そんな中、麻生太郎氏は気になる存在である。強面な政治家だと思っていたのだけど、先の総裁選では漫画好きという面がクローズアップされたり、巣鴨でお年寄りたちに囲まれていたり、意外にソフトな面があるのだと思ったものだ。
その内容はともかく、この本を読むと麻生氏が「夢」と「信念」を持った政治家であるということはよくわかる。日本はまだまだダメじゃない。日本人は自分たちが思っているよりもパワーがあるのだ、と言っている。ニートや高齢者だって、社会のお荷物ではないのだ。
人間、褒められて悪い気はしない。「やればできる」と言われれば、「そうか、じゃぁ頑張ってみようかな」という気になるものだ。麻生氏の言葉には「夢」がある。「そんなに言うならいっちょやってみようじゃないか」という気分になる。ほんのちょっとことだけど、政治家がそういう日本にしたい、と思って目指す目標を見せてくれるっていいと思う。
なによりも、いいと思ったのは、この本がわかりやすい言葉で書かれていること。やたら難しい言葉を使って読者を煙に巻くようなことはしない。分かる言葉で書かれている、ということは、私たちと同じ目線に立っていると言うことだと思う。
よく分からない言葉でしゃべる政治家は、どこか違う世界の人のようで、自分たちの生活と直接かかわってくれるように思えないのだ。
麻生氏の政策や理想が、必ずしも正しいかどうかはわからないけれど、国民のほうを向いてくれていて、国民(の力)を信頼してくれている、この人に一度、総理大臣を任せてみるのもいいかもな、という気になった。