ある程度、アニメやヒーローものの知識があるとより楽しめる。というか、知らないと面白くないかも。
世界を征服するためにはその目的、手段、征服後のビジョンまでを思い描いて計画的に進めなければならない。仲間を集め、秘密基地を作り、武器を準備し、スパイを送り込み、周到に根回しをする。立ち向かってくる正義のヒーローたちとも戦わなければならないのだが、ヒーローよりも実は警察や軍隊のほうが手強い敵だったりする。仲間集めや基地作りには多額の費用がかかるので資金集めもしなければならない。
銀行強盗など悪事を働いて資金を集めるという方法もあるけれど、これはリスクが高い。隠れ蓑の会社などを作ってまっとうに稼ぐのが一番。しかしまっとうな経済活動で資金を集められたら、それを征服になんて使わずに堂々と贅沢三昧の生活ができたりするのだった。
「悪の軍団」のジレンマである。「悪の軍団」はなぜそこまでして「世界征服」をしたいのか。ナゾに包まれたその実態に光を当てる画期的な本である。
歴史上の人物や実在する国の元首なども例に挙げて解説してあって面白い。単なるオタク本と侮るなかれ。