見事に騙された◆『葉桜の季節に君を想うということ』
2007/10/06(土)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
歌野 晶午(著)

文藝春秋
¥ 660 [文庫] 2007-05
ISBN:9784167733018 / ASIN:4167733013

2001年版このミス(「このミステリーがすごい!」)第1位。数々の書評でも大絶賛だった。気になっていたものの、当時はハードカバーだったので買うのをためらっていた。半分忘れていたのだけど、店頭で文庫の新刊として並んでいたので買ってみた。

いやはや。やられた。

うんうん、確かに面白いよ。と最初から一気に読み進めていたら、終盤で衝撃の事実が判明。うぉー。このミス1位の理由はこれかぁ。と思わず叫びたくなってしまった。

いったい、どこからどう騙されていたのだ。

読了後に再度冒頭からぱらぱらと斜め読みしてみたら、明かに意図的に騙す仕掛けがあちこちに…。確信犯か(そりゃそうだろう)。それにしても巧妙に、よくできた仕掛け。はぁ。もう言葉もでませんよ。

この衝撃は映像化は難しい。小説ならでは。

しかし、この仕掛け抜きでもストーリーは面白いので、映像化もしてもらいたいなぁ。悪徳催眠商法会社の悪事やヤクザの虐殺事件の真相をあばくトラちゃんの活躍はそれだけで痛快。真相を知ればますますトラちゃんのハッスルぶりに頭が下がるのだった。