□□□□□□□□□□ 茜色通信 Vol.0027 □□□□□□□□□□ 2001/05/09 Wed.---Since2000/01/26  発行部数111 _/Contents_/ -- 今日のほのぼの -- ●『バトル・ロワイアル』〜生と死を見つめること [2001年04月14日(土)] ●『北条時宗』〜大河ドラマは渋い大人の楽しみ。 [2001年04月15日(日)] ●ご懐妊報道〜子供を産むということ [2001年04月16日(月)] ●5回目の『エリザベート』〜同じアホなら踊らにゃ損々                     [2001年04月17日(火)] ●キャラメルボックス『風を継ぐ者』〜お江戸でござる?                     [2001年04月18日(水)] ●山田まりやの恋人〜細見君、出世街道? [2001年04月20日(金)] ●『風と共に去りぬ』チケット予約/芸能バカ話 [2001年04月21日(土)] ●万引きは窃盗(犯罪)です。 [2001年04月22日(日)] --更新情報-- ★茜音 ★ぱんだ雑貨店 ★いるかプロジェクト ★りんくる =>>登録・解除・変更はこちらから http://akane.pos.to/common/f/akaneiro.htm 4月はなぜか毎日のように長文を書いていて、一号分に載せ切れませんでした ので、二号同時に発行しました。にもかかわらず、まだ載せきれない分があり ます。最新のものはHPでご覧下さい。 ___________________________________ -- 今日のほのぼの -- ●『バトル・ロワイアル』〜生と死を見つめること [2001年04月14日(土)] 『バトル・ロワイアル』高見広春/著(太田出版) マスコミを騒がせた『バトル・ロワイアル』を読んでみた。殺りくの話という ことだったので、ずっと敬遠していたのだが、映画化もされたし、マスコミも 少し落ち着いてきたので「とりあえずどんなもんか読んでみよう」と思った。 私は元来、ノンフィクションは別として、フィクションで無差別大量殺りくの 話とか、簡単に人がいっぱい死んでしまう話は好きではない。あまりにも簡単 に人が死に過ぎてリアリティーがないのだ。殺すほうではなく、殺されるほう に感情移入してしまって「あんなにあっけなく殺されたらたまらん」と思って しまうし、第一、殺される人の人格とかバックグラウンドが感情移入できるほ ど書き込まれていないことが多い。殺すことが目的で、なぜ殺すのか、が見え てこないものは読んでいても気分のいいものではない。だから『バトル・ロワ イアル』もその種の話かと思っていた。 しかしこれが大間違い。殺りくの話ではあるのだが、無差別でもなければ無感 情でもない。登場人物たちのバックグラウンドが丁寧に書き込まれているし、 心の葛藤も伝わってくる。これは「殺人」とか「死」がテーマなのではなく、 「生」や「生きること」がテーマの物語だ。ではなぜ殺りくという状況を作っ たのかといえば、「生」を語るには「死」を抜きにしては語れないからではな いだろうか。「生」と「死」は常に背中合わせだ。狭いところで中学生が殺し 合いをするという極限の状況を作ったときに、「死」と同時に「生」というも のが浮かび上がってくる。 私たちは普通に生活している限り、ほとんど「死」を意識することはない。そ れは同時に「生」をも意識していないことである。たとえば、身近な人の死や、 自分の身に危険を感じた時には「死」を意識する。私たちは「死」を身近に感 じた時に、自分や、周りの人の「生」に感謝し、「生きる」ということ、「死 ぬ」ということを考えるのではないだろうか。 『バトル・ロワイアル』の場合は、その状況設定が過激だということで批判を 受けたのだと思うけれど、読んでみると、狭い島内で42人の中学生がクラスの 仲間と殺し合いをし、相手を殺さなければ自分が殺されるという最悪の状態が うまく生きていて、「自分だったらどうするだろう」と嫌でも考えさせられる。 この物語が子供たちに悪い影響を与えるとすれば、それはそういう風に子供た ちを育てた大人たちに問題があると思う。