□□□□□□□□□□□  茜色通信 Vol.0092   □□□□□□□□□□□ 2006/09/19 Tue.---Since2000/01/26  前号の発行部数186 =>>登録・解除・変更・バックナンバーはこちらから http://akane.pos.to/common/f/akaneiro.htm  「茜色通信」の読者登録をしていただきありがとうございます。  私のサイトの更新情報と日記(日々のほのぼの)のダイジェスト版を  お届けします。                  ◇ ◇ ◇  ご無沙汰しています。“ほぼ毎月”発行のはずが、気がつけば2ヶ月  近く経ってしまいました。今年の夏は湿気が酷く、私自身も夏ばてし  ていましたが、パソコンも夏ばて状態。大量の写真データを誤って削  除してしまったり、それを復旧させるのに何日もかかってしまったり  というハプニングもありました。そうこうしているうちにすっかり秋。  来年の手帳なんかも発売されていて、あっという間に年末になってし  まいそうです。戌年フィーバーだった一年でした。…ってまだ総括す  るのは早いですね。    チワワの小太郎が近畿日本ツーリストの旅行パンフレットの表紙にな  りました。「うちの子も一緒!」というペットと宿泊できる宿の紹介  パンフです。関西版なので、その他の地域では配布されないみたいで  す。ブログに写真載せました↓ http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/200605270000/ ┏***━【チワワの小太郎が本に載りました!】━━━***━*┓ ┃                              ┃ ┃ 「手づくりでわんこと仲よく暮らそ!」           ┃ ┃  日本ヴォーグ社 ISBN:4529041794 \1260          ┃ ┃                              ┃ ┃  http://www.bk1.co.jp/product/2603676/p-akane01465/    ┃ ┃                              ┃ *━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━***┛   ◎本のブログ「てくまくぶっく」 ---最近読んだ本・買った本・気になる本--- http://chokora.livedoor.biz/   ◎毎日更新中! チワワの小太郎のこと、料理のこと、本のことetc... 「へにょへにょ日記」 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ _/Contents_/ ──────────────────────────────────── -- 今日のほのぼの -- ●人間臭さが読みどころ◆『容疑者Xの献身』 [2006年06月08日(木)] ●1万円ではムリでしょう◆『1万円からはじめる株の本』                          [2006年06月18日(日)] ●チワワの小太郎★箱根ドッグスポット巡り [2006年06月19日(月)] ●今を喜んで生きる◆『がんと一緒にゆっくりと』 [2006年06月28日(水)] ●兵士の心の傷◆『少年は戦場へ旅立った』 [2006年07月07日(金)] ●どうせ嘘なんだから◆『陽気なギャングが地球を回す』[2006年07月09日(日)] ●自宅出産という選択肢◆『贅沢なお産』 [2006年07月15日(土)] ●吸血鬼の王道◆『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 [2006年07月17日(月)] ●チワワの小太郎★わんわんバーベキュー [2006年07月23日(日)] ●絵のような◆『沖で待つ』 [2006年07月29日(土)] --サイト更新情報-- ★茜音 【ギャラリーと日記】 ★ぱんだ雑貨店 【壁紙とWEB素材】 ★チワワの小太郎 【癒し犬の写真と壁紙】 ★ちょこらサーチ 【ショップ検索&ランキング】 ──────────────────────────────────── ※記事中の書名の下にあるURLは、オンライン書店bk1の書籍詳細ページの  URLです(特に断りのある場合を除きます)。 その本の内容、値段、大きさ  などの詳細情報のほか、bk1に投稿された書評なども読めます。   『オンライン書店 bk1』はこちら http://www.bk1.co.jp/p-akane01465/ ──────────────────────────────────── [PR] 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んだか日本語のリズムが私の肌に合わない…。