それでもボクはやってない スタンダード・エディション周防正行(監督)、加瀬亮;瀬戸朝香;山本耕史;もたいまさこ;役所広司 東宝 ¥ 3,990 [DVD] ISBN:4988104043627 / ASIN:B000QJLROI |
痴漢えん罪事件は実際に何件も起こっているのだけど、果たして本当にえん罪だったのかどうかっていうのは世間の人々も気になるところだと思う。無罪になっても「本当にやってないの?」っていう目で見られてしまうのではないかなぁ。そう思うと、裁判なんてやらずに、やってなくても「やった」って認めて示談金を払ってしまうほうが実はいいのではないかとか考えてしまう。そのほうが世間に知られなくて済むのだったら…。
映画では最初からずっと主人公はえん罪を主張していて、実際になにもしていないという前提で語られている。そして、ラスト。裁判の判決が出る。
そこでハタと思った。え。本当にこの人はやっていないんだろうか…。
思い返してみれば、映画の冒頭で主人公が痴漢と間違えられて駅の事務所に連れて行かれるシーンははっきり描かれているのだけど、痴漢を「やっていない」という証拠の映像は“ない”のだった。
そこに監督の意図を感じる。最後の最後で、自分が裁判員になったような気分。いままでの経過を見てきて、あなたはこの人を無罪にしますか? それとも有罪にしますか? と問われている感覚に陥ったのだった。やるな、周防監督。
主な内容は裁判の経過。岡田資(たすく)氏は、米兵捕虜の処刑容疑でB級戦犯に問われたのだが、責任を一身に負って部下を守り抜きひとりで刑をかぶった…ということらしい。同様の裁判で死刑判決が出た場合も、執行されることは少なかったようなのだけど、岡田氏は昭和24年に刑死している。裁判中もそうだが、獄中での態度も立派で、日米双方の関係者から尊敬を集めていたようだ。
岡田氏が立派な人物らしいということは分かったけれど、一方で、戦場で指揮を執った作戦については批判もあるようで、どういう点を判断基準にすればいいのかよくわからなかった。自分のしたことについて、潔く責任をかぶったということなのかというと、そういう訳でもないようで、客観的(かどうかは分からないけど)な資料としては読む価値があるかもしれないけれど、小説形式にしたほうが理解しやすそう。小説だとフィクション性が高まるのだろうけど、逆にそのほうが物事の真実が伝わったりするものなのだ。
そういう意味では映画を先に見た方が分かりやすかったかも。
明日への遺言 特別版小泉堯史(監督)、藤田まこと、富司純子、ロバート・レッサー、フレッド・マックィーン、リチャード・ニール、西村雅彦、蒼井優、田中好子 角川エンタテインメント ¥ 4,935 [DVD] ISBN:4988126205751 / ASIN:B0019546LO |
読み終わっても、何が書いてあったのか…よく覚えてないのだった。
有名な、知っているCMについて書かれているのだけど、そういえばそんなCMあったよね、懐かしい〜とは思うのだけど、反面「だからなに?」ってことしか書いてなくて、新鮮な驚きはないのだ。
結局、これをやれば“確実に売れる”広告っていうのは存在しないってことなのよね。
つまりこの本、写真の撮影技術というよりも、ネコ好きのためのネコ本。ネコはいったいどこにいるのか。ネコの活動時間はいつなのか。ネコに写真を撮らせてもらうための心得とは…などなど。ネコ好きには堪らない一冊となっているのだった。
当たり前なのだけど、経営と会計は密接に関わり合っていて、なにか商売をするときにはお金の計算は避けては通れないものなのだ。会計が苦手な人が商売をしてもきっとうまくいかないに違いない。私などもそうなのだけど。だからと言って、人任せにするのもいただけない。苦手でもなんでも自分で乗り越えなければ。
逆に言えば、会計に強い人というのは商売人の素質がある。一言で言ってしまえば当たり前のことなのだけど、お花が好きなだけではお花屋さんにはなれない。お店は開けるかもしれないけれど、利益を上げるためには会計の知識が必要。お花があまり好きじゃなくても、ある程度会計の知識があればお花屋さんができるかもしれない。そういうこと。