素直に考えれば、これを中学生が読 もうが高校生が読もうが、大人が読もうが、絶対に「殺すこと」よりは「生き ること」について真剣に考えるはずだ。それを「子供に悪影響をおよぼす」な んて言っている大人がいたら、そういう人たちのほうがよっぽど悪影響だと思 うのだけど。そういう人たちはこの本をきちんと読んでいないか、かなりのヘ ソ曲りだろう。 殺さなければ殺される、という状況になったからと言って、いきなり、よく知 っている人(この場合クラスメート)を殺せるかと言ったら普通は殺せないだ ろう。しかし殺さなければ殺される。まず、自分が人を殺したくない場合はど うするか。自殺するか、おとなしく殺されるのを待つしかない。『バトル・ロ ワイアル』の場合は、この殺し合いを企画して監視している大人(映画では北 野武演ずる先生だろう)がいるので、真の敵はこの大人たちである。が、彼ら は厳重に守られていてそこに戦いを挑むのは無理。しかし果敢に攻めようとす る子供もでてくる。早々に自殺する子もいるし、仲間同士で集まって隠れるグ ループもいる。 そして、殺す側になってしまう子ももちろんいる。戦争の例を引くまでもなく、 人間、殺すか殺されるかという状況になったら、殺す方を選ぶ人も多いだろう。 しかも殺すことに大義名分がつくのならなおさらだ。戦争の場は「国のため」。 内心は自分の為でもあるのだろうが、それだけでは良心の呵責に耐えきれない かもしれな い。『バトル・ロワイアル』でも、この殺し合いは国家が認めたものであり、 生き残ること、つまり他の全員を殺すことが正しいと大人が子供たちに言うの だ。 だからこの物語の中で悲しくも殺す側にまわってしまった子供たちにも感情移 入できる。むしろこの子たちの行動が一般的なのではないかとも思う。もちろ ん主人公は最後まで殺す側に回りたくないという思いを貫くのだけど。(でも 最終的には結構な人数を殺してたかも。そこはあまり納得できなかった) 主人公はひたすら生きることを考えるだが、それは他人を殺して自分だけ生き 残るということではなくて、みんなで生き残るということだ。そして、誰かを 守りたいという思いが自分が生きることにも繋がっている。 私はこの分厚い本をかなりのスピードで読み切ってしまったのだが、テーマ云 云は別にして単純にストーリーがとても面白い。「えっ、これから一体どうな るの?あの人は結局、死んじゃうの?きゃぁ、危ない、逃げて〜」と終始ドキ ドキハラハラしながら読んでいた。一人すごいキャラがいて、まるでロポコッ プのように殺しまくる(ロボコップ見たことないけど)。なぜ彼は殺りくする のか、というのは読んでもらいたいのだが、このキャラがいることで、俄然ス トーリーが面白くなっている。 寝る間を惜しんで夜中まで夢中で本を読んだのは久しぶりだった。是非映画も 見てみたいものだ。コミックにはがっかりしたけど。 戦争体験した大人がすっかり歳をとって、戦争が遠い過去のものになってしま った今、この本を読むことで子供たちが少しでも「生」と「死」と「互いに殺 し合うことの無意味さ」について考えられるように、この本が有害図書に指定 されないことを祈る。 太田出版 http://www.ohtabooks.com/ 映画『バトル・ロワイアル』 http://www.battle-royale.com/ ___________________________________ ●『北条時宗』〜大河ドラマは渋い大人の楽しみ。 [2001年04月15日(日)] 大河ドラマ『北条時宗』を見ている。大河は近年はほぼ毎年見ているんだけど、 去年の『葵〜徳川三代』(こんなタイトルだったっけ?)はひと月がふた月見 て、あまりのつまらなさに見るのをやめてしまった。 大体、大河ドラマなんて一年もかけてやるものだから、民放の1クールのドラ マみたいに三ヶ月の間にくるくると人間関係が変わってゆくようなスピード感 はないのだけど、ずっと見ているとじわじわと面白くなってゆく。その面白さ を味わうにはつまらなくても最初から見続けることが必要なのだ。