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●1万円ではムリでしょう◆『1万円からはじめる株の本』                          [2006年06月18日(日)] ──────────────────────────────────── 『1万円からはじめる株の本』 佐藤まり江/著、松本大/監修(PHP研究所)ISBN:4569644260 http://www.bk1.co.jp/product/2576501/p-akane01465/ ──────────────────────────────────── 以前に比べたら格段に少額の資金で株が始められるようになったけれど、さす がに1万円から始めるというのはちょっと無理そう。1万円で買える株がある のは事実のようだけど、それでは手数料なんかを差引すると儲けはほとんどな さそうなので、株の醍醐味は味わえない。 こののタイトルは「手軽に始められるよ」っていうくらいの意味で、実際に1 万円から株式投資する方法が具体的に書いてあるわけではなかった。 それでも初心者の入門書としてはとてもわかりやすくて、女性の視点で書かれ ているので取っつきやすい。株を始めてみようかなって気になった。でもこれ で気軽に始めて痛い目見るのが怖いので、ちょっと上級の本も読み始めたのだ けど、株の世界、奥が深すぎ。プロと素人が混在するおっかない世界だという ことを肝に銘じて株式投資しないとね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●チワワの小太郎★箱根ドッグスポット巡り [2006年06月19日(月)] ──────────────────────────────────── 最近は、ブログのほうが主流になってしまい、こちらの記事が後発。ブログの ほうが中身が濃いので文末にリンクしてある「へにょへにょ日記」の記事を読 んだほうがためになるかも。…と最初に書いておいたりして。 父がもらったポーラ美術館のチケットを使うべく、家族で箱根ドライブ。箱根 は犬連れスポットが極端に少ない。観光復興のためにももっと犬スポットを増 やせばいいのに。 ポーラ美術館は犬はNGなので、交代で入った。その他の施設は事前に調べた のだけど、あまり心躍るような施設はなかった。 とりあえず箱根ピクニックガーデンへ。ここはプリンスホテルがやっている施 設。そばの箱根園コテージには犬と一緒に泊まれるらしい。ピクニックガーデ ンはただの芝生広場で、中には飲み物の自販機しかなくて売店もなにもなかっ た。かなり期待はずれ。微妙な斜面になっているので、犬と走り回るにしても 人間がかなり疲れる。その名の通り、お弁当なんか持ってきてピクニックする 以外楽しむ方法はないかも。これで入場料一人500円って…。 芦ノ湖畔の箱根園もプリンスホテル系列なので、ワンコが入れるのかと思って いたら、駐車場の張り紙でワンコNGなことが判明。がっくり。ここ、好きな んだけどなぁ。水族館もあるし。 恩賜箱根公園は入場無料でワンコもOK。芦ノ湖の眺望もすばらしい。けっこ う広いので、コンビニで食料を買い込んでのんびり散策するのもいいかも。 最後に強羅公園へ。ここが一番よかった。植物の多い庭が整備されているし、 テラス席のあるカフェや、軽食を買える売店がある。クラフトハウスでは陶芸 や吹きガラスなどの体験もできる。体験する建物内はたぶんワンコはNGだけ ど、テラスから見学はできた。 とりあえず、気になっていたワンコスポットを巡ることができたのでよかった。 箱根は庭のある美術館などが多いので、こういうところにキャリーバッグでで も犬と一緒に入れるようになれば、ペット連れの観光客が増えそう。でも、そ ういうことをしないというのは、やはりなにか問題があるからなんだろうか。 フン害とか、マナーとかいろいろあるんだろうな。禁止にしておけば安心だも んね。逆に、ペットが嫌いな人には箱根観光はおすすめかもしれない。伊豆な んかペット連れだらけだもんね。 ポーラ美術館 http://www.polamuseum.or.jp/ 箱根ピクニックガーデン http://www.princehotels.co.jp/amuse/hakone-picnicgarden/ 箱根園コテージ http://www.princehotels.co.jp/hakone-en/ 箱根園 http://www.princehotels.co.jp/amuse/hakone-en/ 恩賜箱根公園 http://www.kanagawa-park.or.jp/onsisite/ 強羅公園 http://www.hakone-tozan.co.jp/gorapark/ 強羅公園 クラフトハウス http://www.crafthouse.org/ ワンコと箱根。犬連れスポット巡り。(へにょへにょ日記) http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/200606190000/ 犬と楽しむ箱根観光スポット(へにょへにょ日記) http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/200606200000/ わんこと行きたい(けど行けない)箱根のおすすめ。