もちろん、手作りごはんのコツなんかも書いてある。ワンコに必要な栄養素を考えたメニュー作りや調理の仕方のヒントなど。でも必ずしも手作りが一番というわけではなくて、カリカリフードでもなんでも、飼い主が安心して与えられるものを、ということだった。
Decoさんが経営するドッグカフェのお客さんたちのエピソードも多い。リードをつけずにお散歩していて事故に遭ってしまったワンちゃんや、大病しても飼い主さんの献身的な介護で快復して長生きしているワンちゃんなど、ほんとうにいろいろなワンちゃん(と飼い主さん)がいるのだ。
犬は個体差が大きいので、しつけについても一概には言えないのだけど、犬と飼い主のライフスタイルに合わせてよりよく暮らせるようにしつけをする必要がある。しつけの本に書いてあることが絶対ではなく(本によって違うことが書いてある場合もあるし)、自分たちに必要と思うことを実践すればいいと思う。もちろん、他人に迷惑をかけないようにしつけるのは最低限のマナーだけど。
我が家の小太郎は、外出先でも大人しくておでかけに連れていくのにはあまり問題はないのだけど、屋外では排便しないようにしつけすればよかったと、今になって思う。家の周りだけをお散歩しているのだったらこのしつけは不要。家の周りは自然が多く、外で排便するほうが気持ちよさそうなので、小さな頃から特に気にしなかったのだけど、いざ都会のほうへおでかけするとなると、街中でのおしっこやうんちは他人に気を遣うのだった。
大きなお屋敷に住む年上の男性と結婚した若い女性が、亡くなった前妻の影におびえ、追い詰められてゆくサスペンス。後半では次第に前妻の死の真相が明らかになってゆくのだけど、その過程がまた息詰まる展開でハラハラする。
淡々とした語り口でそれほどの盛り上がりもないような気で読んでいたのだけど、結末が気になって、気がつくと夢中で一気読みしていた。読み終わったあと、一抹の寂しさが。あのハラハラはもう味わえないのか…。
大きなお屋敷や、たくさんの使用人、庭のバラ、敷地内の森、入り江、ボート。こういう小道具に心惹かれる。最初はおどおどとしていた語り部の女性(若い妻)が、次第に堂々とした風格のようなものを身につけていき、成長してゆく様もこの小説の味わいのひとつ。
フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)梅田 望夫(著)、茂木 健一郎(著) 筑摩書房 ¥ 735 [新書] 2007-05-08 ISBN:9784480063618 / ASIN:4480063617 |
これは、梅田色というより茂木色なんだろうか…。ネット時代の教育についてとか、なるほどと唸るような話題もあったのだけど、なにかが違う。なにが違うんだろうと考えた結果、どうもこの二人の未来像のなかに、製造業とか農業とか「ものをつくる人」の存在が見えてこないということが違和感の原因ではないかと思い当たった。
ネット社会が将来いい方向に向かうという前向きなビジョンはとてもいいのだけど、それってなにか、恩恵にあずかるのは格差社会の上のほうの人間の話なのではないの、って感じ。そのために苦労する人たちってのもいるんじゃないのかなぁ。
ネットを使えば、会議などに費やす時間を大幅に短縮できるとか、効率がよくなるとか、それはいいのだけど、そうやって効率をよくできない世界というのもあって、米作りには絶対に数ヶ月かかるし、ものをつくるための研究には実験や検証で膨大な時間がかかる。そういうものとの時間の格差ができてしまうような気がして怖い。その格差がなんとなく見えないカベになりそうな気がする。うまく言えないのだけど。
要するに、そういう「ものづくり」の世界とスピードや効率重視のウェブの世界との関連性が見えてこないから現実感が乏しく感じてしまうのではないか。
そういえば、「ウェブ人間論」はそのタイトル通り、人間とウェブの関係について語られていたから、読んでいてもしっくりと来たのかもしれない。今回は、どうもバーチャルな世界の話ばかり。人間がみえない。もう少し、目線を下げた未来像を聞いてみたい。