「時宗」も 子役のころはなんだかパッとしなかったのだが(過去には子役のほうが活き活 きしていたモノもあったけれど)、和泉元彌と渡部篤郎にバトンタッチしてか らはなんとなく面白くなってきた。あくまでも「なんとなく」であって、人に 勧めるほど熱狂的に面白い訳ではない。 『葵〜徳川三代』は最初に関ヶ原の合戦で、大量の登場人物が一気にでてきた ので訳がわからなくなった。その上、出演者の平均年齢が相当に高かった。ジ ジババ向けかい!とつっこみたくなるようなキャスティング。森光子が舞台で 十代の役をやるのはまぁ許すとして(大河には森さんはでてません)、テレビ で年期の入った女優さんたちが娘役(に近い役)をやるのはどうかと思った。 来年の大河ドラマの主演が松嶋奈々子と唐沢寿明だというのは、昨年の反省が あったからなのかしら。来年のキャスティングは人気俳優を集めすぎて逆に大 河の味わいが無くなってしまわないかと心配である。『陰陽師』みたいなこと にならないといいのだけど・・・。まぁ、ハイビジョンテレビも普及してきて ることだし化粧でしわを隠すのに無理がでてきてるから本当の若者を起用しな ければいけない、と思ったのかもしれない。 今年の『北条時宗』はキャスティングはまぁまぁ妥当。ストーリー的には秀吉 や信長のような超有名人がでてこないのでいまいちパッとしない。もともと歴 史に疎いから元冦は知っていてもそのときの執権が北条時宗だったなんて知ら なかった。いや、学校で習ったような気もするがすっかり忘れていた。そうい えば「執権政治」なんてキーワードもあった。元冦では結局は元は嵐に巻き込 まれて(カミカゼだった?)、日本には攻め込まずに帰ってしまうのではなか ったかなぁ。よく覚えていないけれど。でもこの事件って、忠臣蔵とか本能寺 の変のように何度聞いても飽きないという類いの話じゃないでしょう。だから、 大河でも「元が攻めてきても結局日本は安泰なんでしょ」って思ってしまって、 なんかこう、結末が分かってるミステリー小説みたいになって、どきどきはら はら、っていうのがない。 キャラクター的には6代将軍・宗尊親王役の吹越満が最高!この吹越満は見る 価値アリなので、友人には勧めている (大河ではなく、 吹越満を見てみて、 と)。時宗の家臣・北条実時役の池畑慎之介は何度見てもピーターに見えてし まって、どうも「男」に見えない。設定的には完全に男なんだけどなぁ。奥さ んも子供もいるしひげも生えてる。おかしい。宝塚の男役みたい。 桐子という役で木村佳乃がでているのだが、水軍の中で男勝りに育つ、という 設定はいいとして、衣装がすごく地味。これがいつも気になって、もうちょっ といい衣装はなかったの?と可哀想になってくる。今後どうなるのかわからな いが、もうしばらくはこのまま地味な衣装のままのようだ。 渡部篤郎は今は役の上で十代後半くらいだと思うのだけど、とてもそうは見え ない。役づくりができてるんだか、できていないんだかわからん。義母役の浅 野温子と一緒に出ててもとても親子に見えない。奥さん役の、ともさかりえも 「う〜ん」って感じ。 この後、渡部篤郎と和泉元彌の兄弟の確執が深まってゆくと思うので、あと8 ヶ月、じわじわと楽しむことにしよう。 大河ドラマ「北条時宗」 http://www.nhk.or.jp/pr/bangumi/hojo/ ___________________________________ ●ご懐妊報道〜子供を産むということ [2001年04月16日(月)] 雅子さまがご懐妊の徴候!内心、「またか・・・」と思った。ご懐妊が、じゃ なくて、マスコミの過熱ぶりが。同じ女としては本当に可哀想だと思う。皇室 に嫁いだ以上、仕方ないことなのかもしれないけれど、一般人にとっては妊娠 も出産もすごくプライベートなことで、ましてや子供をつくるかどうかだって 個人的な問題なのに。 私は以前に婦人科の病気をして、将来、子供が産めないかもしれないというこ とも少し考えたことがある。実際には産めなくなるところまで行かなかったの でよかったんだけど、そのときはいろんな可能性を考えてしまった。 