(へにょへにょ日記) http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/200606210000/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●今を喜んで生きる◆『がんと一緒にゆっくりと』 [2006年06月28日(水)] ──────────────────────────────────── 『がんと一緒にゆっくりと』 絵門ゆう子/著(新潮文庫/新潮社)ISBN:4101291519 http://www.bk1.co.jp/product/2679252/p-akane01465/ ──────────────────────────────────── そんなに前のことではないのだけど、メール交換をしていた方を怒らせてしま ったことがある。正確には、突然にメールの返事が来なくなった。たぶん、私 の考えのなにかがその方の怒りポイントに触れてしまったのだと思う。今後も 仲よくして行きたいと思っていた方だったし、自然消滅ではなく突然の、明か な決別の意思表示だったので非常にショックだった。 意思表示の仕方はいろいろあると思うのだけど、こういうやり方は個人的には 好きではなく、こういう意思表示をする人だったんだ、ということで私のほう でもその方に対する好意が薄れてしまった。人間同士だから、意見の違いがあ るのは当然で、自分と違う考えを持っているからと言ってその方とのお付き合 い全体をやめようとは思わない。性格的に合わないとか、明かに考え方の共通 点が見いだせない場合は自然に疎遠になっていくものだ。だから、私は基本的 にはそういう流れに身を任せている。 私の考えが気に障ったのなら、どこがどういう風に気に障ったのかを説明して 欲しかった。その上で、今後のお付き合いは控えたいという「決別宣言」をし ていただければこちらもそれ以上無理にお付き合いを続けようとは思わないし、 納得できたと思うのだけど、私からの“釈明”メールに返事は来なかった。だ から、長々と書いた“釈明”のどこが気に触ったのか、いまだになぞだ。 その方は身内に重い病気の方がいる。だから、病気に対してや病気に対する世 間の目に対して敏感になっているようだった。発端は、私が日記に、「自分よ りひどい状況の方と比べて自分はまだ恵まれていると思ってしまう」というよ うな趣旨のことを書いたことだった。今の自分の病気は辛いけれど、もっとひ どい病状の方もたくさんいる。その方たちだって一生懸命生きているのだから、 自分も落ち込んでないでがんばらなくちゃ、と思う。 それにからんで、病気の程度が重い方よりも健康に近い方の方が“上”という ニュアンスのことを書いた。それは、社会的、精神的に上とか下とかいう意味 ではなくて、病気の方はその病気を受け入れてがんばっているけれど、常に健 康人を目指しているという意味だった。つまり、病気になってから初めて分か ることとか、病気になったからこそ体験できたことに感謝している方は多いけ れど、それでもその病気がそのままでいいと思っているわけでなく、大多数の 方は健康になることを望んでいるのだという、私からしたら当たり前のことを 書いたつもりだった。 しかし、私の未熟な文章表現が言葉足らずだったのだろうと思うのだけど、そ の方にはそのニュアンスがうまく伝わらなかったようだ。その方が特殊だとは 思えないので、私の文章を読んで、不快感を抱いた方は他にもたくさんいたと 思う。その点は素直に反省し、日記のほうは多少訂正した。それでうまく伝わ るかどうかわわからないけれど。 指摘を受けたので、個人的に何通かのメールのやりとりがあり、その方には出 来る限り素直な私の気持ちを伝えたつもりだった。しかし、メールは突然途絶 えた。最終的には、最初に指摘された部分だけじゃなくて、もっと別のことが 気に障ったのかもしれない。しかし、それは今となってはわからない。わから ないだけに私のなかでいつまでもわだかまりが残っている。 私の、病気に対するスタンスは間違っていたのだろうか。私のなにがいけなか ったのだろうか。 文章のニュアンスが伝わらなかったのではなく、私の考え方の根本的なところ が間違っていたのかもしれない。そうも思った。それだったら、いくら説明し たところで誤解が解けるわけがない。そもそも、誤解ではないのだから。 「病人は(基本的には)みんな治りたいと思っている」という、ごく単純な私 の考えは間違っているのだろうか。 がんを告知され、当初は西洋医学の治療を放棄し、その結果がんが全身転移、 その後、信頼できる医師と巡り会い西洋医学の治療を受け入れて闘病し、今年 の春に亡くなった絵門ゆう子さん。この本には決定的な答えは書いていない。 しかし、病気と向き合うヒントがたくさん隠されている。 彼女は「がんになってよかった」と言っているが、生きることを諦めない。常 に治ることを願っていた。その点については、やはり私の考えは間違っていな かったと思う。そして、「がんと一緒にゆっくりゆったり生きる」というその スタンスは共感できる部分が多い。 西洋医学に不信感を抱き、さまざまな民間療法を試すその心理もよく理解でき る。まるでカルト宗教のように、周りの言葉を受け入れず、怪しい療法にのめ り込んでしまう。しかしがんは消えず、最終的に民間療法の「先生」たちは彼 女を見放してしまった。 