アマルフィ真保 裕一(著)扶桑社 ¥ 1,575 [単行本] 2009-04-28 ISBN:9784594059385 / ASIN:4594059384 |
ホワイトアウトも織田裕二だった。ちょっとテイストは似ている。ハードボイルド。小説の主役の黒田はかっこいい。映画の織田裕二もはまっていた。
読みやすいといえば読みやすいのだけど、だからなんだって感じでもあって…。好きな人な好きなんだろうけど、私はあんまり…。映画とは設定やストーリーが多少違う。映画は映画、小説は小説で楽しめる。
映画にするには制約が多すぎて、このプロットはなくなったんだろうけれど、このまま映画にしたら、それはそれで面白そうだと思った。
ゴールデンウィーク頃から微量な出血が続いていたので、7月に婦人科に行ってみた。昨年10月に大きい病院に検診に行ったときには異常はなかったのだけど、今回別の小さい病院に行ってみたら筋腫を発見されてしまった。3.5センチ。もう一度、大きい病院に行ってみるのもいいかもしれない、とのこと。
普通は、症状がなければ経過観察でいいのだけど、昨秋なかったものが今あって、しかも意外に大きいのでちょっと心配は心配。その後出血は止まったのでそのままになってしまっている。出血はたぶん、筋腫じゃなくてホルモンのバランスが崩れていたんだと思う。婦人科に基礎体温表も持って行って見てもらって、出血はこのあと止まるでしょうって言われてその通りになったので多分そう。
この夏は梅雨っぽい気候がずっと続いていて、バテバテ気味。秋になって涼しくなってから婦人科のことは落ち着いて考えることにする。
ステロイドはそのまま9mg。大学病院のほうで膠原病の医師に筋腫のことを聞いてみたら、ステロイドの影響で筋腫が大きくなるということはなくて、むしろ成長しないことが多いらしい。ちょっと安心した。
手術したりする場合には、ステロイドの投与量を一時的に増やすステロイドブロックという特別な措置が必要らしいけれど、それも大きめの病院だったら問題なくやってくれるし、必要なら紹介状も書いてくれるというのでそれも安心。
大学病院の担当医師は、1,2年ごとに替わる。今回も一年足らずで新しい医師になった。女性のほうが話しやすいので、ずっと女性の医師に診てもらっている。いままで数人の医師に診てもらったけれど、今回初めてちょっとベテランっぽい医師に当たった。話しやすいし、説明もわかりやすくてとてもいい感じ。この医師にずっと診てもらいたいなぁ。
一方、漢方の医師にも出血のことを相談してみたら、ちょっと違う種類のものを入れてくれた。もともと飲んでいる漢方薬に、ホルモンバランスを整えるような成分が入っているそうだけど、あらたにヨモギを追加してくれた。味が、まろやかになって飲みやすくなった。1ヶ月間飲んで、とりあえずヨモギは終了。ヨモギをやめたあとに出血は自然に止まったので、効果はナゾ。ヨモギ茶が美味しそうだということはわかった。
漢方薬は、効果があるのかどうかよくわからないのだけど、ずっと同じ男性医師で、診察ではそれほど多くは話さないのだけど、こちらから聞けば気さくにいろいろ答えてくれるのでカウンセリング効果も兼ねて月に一度通っている。
効果としては、週に2度通っている鍼灸のほうが高いと思う。家でもせっせとせんねん灸をしている。鍼灸も漢方も、通院が必要なくなると自分の時間が増えていいのだけど、やっぱり季節の変わり目なんかは体調が不安定で、やめてしまったり通院を減らしてしまうのは不安。まだしばらくはあちこち通わなければならない。
自分の許容範囲に比べて、薬(ステロイド)の量が、まだ多いのかなという気がしている。一気には減らせないけど、いままで通り、徐々に減らしていく方向で日々精進。
難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/
多発性筋炎・皮膚筋炎
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/067.htm