私自身は、あっけらかんと生きているので、「産めなくなったらすごく悲しい けど、それはそれで仕方ないかも」と割とあっさりと結論づけてしまったのだ けど、人によっては自分の生きている意味がないんじゃないかとまで思いつめ る人もいるだろうなぁ、と思う。 逆に、「子供なんていらない」という人もいると思う。産めない人も、産まな い人も親戚とか近所の人とかに「お子さんはまだ?」なんて聞かれるたびに嫌 な思いをするだろう。そういう質問は、裏を返すと(意地悪な言い方かもしれ ないけど)、子供を産んであたりまえ、産まないなんておかしい、という風に 聞こえる。 雅子さまのご懐妊報道も、あまりに白熱しすぎると、「なんでもっと早く妊娠 しなかったんだ」「今度こそちゃんと産んでよね」という風に言っているよう に思えてしまう。いままで子供ができなかった(作らなかった)皇太子夫妻を 攻めているようで、可哀想だ。妊娠はおめでたいけど、子供がいたっていなく たって、二人が幸せならいいと思うんだけど。皇太子夫妻、すてきなカップル だと思う。跡継ぎなんてどうにでもなるよ。だから雅子さまには安心して健康 に出産してもらいたいものだ。なにしろ、出産は女にとって命がけの一大事な のだから、心身ともに元気で産める状況を周りが作ってあげるのが一番だ。マ スコミもしばらく静かにしていてくれないかなぁ。 ___________________________________ ●5回目の『エリザベート』〜同じアホなら踊らにゃ損々                         [2001年04月17日(火)] 東海道線に乗って東京へ行く。片道一時間半。『本の雑誌』5月号を読む。こ の雑誌は大きさ(A5版かな?手のひらサイズよりちょっと大きめ)といい、 重さ(これが結構重要。『本の雑誌』はわら半紙みたいな軽い紙なので軽い) といい、内容といい、電車の中で読むのにもってこいの雑誌だ。なんといって も、作っている人たちの顔が見えるのがいい(写真が載っている訳ではない。 記事が手作りっぽいのだ)。今月号も面白かった。タイトルだけで選ぶタイト ル・ベスト10。決め方が実に安易で笑える。一位は『絶対排便力』(主婦の友 社発行/角川書店発売)だった。どんな本やねん(笑)。 今日は上野に展覧会を見に行くと言って出掛けたのだが、それは無理矢理作っ た用事だったりする。展覧会は7月までやっているので別に今日じゃなくても よかったんだけど、でも今日じゃなきゃダメなのだ。なぜなら、今日なら帝劇 で『エリザベート』(*1)をやっているから。これが本命だったりする。なので、 早起きして朝から帝劇に並んだ。当日券がとれなくても、他に目的があれば東 京に来た甲斐があるというもの。ちょっと気が楽。 帝劇のチケット売り場は朝から長い列ができていた。と、言っても昼公演は30 人くらいかな。立ち見(*2)も補助席(*3)もまだあった。今日は立ち見でもよか ったんだけど、売り場に行くと、悪い私がついつい「補助席で」と言ってしま う。そしてちょっとだけ反省。いつも観る前は「これで最後」と思うんだけど、 見終わるとまた観に来たくなってしまう。当日券でもチケットがとれると思う となおさら。今公演では毎週観に来てるアホな私。初演も入れると今日で5回 目。こんなにはまることってないんだけどなぁ。おかしい。おそるべし『エリ ザベート』。 チケットが取れたのでウキウキしながら上野へ。西洋美術館で『イタリア・ル ネサンス 宮廷と都市の文化展』を観る。そして昼ごろ東京(正確には有楽町) に戻ってきて、駅で軽く食事をしてから帝劇に入る。今日もリピーターらしき 方々が多い。 トート役はもちろん山口祐一郎。私見ではあるが、祐一郎ファンというのは、 漫研オタク系(*4)の方が多いような気がする。うちの本屋で言うと、女性向け ホモ小説(そういうジャンルがあるのだ)を買っていく人たちと同じような感 じの方々。多くは美少年好き。なので、彼女達は当然、ルドルフ役の井上芳雄 くんもチェックしているだろう。ちなみに、もう一人のトート役、内野聖陽さ んはおばさん方に人気があるようだ。