そんなわけで、お二人の対談部分は理解が難しい部分もあったのだけど、最後に収録されていた講演の内容は一般向けの言葉でわかりやすかった。これを巻末に収録したのは正解。
『トリツカレ男』演劇集団キャラメルボックス サンシャイン劇場 2007年11月29日-12月25日 原作:いしいしんじ 脚本・演出:成井豊 出演:畑中智行、岡田達也、西川浩幸、大森美紀子、坂口理恵、岡田さつき、菅野良一、岡内美喜子、温井摩耶、三浦剛、筒井俊作、左東広之、渡邊安理、多田直人、小多田直樹、阿部祐介、井上麻美子
キャラメルボックスにしては珍しく出演者が外国名。SFファンタジーものではあったけれど、ほんとうの外国が舞台になっているものは珍しい。とはいえ、今回もファンタジーなので舞台はイタリアとなっているけれど、かなり、架空の国っぽい。時代も現代なのかちょっと前なのかよくわからない。
全体的な印象としてはディズニー映画みたいだなと思った。しゃべれる動物たちも出てくるし、歌や踊りもあるし、色彩もアニメっぽい。
ほんと、いつも思うけれど衣装がかわいい。今回は既製品じゃないものも多そう。手作りかなぁ。ネズミやインコの衣装もかわいいし、イタリアンな人々の衣装、ロシアンな人々の衣装、小物なんかもヨーロピアンでかわいい、かわいい。
夢中になるとそれしか見えなくなっちゃう“トリツカレ男” ジュゼッペの恋のお話。途中で、それはないだろう…って突っ込みたくなったけれど、まぁ、ファンタジーだしね。
ジュゼッペが恋に落ちるペチカには実は遠く離れた故郷に婚約者がいて、その人はもう亡くなってしまっていた。ジュゼッペは亡くなった婚約者になりきって彼女の前に現れる。彼女が婚約者だと思いこんでしまうというのも、それはないだろう…なんだけど、それよりも、恋敵がすでにこの世にいない人だというのができすぎだなぁ。もし、生きている相手だったら結末はどうなったんだろう。それでもペチカはジュゼッペを選ぶかな。それとも遠く離れた婚約者を選ぶのかな。それがとっても気になるのだった。
演劇集団キャラメルボックス
http://www.caramelbox.com/
トリツカレ男
http://www.caramelbox.com/stage/toritsukare/index.html
後には巧妙な仕掛けで難事を次々と解決してゆく又市だが、この頃はまだ駆け出し。若さゆえに青臭く、失敗もする。しかし躍動感があって読んでいて気持ちが良かった。
このシリーズ、全部読んではいるのだけど例によって細かいストーリーは忘れている。この“エピソード1”に出てきた人物で、後にも出てくるのはいったい誰と誰なのか。知らない(というか忘れているだけなのだけど)が故に面白いということもある。逆に、知っていればもっと面白かったのかもしれない。
いくつかのエピソードが連なって、最後には多くの人死にを出す難事件に発展してしまう。どうも、次に繋がるような含みのある終わり方。次回作でこの伏線が生きてくるのだろうか。
しかし次回作を読むまでにはまた、このストーリーを忘れてしまうのだった…。だって複雑なんだもん。
『モーツァルト!』帝国劇場 2007年11月19日〜12月25日 脚本、歌詞:ミヒャエル・クンツェ 音楽:シルヴェスター・リーヴァイ 演出・訳詞:小池修一郎 出演:中川晃教(Wキャスト・井上芳雄)、市村正親、高橋由美子、hiro、香寿たつき(Wキャスト・涼風真世)、山口裕一郎ほか
キャストは初演からほとんど変わらず。今回はコンスタンツェ役に元SPEEDのhiroが加わった。コンスタンツェとしてはいままでで一番イメージに合っているかも。今まで見た松たか子とか西田ひかるのコンスタンツェは、ちょっと聡明すぎて(しかも強くそう…)、モーツァルトのほうがアホっぽく見えたからなぁ…。hiroはピュアで非力な感じがいいと思う。
主演の中川晃教は今回はシャウトしすぎ。あれはやり過ぎでは…。でもやっぱり歌はうまいのだった。山口裕一郎は別格。この作品では出番が少ないけれど美味しい役。本人的には楽しいのではなかろうか。
