政治家の夢と信念◆『とてつもない日本』
2007/07/04(水)

とてつもない日本 (新潮新書 217)
麻生 太郎(著)

新潮社
¥ 714 [新書] 2007-06-06
ISBN:9784106102172 / ASIN:410610217X

政治家に必要なのは「夢」と「信念」ではないかと常々思っている。現安倍政権には「夢」がない。「美しい日本」というスローガンは虚しく響いている。

そんな中、麻生太郎氏は気になる存在である。強面な政治家だと思っていたのだけど、先の総裁選では漫画好きという面がクローズアップされたり、巣鴨でお年寄りたちに囲まれていたり、意外にソフトな面があるのだと思ったものだ。

その内容はともかく、この本を読むと麻生氏が「夢」と「信念」を持った政治家であるということはよくわかる。日本はまだまだダメじゃない。日本人は自分たちが思っているよりもパワーがあるのだ、と言っている。ニートや高齢者だって、社会のお荷物ではないのだ。

人間、褒められて悪い気はしない。「やればできる」と言われれば、「そうか、じゃぁ頑張ってみようかな」という気になるものだ。麻生氏の言葉には「夢」がある。「そんなに言うならいっちょやってみようじゃないか」という気分になる。ほんのちょっとことだけど、政治家がそういう日本にしたい、と思って目指す目標を見せてくれるっていいと思う。

なによりも、いいと思ったのは、この本がわかりやすい言葉で書かれていること。やたら難しい言葉を使って読者を煙に巻くようなことはしない。分かる言葉で書かれている、ということは、私たちと同じ目線に立っていると言うことだと思う。

よく分からない言葉でしゃべる政治家は、どこか違う世界の人のようで、自分たちの生活と直接かかわってくれるように思えないのだ。

麻生氏の政策や理想が、必ずしも正しいかどうかはわからないけれど、国民のほうを向いてくれていて、国民(の力)を信頼してくれている、この人に一度、総理大臣を任せてみるのもいいかもな、という気になった。