うまく住み分けができているみたい。 今日はオペラグラスを持参したので、アップの出演者たちを堪能した。途中で、 トートが使用しているらしき秘密の抜け穴を発見して一人喜んでしまった。い ままでは肉眼でしか観てなかったので、気がつかなかったし、気付いたからと 言ってどうということもないんだけどさ。 祐一郎氏は今日もノリノリだったけど、前回観た時の方が激しかった。それに しても途中、ほとんどワンマンショーのようになる場面があって(一路さんや 他の方も出ている場面なんだけど)、そこは本当に気持ち良さそうに歌ってて とてもいいんだけど、一瞬芝居だということを忘れてしまって、山口祐一郎デ ィナーショーに来たような気分になってしまう(そういうショーを実際にやら れているかどうかは知らない)。これっていいことなのか、悪いことなのか…。 一路さんは観る度に歌がよくなっている気がする(素人がこんなことを言うの もなんだが・・・)。最初の頃に一緒に観た友人は、山口祐一郎にノックアウ トされてしまって、「一路さんはあんまり・・」と言っている。が、今観たら きっと一路ファンになってしまうだろう。祐一郎氏が上手いのはいいとして、 何度も観ていると他の出演者たちもそれぞれにいい味を出しているのがよくわ かる。トートもエリザベートも皇帝フランツも出ていない場面があるのだが、 そういう場面もすごく好き。祐一郎ファンには退屈らしいけど、私は好き。そ ういう場面もあってこそ『エリザベート』だ。 友人と、大阪公演、博多公演を観に行く計画を話し合っている。つくづくアホ な私たち。でもアホを自覚しているだけいいか。博多でラーメンば食べるっち ゃよ。大学時代に博多出身の友人に習った中途半端な博多弁を思い出す。女の 子が話しよう博多弁ってかわいいっちゃね。(博多のみなさま、まちがってた らごめんなさい) (*1) 東宝ミュージカル『エリザベート』 一路真輝主演。5月に名古屋、8    月に大阪、10月に博多でそれぞれ一ヶ月公演がある。帝劇での公演は4    月28日まで。 (*2) 立ち見 立ち見と言っても実際は二階B席横の通路に座るらしい。    \3,000。 (*3) 補助席 S席とA席の間の通路に設けられた臨時席。当日券とはいえ、    なにげによい席である。\10,000。 電話予約でS席を取れずやむなくA    席を取ったのであろう方々の前に座ってしまうのは心苦しくもあり、気    持ちよくもあり・・・・。ただし、椅子の座り心地は決してよくはない。 (*4) 漫研オタク系 私の独断と偏見ですが、小太りで、髪は黒くストレート    (長さ、髪型はいろいろ)、地味な服装、メガネをかけていることが多    い。初対面でも話しやすい、気さくでいい人が多いが、つかみ所がない    ので親友にはなれない。気のあったグループで行動することも多いが、    その集団は周囲とはちょっと違ったオーラを放っていたりする。学生時    代は漫画研究部、アニメおたくグループに所属していたであろう方々。    一部に宝塚ファンも含まれるかも。そういう私も学生時代はアニメ研究    部に入っていたので人のことは言えなかったりする(オタクにはなりき    れなかった)。小太りというのは結構ポイントなので、私はスレンダー    な祐一郎ファンをめざしてダイエットに励もうと思った。 ___________________________________ ●キャラメルボックス『風を継ぐ者』〜お江戸でござる?                        [2001年04月18日(水)] 演劇集団キャラメルボックス『風を継ぐ者』再演を観に行く。ちょうど、今、 早稲田大学校内にある演劇博物館で『演劇集団キャラメルボックスの15年』と いう展示をやっているので、劇場に行く前にそちらを見に行った。 見覚えのあるステージ衣装がマネキンに着せらせて飾られていたり、過去の公 演のチケット、チラシ、ポスター、小道具などがたくさん展示してあった。結 成から数年分のチラシやポスターなどは手作り感があって、いい感じ。