ほとんどサプリメントとアルコールと水だけで生きている女性。ときどき訪ねてくる編集者。兼、彼氏。そして彼の婚約者。職業はパティシエ。
タクシーの運転手を相手に婚約者のフリをしてみる。パティシエのフリをしてみる。自宅でお菓子を作ってみる。
とてもとても病んでいる。そして、最後に種明かし、らしきものがあるのだけど、真相はよくわからないままだった。あれがこうで、それがああで、あれ? これはこうだった? なにが本当で、なにが妄想なの。彼女はいったい何者だったの。彼はいつからそこにいたの。あの床の赤い染みは…。
すべてが彼女の妄想だったのかもしれない。これって夢落ち? それでも全然構わないけれど。