チェーホフを楽しむために (新潮文庫)阿刀田 高(著) 阿刀田 高(著)新潮社 ¥ 580 [文庫] 2008-12-20 ISBN:9784101255323 / ASIN:4101255326 |
あらすじというよりも作品全体の雰囲気、そのストーリーを包み込む空気のようなものが好きなのだ。
そのチェーホフを、阿刀田高が読むとどうなるのか、興味があった。
もともと、阿刀田氏の「○○を楽しむために」とか「○○を知っていますか」というシリーズが好きだったので、阿刀田×チェーホフを楽しみたいというのもひとつ。
チェーホフは、有名な戯曲しか読んでいなくて、そのほかの小説作品ってどうよって思っていたのだけど、この本を読んでみたらやっぱり小説より戯曲なのだと思った。読んだことのない小説を読むよりは、過去に読んだ戯曲をもう一度読み返したくなったのだった。
シェイクスピアは、作品のストーリーや解説を読めばなんとなくわかった気になる。しかしチェーホフは、作品そのものを読んでみないと、あの微妙な空気はわからない。阿刀田氏をもってしても、チェーホフ作品の絶妙なニュアンスまでは伝わらず、結局、読んでみるのが一番てっとりばやいんじゃない? と思った。
しかし、短編小説家という同業者としての視点からのチェーホフ論というのはなかなか面白くて、チェーホフというフィルターを通して、阿刀田高を楽しめる一冊である。
『ダンス・オブ・ヴァンパイア』帝国劇場 2009年7月5日-8月26日 音楽:ジム・スタインマン 脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ 演出:山田和也 出演:山口祐一郎、石川禅、大塚ちひろ(Wキャスト:知念里奈)、浦井健治(Wキャスト:泉見洋平)、安崎求、阿知波悟美、シルビア・グラブ、吉野圭吾、駒田一ほか
初演でも見ているので二回目。音楽が素敵。でも演出は微妙。舞台セットはけっこう好きかも。帝劇はお金かけてるだけあって、セットが豪華。高いチケット代には豪華セットを見る楽しみも含まれているのだ。だから、セッとが質素だとがっかりする。
ダブルキャストだけど、迷わず大塚ちひろさん。かわいい。歌上手い。テレビドラマに出てるのも好きだけど、やっぱり舞台がいい。
で、ダンスシーンで、本人が踊っているのかと思っていたんだけど、全然別人が踊っていることがわかった。初演で、この人は歌だけじゃなくてダンスも上手い、って感心したのだけど…。でもま、いいや。
最後に、ストーリーと関係無く出演者総出で歌って踊る部分があるのだけど、それってどうなの? って感じ。マンマ・ミーアのマネなんだろうか。
出演者(とコアな観客)にとっては楽しい部分でもあるみたいだけど、演出的には疑問。まぁ、演出的に疑問な部分はたくさんあるのだけどもね。別の舞台の有名シーンをマネしてみたけど失敗しちゃった…みたいな。
全体的には雑然と楽しい感じ。出演者は楽しそう。こういうミュージカルもいいのかもしれないけど、…うーむ、もうちょっとって感じなのだった。
ダンス・オブ・ヴァンパイア
http://www.tohostage.com/vampire/
告知されたその日からはじめる私のがん養生ごはん柳原 和子(著)主婦と生活社 ¥ 1,680 [単行本] 2003-04 ISBN:9784391126273 / ASIN:4391126273 |
この手の健康本って、著者が違っても、同じ団体に属していたり、どこかで繋がりがあったりすることが多いのだけど、先日読んだ『日本だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか』と内容はとてもよく似ているのに、著者同士に繋がりはないみたい。
この本の著者の柳原和子氏は、ノンフィクションライターで、自身ががんになって治療法を模索し、多くの患者仲間と情報交換するうちに、食餌療法に行き着いた。「日本だけなぜ〜」の済陽高穂氏は医師として膨大な数の患者に接するうちに、奇跡的とも思えるような回復を遂げる人に共通するのは食事であるということに気付いた。