それで も駆け出しの劇団としてはきちんとしたものを作っていたんだなぁ、と改めて 感心した。キャラメルボックス成功の秘訣は作品の魅力と共に、その宣伝力や 企画力にあると思う。だからこういう広告物には興味津々で、今回の展示では その変遷がよくわかって非常に面白かった。 早稲田大学から都営荒川線で池袋方面へ。荒川線には初めて乗った。今日は友 人二人と一緒だったのだが、二人も初めてだそうだ。路面電車みたいでかわい い。最初、乗り方がわからず、切符売り場を探してうろうろしてしまった。が、 料金は乗ったときに運賃箱に入れる方式だった。「降ります」ボタンもついて いて、バスみたいだ。 池袋へは予定より早く着いてしまって、昼食を食べてからディズニーストアな どでお買い物。バンビのシールを衝動買い。可愛い・・・けどラメ入りで高か った。ついでに別のお店で「たれぱんだ」のブックカバーをゲット。最近、布 製のブックカバーにはまっている。いいのがあると買ってしまう。書店のブッ クカバーよりも丈夫でおしゃれなので愛用している。 開場時間が近くなってきたので、サンシャイン劇場へ。『風を継ぐ者』はチケ ットぴあでの販売を止めてしまった(ハーフプライスチケットのみ取り扱って いるらしい)のが原因か、平日はすごく空いているらしい。いつもは平日でも 一回の椅子はほとんど埋まるのだけど、今日は空席が目立っていた。二階席も ガラガラだったようだ。なんとなく会場の熱気がいつもより感じられず、キャ ラメルを観に来た、という気がしない。帝劇(広い)で『エリザベート』を観 すぎてる所為もあるかも。カーテンコールの拍手もすごく小さく聞こえた。 舞台の内容は、よかった。ギャグ満載で、一瞬、NHKの『お江戸でござる』 を思い出してしまって、えなりかずきがでてきそうだと思ってしまった。主軸 のストーリーはシリアスで、チャンバラ(殺陣)もあるし、泣かせ所もある。 やっぱり菅野さんの沖田総司はさわやかでいい。笑顔が素敵。しかし、キャラ メルの時代劇はセリフが聞き取りづらくて(もともと早口で畳み掛けるような 芝居だし)、話を追うのがつらい。時代劇はだいたいが男芝居だし、私はキャ ラメルの芝居では現代劇や大正時代あたりの話の方が好きだ。 『風を継ぐ者』は初演でもそうだったのだが、今回も舞台美術がとてもシンプ ル。でも照明やスクリーンを上手く使っている。でも個人的にはキャラメルの 舞台美術は物がたくさんあって、すこしごちゃごちゃしているくらいがいいと 思う。一つの部屋が、この人の部屋になったり、あの人の部屋になったり、と いうのが好きだ。時代劇だと殺陣があったりするのであまりセットを作れない のかもしれないが。 二日連続の上京&観劇で疲れた。今日は早く寝よう・・・。 ___________________________________ ●山田まりやの恋人〜細見君、出世街道? [2001年04月20日(金)] キャラメルボックスの細見くん(←『風を継ぐもの』では主役だ)が山田まり やとデートしてるところが週刊誌に載ったそうな。野次馬な私達、本屋の特権 を生かして早速「フライデー」(講談社)をチェック!おお!載ってる載って る(笑) 二人とも帽子かぶってるけど、変装してるってほどじゃない。山田まりや、う らやましいほどの巨乳だわ。デート、楽しそうでいいのう・・・。だいぶ前に、 シアターテレビジョンで細見君のやっている番組に山田まりやが電話で声だけ で出演(ホントは映らないところにいた)していたんだけど、そのときに、 「この二人、アヤシイ」と思った。まさかホントに怪しかったとは。山田まり やの元恋人の元ウルトラマンはどうしたんでしょう。ラブラブだったのに、別 れちゃったのかしら。 私達からしたら「キャラメルの細見君」が主語だけど、一般には「山田まりや に新恋人!」っていうキャッチフレーズなんだよねー。寂しい。名前じゃなく て「新恋人」っていう代名詞。まぁ、細見くんは上川隆也氏よもしゃべれるし、 テレビ向きだと思うので、これを期にズンズン出世してくれい。応援しようっ と。 