『猫と針』演劇集団キャラメルボックス
作:恩田陸 演出:横内謙介 出演:岡田達也、坂口理恵、前田綾、石原善暢、久保田浩
キャラメルボックスの俳優、岡田達也のプロデュース公演。脚本は作家の恩田陸。演出は扉座の横内謙介。出演者はキャラメルボックスの俳優と客演の久保田浩。
恩田陸の小説って「チョコレートコスモス」(キャラメルボックスを取材して書いたらしい)しか読んだことがないのだけど、小説で読むよりも舞台やテレビドラマで観てみたいと思った。全体的に低体温。小説で読んでいても淡々としていて、読んだ後の充実感というのがあまりなかった。決して面白くないわけではなかったのに。テレビなどなら、映像としてもう少し楽しめるのではないかという気がした。
今回の公演も、ある意味淡々とした低体温な舞台だった。でも、好き。小説よりもいい。
高校の同級生が集まり、そこにいない人の話をする。映画監督になった友人の撮影に協力するという名目で集まったのだけど、偶然にもその日に別の同級生の葬式が重なる。殺されたというその同級生の死の真相、高校の文化祭でのミステリアスな出来事、過去と現在のさまざまが交錯し、それぞれの歩んできた人生や現在の問題点が徐々に明かになってゆく。
密室の、会話劇。出演者は全員喪服。セットは超がつくほどシンプル。モノトーンな舞台からはおしゃれ感も漂う。こういうキャラメルボックスも、いいなぁ。
演劇集団キャラメルボックス
http://www.caramelbox.com/