二つの本に共通するのは、どちらも玄米菜食だということ。日本だけでなく、世界中に厳しい制限をするような食餌療法はあるようだが、肉を食べない、水分を多く摂る、など共通するところは多い。
徹底するのならば、有機野菜、ミネラル水または浄化した水道水、そして運動も取り入れるなど、お金や時間、そして食事を作る労力がいる。しかし、現在、身体の中にがんがあるという場合には、中途半端ではなく徹底してやらないと効果がないようだ。
弱った身体で、これを徹底するのは、相当な精神力がいるのではないかと思う。
「がんから始まる」を書いたエッセイストの岸本葉子さんもがんになってから、徹底した食餌療法をしたと書いていた気がする。柳原さんも岸本さんも独身女性。そして、済陽医師は、食事作りなどのサポートをしてくれる家族がいない方には食餌療法を勧めない、と書いている。
独身女性ならば、ライフスタイルを自分なりに変えるのも簡単。決断してしまえばあとは自分次第だ。また、献身的にサポートしてくれる奥さんがいる男性なども、食餌療法を続けることは可能だろう。逆に、主婦や独身男性などは難しいのではないかと思う。主婦の場合は、家族の食事の世話や家事をしながら、自分用の食事を作らねばならないとなると、相当な負担だ。睡眠時間をたっぷりとったり、きちんと昼型の生活をしようと思っても、パートナーや子どもたちのスケジュールに合わせているとそうもいかないだろう。
そう考えると、がんになってしまってから食餌療法でがんを克服するのは、並大抵のことではない。
がんになる前に、食事やライフスタイルを見直し、がんにならない身体作りをしていかなければならないと思った。
予防的に食事に気をつけるのならば、それほど神経質にならずに、塩分・糖質を控え、全体のカロリーも通常より少なめにし、玄米菜食。それに豆類・海藻を多く摂るように心がける。水分もたっぷり。青汁もいい。タンパク質は肉ではなく魚で。
とにかく、食事は身体作りの基本。食べた物が身になるのだから、なるべく余分なものは摂らないようにして、必要なものを効率良く摂取したい。
…なかなか難しいのだけどね。。。
日本だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―消化器外科の権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法済陽 高穂(著)主婦と生活社 ¥ 1,575 [単行本] 2007-12 ISBN:9784391134278 / ASIN:4391134276 |
がんから始まる (文春文庫)岸本 葉子(著)文藝春秋 ¥ 630 [文庫] 2006-04 ISBN:9784167599072 / ASIN:4167599074 |
「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 (光文社新書)山田 真哉(著) 山田 真哉(著)光文社 ¥ 735 [新書] 2008-02-15 ISBN:9784334034375 / ASIN:4334034373 |
私は著者の言う「会計人」の気質があるらしく、紹介されている事例でも、そんなこと前から気付いていたよ…っていうものが多々あった。
なにごとも「費用対効果」「コストパフォーマンス」で考えるのが「会計人」らしい。高い買い物をしても、それを使う年数で割って一年あたりの価格で考えたり、それを買うことによって減らせる労力を考えてお得度を計算してしまう。
百円ショップは便利だけど、ものによってはいい物を長く使った方が得だったり、逆に高いものを買ってしまってもったいなくて使えないよりは、百円のものをがんがん使い倒したほうが得かも、と思ったり。
数学は苦手だけど、数学と会計は別のものらしいから、私も勉強すれば会計士にはなれるかもしれない。
ともかく、本には事例がたくさん載っているので、もちろん私が知らなかった、気付かなかったことも多くてとっても参考になった。…それも会計人だからこそ、かも。普通の人にはどうでもいいことだったりして。