それにしても、上川さんはいったいいつになったら舞台に出るのでしょう。キ ャラメルじゃなくてもいいから、もっと舞台に出て欲しいなぁ。あのぷるぷる 震えるオーバーな芝居はテレビじゃ納まりきらんでしょう。舞台で観て丁度い い。「新・お水の花道」でも笑かしてくれそうもないし、上川隆也のギャグが 観たい今日この頃。テレビでもコメディとかやればいいのにな。 ___________________________________ ●『風と共に去りぬ』チケット予約/芸能バカ話 [2001年04月21日(土)] 今日は大地真央のミュージカル『風と共に去りぬ』のチケット一般発売日。既 に某先行予約でA席はゲットしているのだが、別の日のS席を取るべく、朝か ら電話、電話、電話・・・・。ひたすら電話。帝劇のテレザーブ(電話予約) は朝9:30からなので、他のプレイガイドなんかよりも一足早く受付を開始して いる。普通は10:00から。で、 10時まで電話して繋がらなかったらインターネ ットも駆使しようと思い、早起きして、身支度をして、パソコンも準備して、 電話したのだ。 案の定、全く繋がらない。めげずに何度も掛け直す。もうすぐ10時だ、という ときになってやっと繋がった。希望どおりのチケットを予約できた。しかも二 列目のど真ん中!うひゃぁ。これぞS席ね。オーケストラピットという邪魔物 (オーケストラのみなさんごめんなさい)はあるけれど、これで間近で山口祐 一郎氏が観れるのだ。大興奮。ふがぁー。そう、お目当ては大地真央さんでは なく祐一郎氏なのでした。 ちなみに、インターネットの方も10時すぎは混雑して繋がらなかった。なにげ に帝劇の電話予約は、こんなに朝からがんばらなくても平日の公演なら結構い い席が取れそうだ。なにせ、帝劇は2000人も入るんだから!しかも二ヶ月公演。 そう簡単にチケットは掃けないでしょう。前回の『エリザベート』のときは、 電話を断念してインターネットで妥協してA席を取ってしまったのが悔やまれ る。 よく、友人と芸能話をするときに、「○○さん(芸能人)にもし、誘われたら 行く?」という質問をされる。そんな非現実的な質問に、とりあえず「誘われ ないって(笑)」と断りつつ、「う〜ん、行くかなぁ」などと真剣に答えてし まうバカな私。だいたい、誘われるってどこに誘われるんだろう・・。デート? バー?居酒屋?部屋?ベッド?・・・いかん、いかん妄想が・・・・。 まぁ、「誘われる前に出会うわけでしょ。その出会いがないんだから誘われな いでしょう」と、無理矢理、現実に引き戻してみるんだけど(引き戻す必要も ないが)、ふと、出会う可能性がないこともないということに気付いた。それ こそ妄想だが・・・・。 想像してみよう。友人の結婚式に行ったら、好きな芸能人が招待客または親戚 席にいるかも。これの妄想は、絶対ありえないといいきれないところが怖い (笑)。それを友人に言ってみたら、またその話題で盛り上がってしまった。 こんなことで楽しめる私たちってお気楽だわ〜。 友人の結婚式で山口祐一郎氏がいたらそりゃあもう大興奮だが、有名だけど特 に好きでもない芸能人だったら複雑。嫌いな芸能人だったら逆に興味津々かも (ホントに嫌なやつかどうか観察してみる)。でもたぶん、どんな有名人がい ても、近くに行ってお話なんかできないんだけどね。人見知りだし、小心者な ので。近くで見るだけで満足してしまうことでしょう。 ___________________________________ ●万引きは窃盗(犯罪)です。 [2001年04月22日(日)] 私の働いている書店に中学生か高校生の集団がやってきた。まぁ、集団はよく やってくるんだけど・・・。中学生くらいの男の子たちってどうして集団で買 い物にくるのかしら。女の子は割と二、三人で行動するのに、男の子たちって ば四、五人かそれ以上で行動することが多い。これは私が現役の中学生だった ころから謎だった。なんか群れで行動する習性があるのかなぁ。変なの。 今日の子たちは、学校か部活動の帰りらしく、二、三人女の子が混じっていた けど、あとは男の子。総勢10人くらい。