民間療法が悪いわけではなく、根拠のない治療法「だけ」にのめり込むことが 危険なのだ。民間療法のいいところはたくさんある。西洋医学との併用で治療 効果が上がることだって多いと思う。しかし、今の医療現場では両者が対立す ることが多く、うまく連携できていない。これは非常に残念な状況だと思う。 絵門さんはがん患者を川の中州に取り残された人に例えている。川岸からは家 族や友人がいて、励ましたり、助けてくれようとする。すぐ近くにいるのに、 両者の間には川があって、確実に隔てられているのだ。中州の人たちは、川を 渡りたいけれど、渡れない。上流からは西洋医学とか、民間療法とかいろいろ ないかだが流れてきて、中州の人たちの中にはそれに飛び乗る人もいる。そし て、中には川を渡って向こう岸へ「軌跡の生還」を果たす人もいる。 この例えは、がん患者の孤独感というか社会との隔絶感のようなものをうまく 表していると思った。私も病気になってから、健康な人が羨ましくて自分は世 間一般の人とは違う世界にいるのではないかという思いを強めたことがある。 普通に生活している人を見て「だってあの人は私とは違う」という思いがこみ 上げてくるのだ。どうせ私は病気だし…と卑屈な気持ちになったこともある。 でも、そんな風に考える自分が嫌だった。病気の人も健康な人もちょっとだけ 病気の人も、みんな同じ世界にいる。だから、自分を卑下することなく一生懸 命生きたいと思っている。 絵門さんは書いている。 「中州の人も川岸の人もなく、みんな揃って今を喜んで生きる人になれるのだ と思う。」 そうだ。それが理想だ。がん患者とそれ以外の人を隔てる川は、がん患者自身 が作っている川だ。自分自身の生き方の問題なのだ。自分がより良く生きてい ると思えれば、川なんてないし、周りの人と手をつないで一緒に生きていける はずなのだと思う。 私と、冒頭のメールのやりとりをした方との間には川がある。どちらが作った 川かはわからない。いままではその川に気付かずに会話をしていたけれど、あ る日その存在に気付いてしまった。渡ろうと思っても渡れない。どちらが正解 でもない。ただ、いる場所が違ったのだと思う。こういう川は無理に渡らなく てもいい。渡ろうとするとびしょぬれになり、流され、とんでもないところに 辿り着くかもしれない。ゆっくり、ゆったり、いつか川の幅が狭まるのを待て ばいい。 絵門さんの本を読んで、なんだかそんな私の考えにお墨付きをもらったような 気分になり、ちょっとだけわだかまりが消えたような気がする。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●兵士の心の傷◆『少年は戦場へ旅立った』 [2006年07月07日(金)] ──────────────────────────────────── 『少年は戦場へ旅立った』ゲイリー・ポールセン/著、林田康一/訳 (あすなろ書房)ISBN:4751521977 http://www.bk1.co.jp/product/2621444/p-akane01465/ ──────────────────────────────────── 夏休みの読書感想文の課題図書にもなった児童書。15歳で年を偽って戦争に参 加した少年の物語。モデルとなったのは実在の人物らしい。 その戦争はアメリカの南北戦争。日本では明治維新のちょっと前くらい。気軽 な気持ちで軍に入った少年だったが、実際の戦闘は激しく、参加するたびに精 神を傷つけられてゆく。 銃弾が飛び交い、隣にいる仲間が次々と倒れる。無惨な死体。次に死ぬのは自 分かもしれない。殺さなければ殺されるという極限状態。少年も多くの敵を殺 した。 奇跡的にも生き残った少年だったが、体も心もボロボロになり、若くして亡く なった。 戦争の愚かしさ、殺戮の無意味さがひしひしと伝わってくる。 個人的な恨みなどなにもない人を殺すのだ。平和なときならば、殺人は重い罪 に問われる。しかし、戦争ではそれが許されてしまう。しかも、多く殺せば褒 められることだってある。こんな理不尽なことがあっていいのだろうか。この 本はそう問うているような気がする。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●どうせ嘘なんだから◆『陽気なギャングが地球を回す』[2006年07月09日(日)] ──────────────────────────────────── 『陽気なギャングが地球を回す』伊坂幸太郎/著 (詳伝社文庫/詳伝社)ISBN:4396332688 http://www.bk1.co.jp/product/2636942/p-akane01465/ ──────────────────────────────────── 伊坂幸太郎は初めて読んだけど、さくさくっと読めていいかも。完全にフィク ションなのに、嘘っぽくなくて面白い。 小説って、ほとんど嘘なんだけど、嘘だってわかっていて楽しめるものと、な んだか作り物っぽくて嫌悪感を抱くものと分かれてしまう。それは相性みたい なもので、どちらいい悪いというわけではないのだけど。 