目先の利益に気を取られて将来的な展望に欠けてはならぬのだ。損して得取れってこと。ビジネスはお金(会計)だけじゃないよ、って最後に著者も言っている。大賛成。
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)山田 真哉(著) 山田 真哉(著)光文社 ¥ 735 [新書] 2007-04-17 ISBN:9784334034009 / ASIN:4334034004 |
コーカサス国際関係の十字路 (集英社新書 452A)廣瀬陽子(著) 廣瀬 陽子(著)集英社 ¥ 735 [新書] 2008-07-17 ISBN:9784087204520 / ASIN:4087204529 |
本を読んでもわからないかな、と思っていたけれど、この本は読みやすくてわかりやすい。…とはいえ、読んでるときは「なるほど、ふむふむ」と思っていても、読み終わったら…「あれ、それでどうなんだ?」という感じではあるのだけど、ともかく、歴史的にも民族的にも国際的にも複雑で難しい地域なのだということはよく分かった。とてもひとことで言い表せるものではなく、豊富な資源があるが故に各国の利害関係も複雑。
日本人にとっては馴染みが薄い地域ではあるけれど、国際的にはとても重要な地域だし、それだけに注目され、大国が介入してくる。それだけ、魅力的な地域でもあるということだろう。
ひとつの紛争にしても、背後には複雑に絡み合った事情があり、どちらが正しく、どちらが間違っていると言えるものではない。すべてを円満に解決するのは至難の業としか思えない。
こういう国のニュースを伝えるキャスターや、テレビに出ているコメンテーターは、大まかな情勢を理解しているのだろうか。理解してなければ伝えられないだろうから、勉強しているんだろうなぁ。この地域のことだけでも理解するのは大変なのに、ニュースになっている話題全般をオールマイティに扱えるキャスターというのはすごいと、本の内容とは全然関係無いところに思いを馳せてしまった。トップクラスのキャスターになれるのは、ほんの一握りの人なんだと、改めて思った。…わたしには無理だ…。
わからず屋さんの取扱説明書 (マイコミ新書)臼井優樹(著) 臼井 優樹(著)毎日コミュニケーションズ ¥ 819 [新書] 2009-04-24 ISBN:9784839929138 / ASIN:4839929130 |
あの人が嫌いとか苦手っていうのは要するに気の持ちよう。相手の行動を変えるのは至難の業だけど、自分の考え方を変えるのは自分次第でどうにでもなる。重要なのは、「気付く」こと。
本の中で度々出てくるけれど、わからず屋さんとうまくいかない人というのは、自分もわからず屋さんだったりすることも多いのだ。まずは、自分を変えるところから始めなければ。
私自身は、人となるべく衝突しないようにしたいし、あの人だけは苦手、とか腹の底から嫌い、という人は作らないように努力している。誰にでも自然と好かれるというタイプでもなく、自分の中にわからず屋体質があることは確か。それを自覚してないとほんとのわからず屋になってしまうのだけど、要所要所で気をつけるようにして誰とでも円満な関係を築けるようにしたいと思っている。なかなかうまくいかないことも多いけれど…。
わからず屋さんにもタイプがあって、感情優先型はイメージ重視、理論優先型は理屈重視のよう。対処法も異なるので、まずは相手がどういう人なのかを知ることが大事。敵を後略するには、まず敵を知らなければならないのだ。
そして相手のいいところを見つける。感情優先型は褒められると無条件で喜ぶが、理論優先型はあまり褒めすぎるとなにかあるのではないかと勘ぐられる。相手の反応を見て対応を変えなければいけない。
結局は、相手をよく観察して相手の気持ちになってものごとを考えよう、という古典的な道徳の授業のようなことなのだけど、対人関係でうまくいかない人が多くてこういう本がたくさん出版されているっていうことはそういう基本的なコミュニケーション能力が低い人が多くなっているってことなのかもしれない。