最近、つくづく思うのだけど、中学とか高校とか、小学校でもいいけれど、もう少し会計とか簿記とか経済とか、教えて欲しかったなぁ。英検よりも簿記の資格のほうがよっぽど生きていくのに役に立つと思う。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)山田 真哉(著) 光文社 ¥ 735 [新書] 2005-02-16 ISBN:9784334032913 / ASIN:4334032915 |
となりのクレーマー―「苦情を言う人」との交渉術 (中公新書ラクレ 244)関根 眞一(著) 中央公論新社 ¥ 756 [新書] 2007-05 ISBN:9784121502445 / ASIN:4121502442 |
怒り狂う相手への対応。どう考えても相手が悪くても、頭を下げなければいけないとか、クレーム処理係は、よほど人間の器が大きくないと務まらないと思う。
しかし、こちら側の過失の場合は、正当なクレームで、それをきちんと受けることでサービスの質を高めることができるのだ。クレームを言ってくれた顧客に気持ちよくまた利用してもらえるようにことも重要。後味が悪い思いをさせると二度と利用してもらえないことだってありうる。たかがクレーム処理、されどクレーム処理なのだった。奥が深い…。
気になっていて、Amazonで探してみた。書店で買うにはちょっと恥ずかしいが、Amazonなら買える。いや、でも購入履歴が残る分だけ、逆に恥ずかしいかも(他人が見ることはないけど、万が一ということもある)。類似のおすすめ書籍が紹介されちゃうしね…。便利だけど、ありがた迷惑なこともあるのだった。
どうせなら、この際、気になっているものをまとめ買いしようと、「風俗嬢菜摘ひかるの性的冒険」「セックスエリート」も同時購入。死なばもろとも。(意味が違う?)
「〜素人ヌード〜」の著者は、素人専門のヌード雑誌の編集長。街で声をかけまくり、ヌードを撮らせてもらうというのは無謀とも思えるのだが、これが意外と応じてくれる女性がいるというから驚き。女性向けエロマンガ雑誌(?)、いわゆるレディースコミック(レディコミ、そのエロさ加減は雑誌によってピンキリ)に掲載した広告経由での応募も多いらしい。こちらのほうがまだわかる。
雑誌のタイトルにわざわざ「素人」と入っているくらいだから、もちろん「プロ」というのもいる。この雑誌の場合は要するに、素人モデルの、プロっぽくないところが受けたのだそうだ。ヌードに素人もプロもあるのかと思ったのだが、これがあるらしい…。単なるヌードではなく、性欲を刺激するヌードであるから、やはり男性としてはいろんなツボがあるのだろう。ま、詳細は読んでくだされ。こんな企画を考える男も男だが、それに乗る女も女。世の中にはいろんな人がいるもんである。
次に読んだのが「菜摘ひかるの性的冒険」。この本はけっこう話題になっていたと思うのだけど、この著者はたしか若くして亡くなっている。当時、どんな人で、どんな亡くなり方をしたのだろうと思って、ネットで調べたのだが、あまり情報がなくてがっかりした。一個人の情報だから、詳しく載っているほうが怖いといえば怖いけど。
読んでみたら、文章がとてもしっかりしていて読みやすい。内容は風俗嬢のエッセイなのだけど、そのまま、OLのエッセイとしても読めそう。というのも、仕事の内容は男性に性的サービスをすることだけど、仕事に対する姿勢は共感できる部分が多々あるのだ。風俗というと、借金の形に仕方なくやっているとか、そういうイメージがあるけれど、著者はとにかくこの仕事が好きなんだと言う。要するにセックスが好き。そしてたぶん、それによって男性が喜んでくれると、自分が必要とされていると感じるのだろう。仕事でのそういう充実感って、どんな職種でもある。それがたまたま風俗だったのだろう。
なーんて簡単に言ってしまっていいのだろうか、とも思うが、これを読んでいると、「そんなに好きならずっと続ければいいよ」って応援したくなってしまうから不思議。病気だとか、世間体だとかリスクも多いけれどね。
大抵、こういう体験本って、なにも風俗じゃなくたっていいじゃない、まともに働けよ…って思うことが多いのだけど、この人の場合は違う。趣味と実益を兼ねているのだ。
こういうエッセイって一過性な気がしていたのだけど、著者の死後も文庫でずっと売れ続けているという訳が分かった気がした。他の本も読んでみたくなった。