モーツァルトの姉ナンネール役の高橋由美子も相変わらずかわいい。歌も好き。ヴァルトシュテッテン男爵夫人の香寿たつきも素敵。この人の歌も好き。
この時代の衣装、ゴージャスなので見応えがある。やっぱり輪っかのドレスとか、憧れちゃうのだ。今回は二階席だったけれど、もっと近くで見てみたい。
家から近い場所で、お庭のざる菊を無料で公開しているお宅があるので見に行った。で、そのついでに箱根までドライブ。どっちがついでだ…。
ざる菊はザルを伏せたようなまぁるい形に小さな花がたくさん咲く菊。とてもきれい。
そして箱根へ。とてもいい天気だったので、ドライブが気持ちいい。まずは芦ノ湖。風が意外に強くて、湖の水面に白波が立っていた。海賊船型の遊覧船を見物。風が冷たいので記念写真を撮ってから車に戻った。
箱根・芦ノ湖スカイラインからは富士山がよく見えた。絶景! 小太郎と富士山のツーショット(?)も撮れて大満足。ちょっぴり寒かったけどね。
仙石原のススキを見たかったので、帰りに寄ろうと思ったら駐車場が思ったよりも遠かったので、車窓から眺めるだけでおしまい。ちょっと歩いてみたかったけど、また今度にしよう。
photo album
http://akaneiro.com/kotaro/album/album2007/pipipiga.php?q_dir=.%2Fimg%2F20071114hakone
へにょへにょ日記
http://plaza.rakuten.co.jp/fuwafura/diary/200711160000/
ある程度、アニメやヒーローものの知識があるとより楽しめる。というか、知らないと面白くないかも。
世界を征服するためにはその目的、手段、征服後のビジョンまでを思い描いて計画的に進めなければならない。仲間を集め、秘密基地を作り、武器を準備し、スパイを送り込み、周到に根回しをする。立ち向かってくる正義のヒーローたちとも戦わなければならないのだが、ヒーローよりも実は警察や軍隊のほうが手強い敵だったりする。仲間集めや基地作りには多額の費用がかかるので資金集めもしなければならない。
銀行強盗など悪事を働いて資金を集めるという方法もあるけれど、これはリスクが高い。隠れ蓑の会社などを作ってまっとうに稼ぐのが一番。しかしまっとうな経済活動で資金を集められたら、それを征服になんて使わずに堂々と贅沢三昧の生活ができたりするのだった。
「悪の軍団」のジレンマである。「悪の軍団」はなぜそこまでして「世界征服」をしたいのか。ナゾに包まれたその実態に光を当てる画期的な本である。
歴史上の人物や実在する国の元首なども例に挙げて解説してあって面白い。単なるオタク本と侮るなかれ。
短編同士がそれぞれ独立しているのだけど、それぞれの登場人物が他の作品に登場したりして全体としてひとつの物語にもなっている。そういうところが「上手い」。
しかし途中で、どこかで読んだようなネタが…。たまたま最近読んだベストセラー小説と同じネタ。わからなければそれはそれでよかったのだけど、この前読んだばっかりだし。同じ本、読んでそこから着想したんだろうなぁというのがわかってしまった。
著者の本業はお笑い芸人。小説家を目指しているわけではないのだろうから、これでいいのだ。映画化もされるらしい。どうせならテレビドラマにもなればいいのに。小説単体としての完成度というよりも、劇団ひとりというアーティスト(?)の作品のうちのひとつとしてとらえたらいいのだと思う。
それはともかく、この本、パンダ好きにはたまらない。黒柳徹子さんが、パンダが日本にやってくる前からパンダの研究をしているとは知らなかった。そんな元祖・パンダ博士と、世界で初めて野生のパンダの撮影に成功した岩合さんとのパンダ通対談。へぇ、ほぉ…と思わずうなってしまうパンダ情報がいっぱい。
この本を読めば、お二人ほどのパンダ通にはなれなくとも、プチパンダ通くらいにはなれそう。
岩合さんのパンダ写真も満載で、大満足だった。やっぱり岩合さんのパンダもいいな。