どんな人でも、いいところは必ずある、という考え方で、まずはその人のことを好きになることから始めるのが一番。マイナスの部分ばかり見ているとプラスの部分が見えてこない。まずはプラスの部分を認めて、そこから良好な関係を築けるといいんじゃないかと思う。
他人は自分の鏡だと言うけれど、確かに、他人の嫌な部分というのは少なからず自分のコンプレックスと共通していたりして、それに気づいてはっとすることがある。あの人の嫌な部分、実は自分の中にもあるじゃんって。同じ事を自分もしてるよ、ってことも。
むすっとしている人には悩みも相談しにくい。話を全部聞かずに結論を出す人も信用できない。なるべくいつも笑顔で(笑顔でなくても仏頂面はしないように心がけ)、人の話は最後まで聞く。たったこれだけでも、簡単なようで難しいのだ。。。。
日本だけなぜ、がんで命を落とす人が増え続けるのか―消化器外科の権威がすすめる驚異の栄養・代謝療法済陽 高穂(著)主婦と生活社 ¥ 1,575 [単行本] 2007-12 ISBN:9784391134278 / ASIN:4391134276 |
代替療法の本はトンデモ本と紙一重ではあるのだけど、最近、食べ物でガンを治す、という本がいくつか出てきているし、「食」でガンが消える、というのはある程度は信用できると思う。
この本は長年ガン治療に携わってきたおそらく「まともな」お医者さん。一部の「奇跡的」な体験談を挙げるのではなく、きちんと統計的な臨床データを示して説明してあるところが信用できると思う。内容は、専門的でちょっと難しいところもあったけれど、要するに食事を改善すればガンは治る、治らなくても小さくなる、ということらしい。
完全に治らなくても、食事の改善で余命が伸びるのだったらそれは本人にとって嬉しいことではないかと思う。例えば、人生の最後の3ヶ月を抗がん剤治療で病院に縛り付けられ副作用に苦しみつつ過ごすよりは、多少不満があっても食事を改善して自宅で好きなことをしながら過ごす方がよい。少なくとも私の場合はそうだ。
2人の祖母の死を見てきた。母方の祖母は亡くなる直前まである程度ものを食べていて、亡くなったときも顔色がとてもよかった。父方の祖母は、亡くなる前は長期間にわたって食べ物が口から摂取できない状態で、栄養チューブで延命されていた状態だった。それでも少しでも長く生きて欲しいという家族の願いが届いたのか、予想以上に長生きしてくれたけれど、やっぱり人は口から食べ物を摂取してこそ「生いている」ということではないかという疑問が常にあった。
この本では、ガンになってからの食事についてが主に書かれているけれど、そのまま、ガンの予防のための食事としても読める。ガン患者でなければ厳密にやらなくてもいいけれど、ある程度この本に書かれたような食事内容にすることを心がけることで、ガンは防げるのではないかと思う。
四つ足動物の肉は厳禁。玄米、菜食。水分を多く摂る。乳製品を摂る。などなど。
人間も動物だと考えれば、チョコレートやお菓子などは不必要なもの。シンプルに、生きるために必要なものを最低限に摂っていれば、成人病やガンなどは防げるような気がする。
医療の現場で多くの患者さんを見てきた著者は、「肉を多く食べる人がガンになっている」ということを「発見」し、食事によってガンを撃退した患者さんが複数いることに着目。食事とガンの関係を調べたことがきっかけ。
多くの医者は、患者さんを診るのではなく、病気を診ている。だから、治った患者さんは病院の治療で治り、治らない患者さんは薬が効かなかったのだと思っているのかも。実は、多くのガン患者は恐らく自己流に代替療法を試しているはずで、薬の効きがいいのもその療法のおかげかもしれないのだ。