風俗って、一言で言うけれど、ほんと、いろんな職種があるのだ。知らなかった。ヘルス、ソープ、ホテトル、アダルトビデオ、ストリップ…。仕事の内容が事細かに説明されていて、「へぇー」の連続。いやぁ、勉強になった。私には無理だわ。肉体労働だし。もうこの年ではソープに売り飛ばされるなんてこともないだろうけど、借金作らないように気をつけよう。
最後に、「セックスエリート」。もと風俗嬢の著者が、各地のナンバーワン風俗嬢を取材したもの。風俗嬢たちのインタビューは興味深いものがあったのだけど、著者の私生活までからめた語り口にはいささか辟易。
「〜性的冒険」と正反対で、著者にまったく共感できず。付き合っているのは暴力的なわがまま男だし、考え方が後ろ向きすぎて読んでいて気分が悪くなってしまった。この人は好きでこの仕事をしているんだろうか…。これでは、風俗嬢でも文筆業でもうまくいかないのではないだろうか。職種の差はあれ、仕事に対する意識の持ちようというのは同じな気がする。
だから、風俗でも成功している女性というのは、おそらく他のサービス業でもある程度は成功するのではないかと思う。
風俗から喫茶店業に転職するのは、もしかしたら花屋さんから本屋さんに転職するようなものかもしれない。物を売る仕事の中でも、花が好きな人は花屋さんになる。サービス業の中でも、性的サービスが好きな人は風俗に行くのかも。ま、それ以上に報酬が桁違いってのが一番大きいのだけどね。人気があれば月に何百万も稼げるらしい。若いうちにせっせと億単位を稼いで、あとは悠々自適に暮らすっていうのもありかもしれない。
風俗嬢というと、お金のために仕方なく…というイメージが強くて、ちょっと悲哀を込めたまなざしを向けたくなってしまうが、雑誌の素人ヌードに応募してくる人がいるように、風俗業が好きで好きで堪らない、という人もけっこういるのだろう。
売春婦というのは世界最古の職業だと聞いたことがある。性的サービス業っていうのは、人間の本質的な部分をかいま見ることができる、非常にオーソドックスな職業なのかもしれない。さげすまれ、下に見られることも多いけれど、世の中的には必要な職業なのだとちょっと思ったのだった。
職業。素人ヌード雑誌編集長。 (SUN MAGAZINE MOOK)和田 二郎(著) マガジン・マガジン ¥ 980 [単行本] 2007-06 ISBN:9784896446241 / ASIN:4896446240 |
セックスエリート―年収1億円、伝説の風俗嬢をさがして (幻冬舎アウトロー文庫)酒井 あゆみ(著) 幻冬舎 ¥ 480 [文庫] 2006-12 ISBN:9784344408906 / ASIN:434440890X |
『レベッカ』シアタークリエ 2008年4月6日-6月30日 脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ 音楽:シルベスター・リーヴァイ 演出:山田和也 出演:山口裕一郎、大塚ちひろ、シルビア・グラブ、石川禅、吉野圭吾、治田敦、阿部裕、KENTARO、伊東弘美、寿ひずるほか
シアタークリエのこけら落とし公演。シアタークリエは、元の芸術座。芸術座というと、商業演劇のイメージだけど、リニューアルしてミュージカルなど若い人向けの演目も上演しようということなのかな。
劇場はきれいで、トイレも入口と出口が別になっている劇団四季方式(?)で使いやすい。それほど広い劇場ではなくて、一階席のみで二階席はない。その分、濃密な空間ではある。
さて、『レベッカ』。ヒッチコックが映画がしているが、小説が原作。このミュージカルは映画ではなく小説を土台にしているみたい。小説を読んでから映画を見たが、イメージは小説かけはなれてはいなかったが、多少変更されていた部分があった。舞台も、小説のストーリーを踏襲しつつ、新たに付け加えられたり変更されていた部分があった。どれもそれぞれの良さがある。
由緒ある古い大きなお屋敷の主と結婚した若い女性が、亡くなった前妻の影におびえながらも精神的に成長していくというサスペンス調の物語。
作詞・作曲は『エリザベート』のコンビ。お馴染み。『モーツァルト』『マリー・アントワネット』など、彼らの作品をほとんど観ているせいか、今回の舞台、どこかで見たような歌、場面のつぎはぎのようだった。出ている人たちも全部お馴染みのメンバーだったしね。。。
