相変わらず達者だなぁと思う。綿矢りさ、特に好きじゃないのだけど、一気に読んでしまった。文章が上手いと思う。上手いなかにもちょっと下手なところが見え隠れするところが憎い。
前二作に比べると長いような気がする。短編とかって書かないのかな。いきなりスターダムにのし上がってしまって、この人も大変だわ。小説の主人公とダブらされるのも仕方ないかも。それも計算? 新聞のインタビューでは、自分はそんなことないと言っていたけど、多少はリンクしてる部分があるんだろうな。
子役から一気にブレイクした夕子。壊れた家族、現実味のない学生生活、しかしテレビの中では「普通の高校生」で「自然体」の「ゆーちゃん」がいる。マスコミや事務所によって作られた姿、大衆の理想の「ゆーちゃん」を演じ続けるうちに、本当の自分がわからなくなる。夕子はだんだんと壊れてゆく。
ある意味、悲劇的な終わり方ではあるのだけど、逆に希望も感じる。このあと、主人公はどう生きてゆくのだろう。続編はないかもしれないけれど、その答えはもしかしたら次作以降に書かれるのかもしれない。
作られた世界で成長してく主人公って映画「トゥルーマン・ショー」の主人公にも通じるみたい。あの主人公って最後、どうなるんだっけ。
トゥルーマン・ショー(通常版)ジム・キャリー(アーティスト)、ピーター・ウィアー(監督)、エド・ハリス(出演・声の出演)、ローラ・リネイ(出演・声の出演)、ノア・エメリッヒ(出演・声の出演)、アンドリュー・ニコル(その他) パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン ¥ 1,500 [DVD] ISBN:4988113756488 / ASIN:B000EWBUPI |