私も多発性筋炎(膠原病)で長く病院に通っているけれど、ある程度体調を維持できているのは漢方と鍼灸のおかげだと思っている。だけど、大学病院の医師は、初診のときに自己申告しているのにもかかわらず、東洋医学の治療についてはほとんど聞いてこない。ある医師は「漢方は効くというデータがないんですよ」と否定的。データがないから効かない、ということにはならないと思うのだが。
つまり、病院の医師というのは、患者さんの病気とその検査データ、という一部分しか診ていない。患者さんが普段どんな食生活をして、どんな仕事をして、どんな日常生活を送っているのか、知っている医師はほとんどいないのではないかと思う。医師にとっての「治療」とは、薬を使って病気を撃退することなのだ。
食事の改善指導などしないから、抗がん剤治療が終わって退院したあとに再発する患者さんが多いのではないか。そもそも、食事を改善すれば、抗がん剤治療もいらないのではないかとも思う。
著者は古今東西のさまざまな食餌療法について調べたようで、多くの資料を挙げて説明されている。以前、読んだことのある星野仁彦医師の星野式ゲルソン療法についても触れられていた。星野式ゲルソン療法には共感はしたのだけど、かなり厳密でガンではない人が普段から取り入れるにはちょっと厳しすぎると感じた。だが、この本ではさまざまな例を挙げながらいろいろな食餌療法の共通点や違いについて説明されているので、自分なりに応用できる点がよい。
体調が悪い、悪いと言いながらおかしや肉、脂っこいものをたくさん食べていてはいつまで経っても健康にはなれない。まずは毎日の食生活から改革してみようと思う。
末期がんを克服した医師の抗がん剤拒否のススメ星野 仁彦(著)アスコム ¥ 1,575 [単行本] 2005-09-26 ISBN:9784776202806 / ASIN:4776202808 |
ガンと闘う医師のゲルソン療法―自らのガンを克服した精神科医が選んだ究極の栄養療法 (ビタミン文庫)星野 仁彦(著)マキノ出版 ¥ 1,680 [単行本(ソフトカバー)] 1998-06 ISBN:9784837610960 / ASIN:483761096X |
部下を定時に帰す仕事術 ~「最短距離」で「成果」を出すリーダーの知恵~佐々木 常夫(著) 佐々木 常夫(著)WAVE出版 ¥ 1,470 [単行本(ソフトカバー)] 2009-02-17 ISBN:9784872903997 / ASIN:4872903994 |
会議を短くする方法、上司と短時間でコミュニケーションを取る方法など参考になることもいっぱい。しかし、たぶん著者はコミュニケーション能力が人より高いと思う。なので、この本の通りにやろうと思ってもうまくいかない人のほうが多いのかもしれないと思った。もちろん、参考になる部分は多いので仕事の効率アップには役に立つと思う。
時間を守るとか、礼儀正しく、名刺は切らさず、など基本的なことが大事。とにかく効率アップで、仕事はさっさと片付けて、残った時間は家庭に。
仕事の効率アップは、あまりにばっさばっさとやられると余裕がなくて困るかも、とちょっと思ったが、早く帰って家族と共に過ごす時間を作るというのは大賛成。
以前読んだ「経産省」の山田正人さんの話題が出てきてびっくり。「経産省~
」には父親である山田さんが育休を取って子育てをした経験が綴られていた。子育てと、効率的な仕事術、繋がりがないと思っていたけれど、そうか、この二冊はワーク・ライフ・バランスの本なのだ。家庭と仕事の両立ということではどちらも同じ分野なのだった。自分の読書傾向というものはやっぱりどこか繋がっているものだ。
著者は「子育てという大事業を経験した女性のスキルを活用しよう」と言っている。これにも大賛成。「子育てにはすぐれたリスク管理能力とタイムマネジメント能力が欠かせない」のだそう。たしかに。育児休暇を取った女性の評価を下げるなどもってのほかで、むしろ上げるべき、という意見にも大賛成だ。
しかし、こういう評価ができるのは実際に子育てを経験したからこそ。世の男性陣にはまだまだ理解不能だろう。もっともっと、男性に育児を経験させなければ、育児経験のある女性の評価は上がらないだろうなぁと思うのだった。