若い世代にこそ、この本を読んでもらいたい。 また、適齢期を過ぎて子どもが欲しいと思っている女性(とそのパートナー) にも読んでもらいたい。多くの人たちが思っている以上に妊娠そのものが命の 危険を伴う行為で、高齢であることでそのリスクがさらに高まる。日本では妊 婦の死亡率が低いのでお産は安全なものという思い込み、安全神話のようなも のがあるけれど、実は世界的に見れば(または昔の日本でも)お産で命を落と す女性は多いのだ。 それだけのリスクを負う覚悟で高齢での出産を望むのなら仕方がないけれど、 いざ妊娠してからリスクを認識したり、出産するまで楽天的に考えてしまって いたりする人も多いようだ。それで無事に出産できればいいけれど、そうでな い場合は訴訟になることもあるかもしれない。いくら訴訟をしても失われた健 康や命はかえっては来ない。もしかしたら、リスクを負う前に「産まない」と いう選択肢もあるかもしれなかったのに。 日本で高齢出産が多いのは、キャリアを持つ女性たちが出産適齢期に子どもを 産めないという社会的な面もあるし、高度な医療で妊婦の死亡率が少ないので 自分も産めると思ってしまうこともあるだろうけど、もうひとつ、養子縁組の しにくさというのもあるように思う。制度面での問題もあるだろうけれど、日 本の社会に養子が差別される風潮があるのも理由のひとつだと思う。 両親に育てられずに施設で暮らす子どもたちが多くいる一方で、高額で身体に 負担のかかる不妊治療を受け続ける人たちもいる。自分たちの遺伝子を残した い、という人も多いのかもしれないけれど、中には養子でもいいけれど、さま ざまな条件が折り合わずに養子ではなく不妊治療を選んだというカップルもい ると思う。 妊婦さんの様態の急変というのは、前兆がなく突然やってくるのだそうだ。昨 日まで元気だった人が出産で亡くなってしまうということも特別に珍しいこと ではないらしい(日本ではまれではあるのだろうけど)。この本にも書いてあ るけれど、高齢出産の場合は大量出血などのリスクが高くなるそうで、輸血や 子宮摘出などの処置が必要になることも多いらしい。 それらのリスクを承知した上で「産まない」という選択肢もあるし、「養子縁 組をする」という選択肢もあるし、「子どものいない人生」という選択肢もあ る。 いずれにしても、産みたい人にはリスクの説明と助成金などの支援、養子縁組 をしたい人にはそのハードルを下げるような仕組みが必要だと思う。独身女性 でも養子縁組ができれば、無理に結婚して高齢出産しなくてもいいとも思う。 シングルマザーでも子どもが育てやすい社会になれば適齢期に子どもを産む女 性が増えるのではないかとも思う。 「高齢出産」というキーワードは、多様な女性の生き方を認めない社会のゆが みが生み出したものなのかもしれないとも思えてくるのだった。 ──────────────────────────────────── (茜音「日々のほのぼの」 http://blog.akaneiro.com/ より) ・・・・・・─・─・─・──・──・──→この続きも日々更新中です。 日記ブログ「へにょへにょ日記」は毎日更新中。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ──────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             ◆ サイト更新情報 ◆              ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃茜音 【ギャラリーと日記】 ┃ http://akaneiro.com/ ┃----------------------------------------------------------------------  (2013/05/11) ブログ「へにょへにょ日記」 楽天ブログからアメブロへ         引っ越しました。  (2013/09/21) Art Gallery 油彩画5点追加しました。  (2013/10/06) トップページのカレンダー更新しました。10月は白いコスモ         スです。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ぱんだ雑貨店 【壁紙とWEB素材】 ┃ http://sozai.akaneiro.com/ ┃----------------------------------------------------------------------  (2013/05/03) [壁紙-花・植物]ナルコユリ、モッコウバラ、梅の実、シャ          スタディジー、庭の花などの壁紙23点追加しました。  (2013/06/06) [壁紙-花・植物]チョコレートコスモス、キンケイギク、バ          ラ、ラベンダー、睡蓮などの壁紙23点追加しました。        (2013/06/30) [壁紙-花・植物]アジサイ、バラ、ラベンダー、花菖蒲など          の壁紙17点追加しました。  (2013/08/01) [壁紙-花・植物]ミソハギ、ツユクサ、アカバナ、稲の葉な          どの壁紙10点追加しました。  (2013/09/01) [壁紙-花・植物]サルスベリ、コスモス、キバナコスモス、          朝顔、ユリなどの壁紙12点追加しました。  (2013/10/06) [壁紙-花・植物]コスモス、キバナコスモス、リコリス(彼          岸花)、ツユクサ、稲などの壁紙18点追加しました。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  発行■そふえのりこ(祖父江典子)     【茜音-AKANE-】     メールフォーム     Twitter(@noriko_v)     Twitter(@henyo2)  「茜色通信」Web site■登録・解除・変更・バックナンバーはこちらから      ■「茜色通信」は、以下のシステムを利用して無料で配信しています。  まぐまぐ  マガジンID:0000023568  melma!  マガジンID:m00073386  めろんぱん  マガジンID:004615  Copyright(C) 2003-2013 Sofue Noriko  発行者の許可なく転載することを禁じます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