ジャージの子と制服の子がいた。なん となく行動が不審なのと、チラチラとこちら(店員)を見てくる男の子がいて、 怪しいなぁと思って注意して見ていた。が、なにせ人数が多いのでちょっと撹 乱させられてしまった。私は元来、不審人物を見張るということが不得意だし。 ストーカーや探偵にはなれない。なる必要もないけど。 しばらくたったら、なんだか店の隅に行って、誰かを待ってるみたいに、たむ ろし始めた。その様子はそれほど不審ではなかったのだけど、「一体この集団 は何やってんだろう」と思いつつ、仕事が終わる時間が来たので事務所へ行っ た(店はまだやっている)。いつもは店頭にいるはずの社員さんが事務所にい るのでおかしいと思ったら、さっきの集団のうちの一人が捕まっていた。窃盗、 別名万引き。う〜ん。やっぱり。あの子たちはこの子を待っていたのね。 あとで聞いたら、捕まった子以外の子たちは店でたむろされても困るので、帰 るように言って帰したらしい。でも捕まったのは、私が一番怪しいと思ってた 子ではなかったので、他の子も何か取っていたかもしれない。 確実だと思うのは、捕まった子が万引きしてるのを知っていた子がいるんじゃ ないか、ということ。盗んだ子はもちろんいけないのだけど、知ってて見逃し たり、面白がって煽ったりする子も許せない。友だちなら盗むのを止めさせる べきだと思う。正論すぎて自分でも怖いが、これが本音。イジメなんかでも、 いじめてる子、いじめられてる子の他に傍観してる子というのが必ずいる。実 は、この傍観している子というのが悪だと思うのだ。傍観している子たちが内 心でどう思っているのか分からないが、場合によってはこの子たちの行動次第 でイジメってなくなると思うのだけど・・・。 ものを盗む子供というのは、親に感心を持ってもらえなかったり、愛情に飢え ていたり、ただ単に遊び感覚でスリルを楽しんだり、古本屋に売ってお金に買 えたかったり、いろいろだと思うのだけど、物に対する執着というか愛着がな いのかなぁという気もする。店頭の商品を盗んでもいいくらいの物、としか考 えられないのかも。自分の持ち物に対してもそれくらいの意識しかなくて、物 を大切にしようという気持ちも薄そうだ。それを売って商売して、その利益で 給料もらって生活している人がいるということまで考えが及ばないのかも。想 像力が足りない。 (茜音「日々のほのぼの」より) http://akane.pos.to/ ___________________________________ --更新情報-- ★茜音 http://akane.pos.to/ アトリエの屋上(BBS)を改装しました。書き込みお待ちしています。 (2001/05/01) トップページのカレンダー更新しました。5月は竹林です。(2001/05/01) ★ぱんだ雑貨店 http://akane.pos.to/sozai/ ぱんだ雑貨店に壁紙5点追加しました。(2001/05/01) ★いるかプロジェクト http://akane.pos.to/iruka/ 【いるマガ】バックナンバー随時追加してます。 ★りんくる http://akane.pos.to/link-ru/ 新着リンク追加しました。 チケット、ショッピング、ドラマなどなど。(2001/04/14) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓  発行■そふえのりこ(祖父江典子)     【茜音】     【アトリエの屋上BBS】       「茜色通信」HP■登録、解除、変更はこちらから。    「茜色通信」は、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して  発行しています。    【いるマガ】っていうメールマガジンもやってます("o")/~~~    Copyright(C) 2001 Sofue Noriko  発行者の許可なく転載することを禁じます。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