どんな嘘でも見抜く男とか、正確な体内時計を持った女とか、いたら面白いけ ど、本人は大変だろうなという人たちが登場。あ、そうか。そこにあえて説明 を加えずに、当たり前のように登場させてるところがいいんだ。ホントっぽく するために、変な理屈をつけると余計嘘っぽくなっちゃうの。小説なんて嘘な んだから、すぱっと「だってそうなんだよ」って言い切っちゃったほうが納得 できちゃうのだ。 ともかく、そんないろんな特技を持った人たちが集まって銀行強盗をする話。 これが痛快。事件に巻き込まれて殺人まで起こっちゃう。二時間ドラマみたい だわ。おもしろ楽しく読み切ってしまったのだった。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●自宅出産という選択肢◆『贅沢なお産』 [2006年07月15日(土)] ──────────────────────────────────── 『贅沢なお産』桜沢エリカ/著(新潮文庫/新潮社)ISBN:4101167214 http://www.bk1.co.jp/product/2357034/p-akane01465/ ──────────────────────────────────── 漫画家、桜沢エリカさんの実録出産エッセイ。妊娠発覚後、超高級な産婦人科 に行ったものの、そこでのお産に不安を抱き、最終的に自宅出産を決意。敏腕 の助産婦さんの介添えで理想的な自宅出産をする。 こういう出産ができたらいいだろうな。でも実際には、出産時のリスクという ものもあって(妊婦、新生児が死亡することもある)、そういう問題がクリア にならないと自宅出産は怖い。腕のいい助産婦さんに巡り会えるかどうかも問 題。病院で、自宅出産に近い形で産めればいいのに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●吸血鬼の王道◆『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 [2006年07月17日(月)] ──────────────────────────────────── 『ダンス・オブ・ヴァンパイア』2006年7月2日-8月27日 帝国劇場 音楽:ジ ム・スタイマン 脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ 追補:ジム・スタイマ ン 演出:山田和也 出演:山口祐一郎、市村正親、浦井健治、大塚ちひろ、 (泉見洋平、剣持たまき、)佐藤正宏、阿知波悟美、宮本裕子、吉野圭吾、駒 田一 ──────────────────────────────────── 7月11日に観た。久しぶりのミュージカル鑑賞。あまり好きじゃない山田和也 氏の演出だったので、ほとんど期待せずに観に行ったけれど、その分、それほ どがっくりはしなかった。 曲は好き。ダンスも好き。主演(?)のヴァンパイアの山口祐一郎は突っ立っ て歌うだけでほとんどなにもせず。なんだこれ。イメージ的には吸血鬼伯爵っ てぴったりなんだけど、ぴったりすぎて意外性がない。歌もうまいし、いいの だけど、いままでの役のイメージと重なるだけで、新鮮味がないのよね。こう いう役しか来ないんだろうか…。それとも、何をやっても同じようにしかでき ないのだろうか。 今回期待していた大塚ちひろ(サラ役・Wキャスト)はとってもよかった。テ レビドラマにも出ていたけれど、この人は舞台のがいいなぁ。歌がうまいし、 ダンスもうまい。バレエやってたのかな。若いし将来有望。この人が堪能でき ただけで満足だわ。 映画「ロマン・ポランスキーの吸血鬼」の舞台版。大学教授(市村正親)とそ の助手(浦井健治・Wキャスト)が吸血鬼を探し求めてある村へやって来る。 宿の娘サラが吸血鬼にさらわれ、その城にふたりが乗り込んでゆくという話。 教授と助手の軽快なやりとりが見所かな。市村正親は面白くてよく動くし適役 だった。 「ダンス・オブ・ヴァンパイア」 http://www.toho.co.jp/stage/vampire/welcome-j.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●チワワの小太郎★わんわんバーベキュー [2006年07月23日(日)] ──────────────────────────────────── 丹沢某所でわんわんバーベキュー開催。ネットで知り合ったお仲間たちと交流 会。当日は小雨模様だったけど、途中からは雨はあがった。涼しかったので、 カンカン照りよりはよかったかも。 人間は18人(うちお子様2人)、ワンコは13頭。(チワワ6、ポメラニアン6、 秋田犬1)。ワンコはみんな大人しくて、喧嘩したり、吠えまくったりもせず、 和気藹々。ポメちゃんたちはフレンドリー。秋田犬の絃ちゃんは24kgの巨体に もかかわらずとても大人しい。チワワたちはマイペースなのでお互いに干渉せ ずまったり。 チワワ組は、イイタヌさんちのチクワ(♀)ちゃん。まき*さんちのカイトくん (♂)とコタロウくん(♂)、ぷるどさんちのスーちゃん(♀)、ビューちゃ ん(♀)。