まぁ、多くは演出家のせいだと思うのだけど…。山田和也氏の演出っていつもぶちぶちとシーンごとに切れていて舞台全体としてはイマイチなことが多いのだった。
一緒に行った友人は、この『レベッカ』という作品自体が好きだそうで、公演が決まってそうそうにチケット取って〜と言われた。第一の目的は山口裕一郎なんだけど。私は大塚ちひろ嬢が好き。歌がうまいのだわ。
いつもほとんど当たったことのない抽選でチケットが取れて、運が良かったと思っていたのだけど、劇場に行ってみたら当日券もあったみたい。あれ、人気ないの? 他のお客さんの会話では、「どうせ当たらないからとたくさん抽選に申し込んだら全部取れちゃった」だって。うーむ。
違う演出家で見てみたいなぁ。
レベッカ
http://www.tohostage.com/rebecca/
レベッカ 上巻 (1) (新潮文庫 テ 4-3)デュ・モーリア(著) 、茅野 美ど里(翻訳) 新潮社 ¥ 700 [文庫] 2008-02 ISBN:9784102002032 / ASIN:4102002030 |
レベッカアルフレッド・ヒッチコック(監督)、ローレンス・オリヴィエ、、ナイジェル・ブルースレオ・G・キャロルグラディス・クーパー、ジュディス・アンダーソン(俳優)、ジョージ・サンダース、ジョーン・フォンティン ファーストトレーディング ¥ 500 [DVD] ISBN:4560285900014 / ASIN:B000LZ6A6W |
ステロイド10mgになって約一年。劇的に回復もしないけれど、悪くもなっていない。もう少し体力がつけばいいのだけど、これ以上は無理なのかな。それでも一年前に比べると、かなり予定を詰めて入れられるようになったと思う。
以前は、いつドタキャンするか分からないので、あまり日にちを決めて約束するような予定は入れないようにしていたのだった。そして、遊んだら二、三日は休まないと疲れが取れなかった。最近は、一日置きの予定でもなんとかこなすのだけど、張り切って予定をたくさん詰めるとあとでしっぺ返しが来るのだった。
2月にグループ展「怪作展」があって、ちょっと忙しく、その後、3月は春のぽかぽか陽気に浮かれて遊びすぎてしまった。毎週日曜に予定が入っていて、ちょっと心配ではあったけれど、その合間にゆっくり休むように気をつけてこなしていた。…が、その反動が4月始めに出てしまい、ウィルス性胃腸炎発症。たしか、同じ病気で入院したのが2002年末。それ以来気を付けてはいたのだけど、やはり身体が疲れていたのかもしれない。反省。
今回は、嘔吐はなくて下痢のみ。家で寝て治そうと思ったのだけど、熱が38度もあったので、ふらふらになりつつ近所の病院へ行った。薬をもらって、二、三日ダウン。食事が取れないので2キロほど痩せた。ラッキー。でもすぐ戻りそう。一番太っていたときから比べると5キロくらい減った。なんとかあと5キロ痩せられるといいのだけど。
ステロイドが減った影響か、今年は少し花粉症らしき症状が出たので、漢方薬に小青龍湯の成分を入れてもらった。そうしたら、ぴたりと症状が治まった。ステロイド&漢方の威力。
最近、二の腕の筋肉が痛くて腕が上がりにくいことが何度かあった。筋炎の症状とは微妙に違うのだけど、筋炎の影響も少しはあるかもしれない。いつも鍼灸で治療してもらっている。大学病院の血液検査では筋炎らしき検査結果は出ていないので、再燃の心配はなさそう。
それにしても、薬がだいぶ減って、普通の人に近づいているような気がしても、やはり病人なのだと思う。普通じゃないのだ。病人であることを自覚して、なるべく普通に見えるように振る舞っている。ま、それでいいのだけど、病人であることを自覚しなくても普通に振る舞えるようになったら、それが回復した、元気になった、ということなんだろうなと思う。そんな日が来るのかどうかわからないけど。
今の体力。張り切って遊ぶなら半日。セーブして遊ぶなら一日。泊まりがけはちょっときつい。海外旅行なんて怖くて行けない。国内でも近場で我慢。あと、温泉も、実は疲れる。家が一番なのだった。
難病情報センター
http://www.nanbyou.or.jp/
多発性筋炎・皮膚筋炎
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/067.htm