ポメ組はalice&sakuraさんちのさんぼくん(♂)、ひなこちゃん (♀)夫妻とその子どものくりこちゃん(♀)、ありすちゃん(♀)、ひよた くん(♂)ファミリー、くまちゃんさんちのぽたちゃん(♀)。それと、すず どんさんちの絃ちゃん(♂)。絃ちゃんはまだ6ヶ月。なのにこの大きさ。も う少し大きくなるみたい。大きいワンコ、いいなぁ。そして、ヒトだけ参加の よねやまはつきさん。 食材は半分持ち寄り。でっかいお肉、くまちゃんさんちで穫れたトウモロコシ とゴーヤ、魚介類など食べきれないくらい。最後、焼きそばも用意していたの に、結局残ってしまい、みんなで山分け。お腹いっぱいなのだ。 ワンコたちもそれぞれおやつをたくさんもらって、お腹いっぱいの模様。後半 はみんなまったりモードでうとうとしている子も。 キャンプ場はみんな犬同伴OKなのかと思っていたけど、実はペット禁止のとこ ろが多くて、会場選びに困った。やはり衛生面から禁止しているところが多い のかな。同伴したとしてもやはりマナーには細心の注意を払わないといけない と思った。会場はalice&sakuraさんが見つけてくれた。ありがとう。 わんわんバーベキュー、またやりたいけど、そんなこんなで、あまりにもたく さんのワンコが集まると他の方に迷惑がかかるのではないかと心配。マナー面 でも、一頭や二頭ならオシッコしても平気そうだけど、いっぱい集まるとなる とそれもどうかと思う。みんながトイレシートで出来るわけではないだろうし。 それは次の課題に。 雨なのに、わんわんバーベキュー決行!(へにょへにょ日記) http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/200607230000/ 楽しいわんこだらけのバーベキュー(へにょへにょ日記) http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/200607240000/ チワワの小太郎 http://akane.pos.to/kotaro/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●絵のような◆『沖で待つ』 [2006年07月29日(土)] ──────────────────────────────────── 『沖で待つ』絲山秋子/著(文芸春秋)ISBN:4163248501 http://www.bk1.co.jp/product/2636136/p-akane01465/ ──────────────────────────────────── なんとなく、言葉を紡いでいるような小説。物語というよりも、言葉の響きや リズムや雰囲気を繋げて一つの作品にしているような。ちょっと詩みたい。 「沖で待つ」というタイトルも、作者はたぶん、この語感が好きなんだろうな という気がする。 ストーリーだけ追うとなんてことないのだけど、余白まで含めて全体として絵 のように作品を見たときに、うんうん、わかるかも、と思う。本当の核の部分 は書かないで、周りのものを描く。直接書かないことで、返ってその物の本質 が伝わるってこともある。絵を描くのと似ている。 ──────────────────────────────────── (茜音「日々のほのぼの」より) http://akane.pos.to/akane/f/honobono.htm ・・・・・・─・─・─・──・──・──→この続きも日々更新中です。 日記ブログ「へにょへにょ日記」は毎日更新中。。。 http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/ ──────────────────────────────────── =[PR]================================ 日本最大級ショッピングサイト!お買い物なら楽天市場 http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=IAO95+91O4OI+5WS+C2103 ==================================== =[PR]================================  ★┃今┃週┃の┃ベ┃ス┃ト┃セ┃ラ┃ー┃★┃  ━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 【楽天ブックス】流行の本を今すぐチェック!! http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=IGOG8+K8RCI+1N6+61JSJ ==================================== ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             ◆ サイト更新情報 ◆              ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃茜音 【ギャラリーと日記】 ┃ 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